2024/06/24

🟧 新型インフルエンザ薬「アビガン」、ダニ感染症に応用承認 世界初のSFTS治療薬に

 富士フイルム富山化学は24日、新型インフルエンザ薬「アビガン」を、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の治療にも使えるようになる承認を取得したと発表しました。世界初のSFTS治療薬が登場することになりました。

 SFTSは主にウイルスを持つマダニにかまれることで感染し、致死率は約27%と高くなっています。6~14日の潜伏期を経て発熱や下痢などの症状が出ます。

 患者は西日本に多くなっています。ペットからの感染が報告されているほか、患者を診察した医師への感染例も3月に公表されました。

 アビガンのSFTSへの治療応用は愛媛大、長崎大、国立感染症研究所が中心に実施した臨床研究を経て進められました。

 アビガンは新型インフルエンザの流行に備えて国が備蓄している飲み薬で、新型コロナウイルス流行当初に使われ、話題になりました。

 SFTS治療では、緊急時に対応できる医療機関で十分な知識を持つ医師が投与します。動物実験で胎児に奇形が出る恐れが指摘され、妊婦や妊娠している可能性がある人には使えません。

 2024年6月24日(月)

0 件のコメント:

コメントを投稿

🟪小中学生の体力調査、中学生男子はコロナ感染拡大前を上回る

 全国の小学5年生と中学2年生を対象に、50メートル走など8つの項目で体力や運動能力を調べる今年度の国の調査で、中学生の男子の合計点は新型コロナウイルスの感染拡大前を上回りました。一方で、小学生の男女は低下傾向にあり、スポーツ庁は運動の機会を増やす取り組みに力を入れていく方針で...