2022/08/13

🟪北朝鮮、マスク着用義務を解除 金総書記のコロナ「勝利宣言」に合わせ

 北朝鮮は新型コロナウイルスの脅威がなくなったと判断し、一部地域を除きマスクの着用義務を解除するなどコロナ対策の緩和を進めているもようです。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は13日、「国家非常防疫司令部では、『最大非常防疫体系』の解除に続き、すでに通達していた命令と特別指示などの効力をなくすことで住民たちの事業や生産活動、生活を通常水準へと移行させるための対策を強力に推し進めている」と報道しました。

 続けて、「すべての地域が防疫安全地帯へと確実に転換し、国家的な防疫等級が下方修正されたのに合わせ、戦線および国境地域の市や軍を除くすべての地域でマスクの着用義務が解除された」と明かしました。社会的距離の確保や店舗営業時間の制限措置なども緩和しました。

 これに先立ち北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は10日、全国非常防疫総括会議を開催して新型コロナウイルスとの戦いにおける勝利を宣言し、91日ぶりに「最大非常防疫体系」から「正常防疫体系」へと転換しました。

 また、会議には金総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長も出席して、ウイルス流入の原因は韓国にあると述べ、報復措置の検討に言及しています。

 2022年8月13日(土) 

🟪中国でトガリネズミ由来の新種ウイルスに35人感染

 中国で「トガリネズミ」に由来するとみられる新種のウイルスに計35人が感染したことが、アメリカの医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に今月掲載された報告書でわかりました。人から人への感染はまだ確認されていません。

 ウイルスは「ランヤ(狼牙)へニパウイルス」(LayV)と名付けられました。感染者が見付かったのは、東部山東省や中部河南省。発熱や倦怠(けんたい)感、せき、吐き気、頭痛などの症状を訴えました。トガリネズミが病原体を保有している可能性があるといいます。研究チームの1人は地元紙に対し、現在のところ死者や重症者は出ていないと述べました。

 報告書では、「患者の間で密接な接触や同時にウイルスにさらされた経歴はなく、人への感染が散発的なものにとどまっていることが示されている」としています。

 ただ、調査したサンプル数は「LayVの人から人への感染の有無を確認するのには少なすぎる」としており、さらなる調査が必要だと強調しています。

 患者の大半は農業に従事しており、急激な発熱者や動物と接触経験のある人を対象とした「検知システム」の存在により、今回のケースが判明したといいます。

 2022年8月13日(土)

🟪全国で新たに18万3609人が新型コロナに感染 前週比4万3800人減

 国内では13日午後6時10分の時点で、東京都で2万3772人、大阪府で1万7557人、愛知県で1万2178人、福岡県で1万1057人、兵庫県で9888人、神奈川県で9571人など全47都道府県と空港検疫で、新たに18万3609人の新型コロナウイルスへの感染が発表されました。1日当たりの新規感染者は前週土曜日から約4万3800人減少しました。

 また、東京都で32人、大阪府で29人、福岡県で15人、埼玉県で12人、愛知県で12人、神奈川県で12人、千葉県で10人、兵庫県で9人、北海道で9人、鹿児島県で9人など計255人の死亡の発表がありました。

 国内で感染が確認された人は、空港検疫などを含め1549万5119人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて1549万5831人となっています。

 感染して亡くなった人は、国内で感染が確認された人が3万5048人、クルーズ船の乗船者が13人で、合わせて3万5061人です。

 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、前日より12人減って13日時点で625人となっています。

 一方、大阪府は13日、新型コロナウイルスの新たな感染者を1万7557人確認したと発表しました。感染者数は前週同曜日(2万2547人)と比べ4990人減りました。

 また、50~90歳代の男女29人が死亡したことが新たに確認されました。このうち、50歳代の男女2人を含む計10人には基礎疾患がありませんでした。

 府内の感染者は延べ161万8004人、死者は計5613人になりました。

 13日時点の重症者は前日から10人減の60人で、重症病床(600床)の同日の実質使用率(重い持病などを抱える軽症・中等症患者らを含む)は22・5%になりました。軽症・中等症病床には3045人が入院しており、軽症・中等症病床(4238床)の使用率は71・8%となりました。

 新規感染者のうち、感染者と同居して症状があり、PCR検査を受けずに医師の診断で陽性と判断された濃厚接触者は533人でした。自宅療養者は14万5792人。公費によるPCR検査などを2万2318件実施しました。

 2022年8月13日(土) 

