小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、同社は体調不良を訴える人の電話相談の受付時間を午後9時までに延長し、土日や祝日も対応することになりました。
小林製薬の紅麹の成分が含まれた健康食品を巡っては、摂取した後に腎臓の病気を発症するなどして、3月29日までに、5人が死亡、延べ114人が入院したことがわかっています。
小林製薬では、製品を摂取し体調に不安を感じる人の健康相談に電話で応じる窓口を3月22日に設けており、これまでに1万5000件を超える相談などが寄せられているということです。
会社側はさらに対応を強化するため、午前9時から午後5時までだった電話相談の受付時間を、午後9時までに延長したということです。また、土日や祝日も同じ時間帯で相談に応じるということです。1日からは、返品の受け付けも始めました。
この対応は4月末まで続ける予定だということで、小林製薬は「少しでも不安に感じることがあれば、相談してほしい」と話しています。
窓口は、同社の通信販売で購入した場合は健康相談・返品のいずれも0120・58・5090。ほかの通販サイトや店舗で購入の場合は、健康相談が0120・880・220、返品が0120・27・5884。
一連の問題をめぐって、小林製薬は、昨年4月から10月にかけて製造した紅麹原料から、青カビから発生することがある「プベルル酸」とみられる物質が確認されたとしており、厚生労働省などが工場の立ち入り検査を行うなど、調査が進められています。
2024年4月2日(火)
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