2022/09/12

🟫東京都、新型コロナに5654人感染確認 前週比22日連続減

 東京都は12日、都内で新たに10歳未満から100歳以上の5654人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

 1週間前の月曜日より1642人減り、22日続けて前の週の同じ曜日を下回りました。12日までの週平均の感染者は1日あたり9475・1人で、前週(1万2286・1人)の77・2%でした。

 新規感染者を年代別にみると、10歳未満が985人と最も多く、40歳代が950人、30歳代が945人と続きました。65歳以上の高齢者は453人でした。

 ワクチンの接種状況別では、2回接種済みが3287人、未接種は1156人でした。

 病床使用率は38・9%。また、都が緊急事態宣言の要請を判断する指標を30~40%としている重症者用病床使用率は25・2%。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者数は、前日と変わらず32人でした。

 一方、都は、感染が確認された60歳代から100歳以上の男女の19人が死亡したことを発表しました。

 また、確認された感染者のうち、都外から持ち込まれた検体を都内の医療機関で検査したのは159人でした。他県内の陽性者登録センターなどを通じた申請はありませんでした。

 東京都の累計の感染者数は304万8301人となり、累計の死者数は5655人になりました。

 2022年9月12日(月)

🇨🇻顔の運動異常

■ピクピクと顔面が動くのはなぜ?■

 顔の筋肉が、自らの意思と関係なく動いたりする運動異常。原因はいくつかあり、対処の仕方が異なります。

 疲れた時に、まぶたや口の周りピクピクするのは誰でも経験することで、放っておいても自然に治ります。しかしながら、症状が長く続いたり、範囲が広がったりしたら、注意が必要です。

 人体の中でも、顔は特に、精密な運動を行っている個所です。たくさんの筋肉があり、それらの筋肉は細かい表情を作るために絶えず、複雑な動きを要求されていますから、顔を支配している神経は通常でも、かなり無理をしています。

 結果的に、いろいろな運動異常が起こりやすい、と考えられています。

 顔の運動異常の多くは命にかかわる病気ではありませんが、隠すことができないため、日常生活に深刻な影響を与えかねません。

 それだけに、病気をきちんと識別して、適切な対処をすることが重要になってきます。  

■症状のチェックを■ 

1.片方の筋肉がピクピク動く片側(へんそく)顔面けいれん 

 通常は下まぶたがピクピクすることから始まり、次第に広がって、片方の顔の筋肉が全体にピクピク動きます。痛みはありませんが、けいれんは寝ている間も続き、不快感が強く、生活に支障をきたします。

 顔面神経が脳から出てきたところで動脈と接触し、その拍動で神経に傷がついて発病すると考えられています。頭が小さくて血管が神経を圧迫しやすい女性に多く、40~50代で多く発症します。

2.まばたきが増え、目が開けにくい眼瞼(がんけん)けいれん

 光がまぶしい、目がショボショボするなどの症状から始まり、次第にまばたきが増えて目が開けにくくなり、2、3年の間にうまく目が開けられなくなります。

 目の開閉にかかわる眼輪筋が意思に関係なく収縮するもので、脳の中の目の運動プログラムをつかさどる個所が機能障害を起こしている、と考えられています。50代で多く発症しますが、20代で発症する人もいます。 

3.筋肉が動かなくなる顔面神経まひ

 発症年齢は、子供から高齢者までにおよびます。ウイルス感染が引き金になるとされ、急激に起こって、症状は数日でピークに達します。片側だけに起こるものが多く、まひの程度は軽いものから、完全に動かなくなるものまで、さまざまです。

 多くはヘルペスウイルスが原因となっており、そのうち水痘帯状疱疹(ほうしん)ウイルスによるものは重症になります。後遺症で、片側顔面けいれんと同じ症状が出ることもあります。 

4.瞬間的にまぶたが閉じるチック

 自らは意図していないのに、まばたきをしたり、口をゆがめるなど瞬間的な動きが出るのが、チック。意思で止めることはできますが、ずっと止めておくことはできません。

 顔に限らず、手、足、声でも起こり、長期的には症状の現れる個所が移動するのが、チックの特徴です。精神的なストレスでチックを起こす子供が多いのですが、遺伝の場合も。小児期と青年期が中心の症状です。

5.疲れた時にピクピクするミオキミア

 疲れた時などに、目じりやまぶたがピクピク動く現象。健康な人なら、ほとんどが2、3日で治ります。ただし、脳に腫瘍(しゅよう)があるなどの重大な病気が隠れていることもあり、けいれんが両側に同時に起こったり、強さがいつもと違ったり、続けて起こったりしたら、医療機関へ。

■治療へのアドバイス■ 

 顔の運動異常の症状が現れたら、まず神経内科や脳神経外科、または眼科を受診することをお勧めします。病気によって、治療法は異なります。 

1.片側顔面けいれん

 通常は命にまでかかわりませんが、まれに腫瘍や血管の奇形が見付かることがあるので、検査を受けておく必要があります。 

 治療法は、2種あります。根本的に治すことを望む人は、耳の後ろから頭蓋骨(ずがいこつ)に穴を開けて、神経に接触している血管を離す手術をします。

 もう一つがボツリヌス療法。このボツリヌス療法とは、食中毒を起こすボツリヌス毒素が持っている、神経の働きを抑える作用を利用したものです。顔のピクピク動いているところに、筋肉内注射をします。