🟪東京都で新たに2万3773人が新型コロナ感染 死亡32人、重症43人

 東京都は13日、都内で新たに10歳未満から100歳以上の2万3773人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
 1週間前の土曜日より7197人減り、8日続けて前の週の同じ曜日を下回りました。13日までの7日間平均は2万6139・4人で、前の週の80・5%となりました。
 新規感染者を年代別にみると、30歳代が4581人と最も多く、20歳代が4352人、40歳代が4021人と続きました。65歳以上の高齢者は2485人でした。
 ワクチンの接種状況別では、2回接種済みが1万5935人、未接種は3768人でした。
 人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使っている重症の患者は、12日から1人増えて43人でした。
 一方、都は、感染が確認された40歳代から90歳代の男女合わせて32人が死亡したことを発表しました。死者の発表が30人を超えたのは2日間連続で、1日の発表としては、今年3月1日と昨年2月3日と並んで最も多くなりました。
 東京都の累計の感染者数は254万5525人となり、累計の死者数は4888人になりました。

 2022年8月13日(土)

🟪発がん訴訟のベビーパウダー販売を世界で来年終了へ アメリカのジョンソン・エンド・ジョンソン

 アメリカの医薬品・健康関連用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は11日、発がん論争を引き起こしたタルク(滑石)を含むベビーパウダーの世界での販売を2023年から全面的に中断すると発表しました。

 J&Jは声明を通じて、「すべてのベビーパウダー製品をトウモロコシのでんぷん『コーンスターチ』を原料としたベビーパウダーに一本化していくことにした」と明らかにしました。

 J&Jは2020年5月に、発がん問題が発端でアメリカとカナダでタルクを使ったべビーパウダーの販売を中断していました。その後、タルクを使ったベビーパウダーは数多くの訴訟対象になり、需要が急減しました。

 これまでJ&Jはタルク成分を素材にしたベビーパウダー・化粧品に関連して4万300件余りに達する訴訟を起こされたものの、訴訟は製品の安全性に対する誤った情報のためであり、製品は安全だという立場を変えていません。アスベスト(石綿)に汚染されたタルクが入った製品によってがんを発症したという消費者の主張に対しては、すでに数千回の実験を通じてアスベストはないという事実を確認したと対抗しています。

 J&Jはこの日、タルクを使ったベビーパウダーの世界での販売中断方針を発表しながらも製品自体は安全だという立場を守り、世界的な商品群見直しの一環としました。

 これに先立ち、J&Jは昨年タルク関連の賠償責任がある事業部を分割して子会社「LTLマネジメントLLC」を設立し、昨年10月、数十億ドルの法的責任を負った同社に対する破産保護を申請しました。

 これによって各種訴訟が中断されていました。これに対して被害者は巨大企業が頭痛の種である訴訟を避けるためのトリック、詐欺行為だと批判して破産保護申請無効訴訟を進めています。

 1894年に発売されたJ&JのベビーパウダーはJ&Jの家庭的なイメージを代表する象徴的な製品でしたが、発がん問題が持ち上がってからは販売量が急減しました。タルクはベビーパウダーのほかさまざまな化粧品の材料として広く使われており、発がん性物質であるアスベストの近くに分布する場合が多く、アスベスト汚染が懸念されてきました。

 2022年8月13日(土)

🇦🇱五十肩(肩関節周囲炎)

40歳から60歳にかけて発症

五十肩とは、肩が痛くなるとともに肩の動きが悪くなるのを特徴とし、40歳から60歳にかけてよく起こる疾患。正式には肩関節周囲炎と呼びますが、1960年代までは四十肩と通称するのが一般的でした。

原因疾患として、肩の関節を取り巻く袋状の腱(けん)や関節の変性、断裂、癒着、炎症、石灰化が挙げられます。また、関節液を蓄えている滑液包の炎症、石灰化も挙げられます。これらの変化は、中年すぎに起こる一種の老化現象です。

急性期には、何もしなくても痛む自発痛がありますが、そのうち、動かす時に痛む運動痛だけになります。最初は、肩関節付近に鈍痛が起こり、腕の可動範囲の制限が起こります。次第に痛みは鋭いものになり、急に腕を動かす場合などに激痛が走るようになります。痛みのために、手を前方に上げたり、側方に上げたり、上腕を回旋したりすることが制限されます。

重症化すると、髪を洗う、歯を磨く、炊事をする、洗濯物を干す、電車のつり革につかまる、洋服を着る、寝返りを打つなどが不自由となり、日常生活にも支障を来す場合もあります。

痛みは片方の肩だけの場合と、一方の肩が発症してしばらく経つともう片方の肩にも発症してしまう場合とがあります。また、痛みのピーク時には肩や首筋の痛みに加えて、腕全体にだるさやしびれがある場合もあります。

