厚生労働省は5日、医療法人聖慈会が運営する福岡市中央区の「福岡MSC医療クリニック」で100人以上に無届けの再生医療が提供されていたと公表しました。九州厚生局長は同日付で、クリニック管理者の深松建史氏と医療法人聖慈会に対して、再生医療安全性確保法に基づき、改善命令を出しました。
厚労省などによると、クリニックでは、患者自身の組織から幹細胞を取り出して加工し、肝障害や動脈硬化の治療などを目的とした自由診療の再生医療を提供しています。
ただ、「治療に伴うむくみの予防」や「ひざ関節治療」「肌再生治療」といった目的でも実施され、それらは再生医療安全性確保法で求められている計画の提出がありませんでした。2018年11月〜2024年1月に、無届けの再生医療が延べ111人に提供されていました。現時点で、健康被害は報告されていません。
2025年3月5日(水)
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