マダニが媒介する感染症、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」について、昨年1年間に全国から報告された患者数は、速報値で191人と過去最多になった。新たに感染が確認された地域が東日本でも広がり、専門家は注意を呼び掛けている。
SFTSは、主に原因となるウイルスを持つマダニに刺されることで感染する感染症で、重症化すると、血液中の血小板が減少して出血が止まらなくなったり、意識障害が起きたりして、死亡することもある。
国立健康危機管理研究機構によると、昨年1年間に報告された患者数は速報値で191人と、これまでで最も多かった2023年を50人余り上回り、過去最も多くなった。
患者が報告されたのは32道府県で、高知県で15人、静岡県と大分県で13人、長崎県で12人、佐賀県と熊本県で11人、兵庫県で10人など、西日本を中心に多くなっている。
また、各地の自治体の発表などによると、北海道や茨城県、栃木県、神奈川県などで、初めて感染が確認され、東日本にも広がってきている。
国立健康危機管理研究機構獣医科学部の前田健部長は、「致死率の高いマダニの感染症が、日本に存在していることを知ってほしい」とした上で、「例年は3月ごろから患者が増え始めるので、草むらなど野外で活動する際は、肌を見せない服装をしたり、虫よけ剤を使ったりといった対策をしてほしい」と注意を呼び掛けている。
2026年1月11日(日)
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