風邪に似た症状が出てほおなどに発疹ができる「伝染性紅斑」、いわゆる「リンゴ病」の感染が広がり、関東の1都3県でいずれも警報の基準に達しています。妊婦が感染すると、流産などにつながる恐れもあることから、各地の自治体は対策の徹底を呼び掛けています。
伝染性紅斑、いわゆるリンゴ病はウイルス性の感染症で、発熱など風邪に似た症状とほおなどに赤い発疹が出ます。
子供を中心に流行しますが、妊婦が感染すると流産につながる恐れもあります。
関東の各県の医療機関から12月1日までの1週間に報告されたリンゴ病の患者数は、医療機関1カ所当たりの平均で、埼玉県が3・49人、東京都が3・02人、神奈川県が2・17人、千葉県が2・1人と、いずれも国が定める基準の「2人」を超え1都3県すべてで流行警報が出ていて、東京都では過去最多となりました。
警報基準に達するのは、千葉県では今の基準で統計を取り始めてから初めてで、埼玉県では9年ぶり、東京都では6年ぶりなどとなっています。
また、栃木県は1・31人、群馬県は0・55人、茨城県は0・51人と、いずれも前の週より増加しています。
リンゴ病の原因となるウイルスはアルコール消毒の効果が乏しく、各地の自治体などは、せっけんによる手洗いやマスクの着用などの感染対策のほか、妊娠中の人は感染が広がっている場所に出掛けないなどの対応をとるよう呼び掛けています。
2024年12月6日(金)
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