発症してから治癒するまでは、半年から1年半くらいを要します。初期の症状が始まってから、数カ月を要して痛みのピークを迎え、ピークが数週間続いた後、次第に和らいでいきます。腕の可動範囲を発症前の状態までに戻せるかどうかは、痛みが緩和した後のリハビリ次第です。

五十肩の検査と診断と治療

発症後、日の浅い急性期には、安静にして局所を固定し、副腎(ふくじん)皮質ホルモン(ステロイド剤)の局所注射をします。また、ヒアルロン酸の注射も有効です。

急性期をすぎると、運動療法が進められます。上体を前屈させて、悪い肩のほうの手でアイロンを持ち、前後左右に振るコッドマン体操が基本になります。棒やタオルを両腕に持って、健康なほうの腕で五十肩のほうの腕をリードしながら、頭の上、首の後ろ、背中などに持っていったり、壁に指をはわせて、次第に腕を上げていく体操なども効果があります。

これらの運動療法の前に、ホットパックなどの温熱療法を行うと、筋肉の緊張がとれるので、後の運動療法の効果がよりいっそう有効になります。

五十肩は治るまでに長い期間が必要ですが、焦らず、のんびりと対処することが大切です。ことに初期のうちは、治療をしても、ある時期までは疾患は上り坂で悪くなるため心配しがちですが、いらいらせず、根気よく運動を続けます。運動を怠ると、腕の可動範囲が狭まったままとなる可能性があります。

急性期をすぎたら、針治療、指圧などを試みてみると効果がある場合もあります。五十肩は、腰痛、外傷性頸部(けいぶ)症候群などとともに、健康保険で針治療が受けられる疾患の一つとなっています。

🇸🇮骨化性筋炎

筋肉が炎症を起こした後、筋肉の中に骨性組織が形成される疾患

骨化性(こつかせい)筋炎とは、筋肉の中に骨性組織が形成される疾患。外傷性骨化性筋炎とも呼ばれ、異所性骨化の一種に相当します。

筋肉の打撲や挫傷(ざしょう)などの損傷により、出血して血腫(けっしゅ)を形成した後、その血腫内に骨を形成する細胞などが侵入した場合に、カルシウムが沈着して起こるとされています。

骨に比較的近い部分の筋肉損傷で起こりやすく、特に大腿四頭筋(だいたいしとうきん)の外側広筋(がいそくこうきん)に最も多く起こります。

発症の主な原因として、サッカーやラクビー、バスケットボール、レスリング、空手など、コンタクトスポーツによる大腿部などの筋肉の打撲や挫傷が挙げられます。

症状としては、大腿四頭筋の外側広筋に発症した場合は大腿部の外側に、中間広筋に発症した場合は大腿部の前側に、その筋肉の中央を中心に周囲がぼんやりはれた状態となります。

膝(しつ)関節に発症した場合は、その部分の伸縮性を失うため、膝(ひざ)が深く曲げられなくなります。肩、頸部(けいぶ)、上腕など大きな血管が走っている部位に発症することもあります。

運動をすると痛みが出ますが、安静にすると痛みが消失します。ただし、病状が進行すると、安静時にも痛みを感じるようになります。

通常、筋肉の打撲や挫傷の場合、よほど損傷がひどくない限り、安静にして3週程度経過すればはれや痛みは消失します。大腿部の明らかなはれや運動時の痛み、膝関節の屈曲制限が1カ月以上経過しても治まらない場合は、骨化性筋炎が疑われます。

受傷した当初、打撲や挫傷の程度は軽いと本人が自覚した場合でも、その後の運動の刺激などで筋肉の損傷部分が広がって悪化し、後から骨化性筋炎が起こることもあります。

また、張りや凝りのある筋肉を強くもむようなマッサージ、痛みがある時点での無理なストレッチといった不適切なケアが、骨化性筋炎を引き起こすこともあります。

骨化性筋炎の受診科は、整形外科です。

骨化性筋炎の検査と診断と治療

整形外科の医師による診断では、X線(レントゲン)検査を行い、筋肉内に発生した骨性組織を確認します。ただし、受傷後2週間程度ではX線検査の画像で骨性組織が認めにくいため、有効的でないこともあります。

整形外科の医師による治療では、X線検査で筋肉内に発生した骨性組織の消失が確認されるまでの間、安静とすることが基本です。

それまでは大腿四頭筋などに負荷の掛かる運動は一切禁止し、痛みが治まるまで患部の安静、抗炎症剤や鎮痛剤の服用、湿布、低周波などの電気治療、アイシングなどを行い、場合によっては固定を施します。

手術をして血腫を取ったり、骨性組織を取る必要はありません。

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