2025/10/22

🟥北海道白老町の養鶏場、鳥インフルエンザ感染確定 今シーズン国内初、45万9000羽の殺処分始まる

 北海道白老町の養鶏場で死んだニワトリから、高病原性の「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出された。今シーズン、養鶏場での確認は全国で初めてで、北海道はこの養鶏場で飼育されているニワトリ、約46万羽の処分を始めた。

 21日、北海道白老町の養鶏場で複数のニワトリが死んでいるのが見付かり、簡易検査で鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認された。

 北海道は22日朝、鈴木直道知事らが出席して緊急の対策会議を開き、その後担当者が、遺伝子検査の結果、高病原性の「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。

 今シーズン、養鶏場で感染が確認されたのは全国で初めてである。

 このため北海道は午前8時ごろから、この養鶏場で飼育されている採卵用のニワトリ、約45万9000羽の処分を始めた。

 また半径3キロ以内にある1つの農場でニワトリや卵の移動を禁止し、半径3キロから10キロ以内にある3つの農場で区域外に運び出すことを禁止した。

 北海道は10月30日までに処分を完了し、11月2日までに鶏舎の消毒作業などを進める予定である。

 対策会議の中で鈴木知事は「まん延防止に向け万全の体制をお願いしたい。流通している卵や鶏肉は安全なので、情報の周知も徹底してほしい」と述べた。

 北海道白老町の養鶏場で、死んだニワトリから高病原性の「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受けて、政府は午前8時、総理大臣官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、自治体などと連携して情報の収集に当たっている。

 北海道の養鶏場では2016年に清水町で高病原性の鳥インフルエンザが初めて確認され、その後、しばらく感染はなかったが、3年前の2022年以降、毎年、確認されている。

 このうち、2023年の春には千歳市の養鶏場で感染が相次ぎ、道内で飼育されている採卵用のニワトリの2割以上が処分されたことなどで、卵不足に陥って価格が高騰した。

 今回、処分の対象になっている約46万羽は道内の採卵用のニワトリの約8%に上るということで、道はまん延を防止するための対策を徹底することにしている。

 一方、ニワトリの処分を巡り、農林水産省は今年5月、都道府県に対し、自衛隊の派遣要請は慎重に行うよう通知していて、今回、道は自衛隊の代わりに民間の事業者に委託している。

 現場では、道の職員と合わせた約120人体制で作業を進めているということで、処分を完了するまでにこれまでよりも時間がかかると見込まれている。

 2025年10月22日(水)

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