 神経から筋肉へ情報が行かないようにするもので、副作用はほとんどありません。注射は約3カ月ごとに繰り返す必要がありますが、治療を続ければ効果が持続します。

 この治療により、90パーセント以上の患者で症状が抑えられる、と見なされています。ただし、ボツリヌス療法ができるのは、特定の講習を受けた医師に限られております。  

 2種の治療法とも、有効率は90パーセントを超えます。

2.眼瞼けいれん

 上記のボツリヌス療法が第一選択です。それがうまくいかない場合は、眼輪筋を切離する手術も行われます。  

3.顔面神経まひ

 まひの程度にもよりますが、大半は放っておいても治ります。ただ、早めに受診して治療をしたほうが、患者にとっては楽です。

 決定的な治療法はなく、医師によって各種の治療が行われており、1年以内に8割の人は治癒します。後遺症でけいれんが起こった際には、ボツリヌス療法が有効とされています。  

4.チック

 チックには、抗精神病薬がある程度、効果を発揮します。心理的な影響が強い人には、心理療法が施されます。 

 小児期、青年期のチックの多くは、長期間を経て軽減しますが、遺伝性の場合もありますので、医師の診察を受けることがお勧めです。  

🟫全国で8万1491人が新型コロナ感染 104人死亡、419人重症

 国内では11日午後6時30分の時点で、東京都で7750人、大阪府で5776人、神奈川県5309人、愛知県で5193人、埼玉県で4818人、兵庫県で3808人、千葉県で3757人など全47都道府県と空港検疫で、新たに8万1491人の新型コロナウイルスへの感染が発表されました。

 1日当たりの新規感染者は前週の日曜日と比べ約2万6000人少なく、18日連続で前週の同じ曜日を下回りました。10万人を下回るのは3日連続。

 また、東京都で24人、千葉県で11人、大阪府で9人、兵庫県で7人、宮城県で7人、茨城県で5人、熊本県で4人、京都府で3人、埼玉県で3人、長崎県で3人など、計104人の死亡の発表がありました。宮城県では、死者数が8月22日、9月8日と並び過去最多の7人でした。

 国内で感染が確認された人は、空港検疫などを含め2017万3841人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて2017万4553人となっています。

 感染して亡くなった人は、国内で感染が確認された人が4万2662人、クルーズ船の乗船者が13人で、合わせて4万2675人です。

 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、前日より24人減って11日時点で419人となっています。

 大阪府は11日、新たに5776人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。先週の日曜日と比べると、およそ1800人少なくなっています。これで、大阪府内の感染者の累計は200万9334人となりました。

 また、9人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて6241人となりました。

 重症者は10日と変わらず55人です。病床使用率は43・4%で、1週間の陽性率は35・6%。

 2022年9月11日(日)

2022/09/11

🟫東京都で新たに7750人が新型コロナ感染 21日連続で1週間前を下回る

 東京都は11日、都内で新たに10歳未満から90歳代までの7750人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

 1週間前の日曜日より1885人減り、21日続けて前の週の同じ曜日を下回りました。11日までの7日間平均は9709・7人で、前の週の76・7%となりました。

 11日の新規感染者を年代別にみると、最多は10歳未満の1303人で、40歳代の1266人、30歳代の1262人と続きました。65歳以上は742人でした。

 ワクチンの接種状況別では、2回接種済みが4759人、未接種は1650人でした。

 病床使用率は39・5%。また、都が緊急事態宣言の要請を判断する指標を30~40%としている重症者用病床使用率は24・5%。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者数は、前日より2人増えて32人でした。

 一方、都は、感染が確認された50歳代の男性と、70歳代から100歳以上までの男女の合わせて24人が死亡したことを発表しました。

 また、確認された感染者のうち、都外から持ち込まれた検体を都内の医療機関で検査したのは178人でした。他県内の陽性者登録センターなどを通じた申請はありませんでした。

 東京都の累計の感染者数は304万2647人となり、累計の死者数は5636人となりました。

 2022年9月11日(日)

🟫愛知県の病院で6歳未満男児が脳死 心臓など23例目の移植へ

 日本臓器移植ネットワーク(移植ネット)は11日、愛知県内の病院に低酸素性脳症で入院していた6歳未満の男児が9日午後2時5分、臓器移植法に基づく脳死と判定され、臓器提供の手続きに入ったと発表しました。脳死と判定された6歳未満からの臓器提供は23例目で、今年に入ってから2例目。

 移植ネットによると、男児は9日に2度目の脳死判定が終わりました。臓器提供は家族の意思といいます。心臓と腎臓は九州大病院で10歳未満の男児と10歳代の男性にそれぞれ移植され、肝臓は国立成育医療研究センターで10歳未満の女児に移植される予定。ほかの臓器は適合者がいないか、医学的理由で移植を見送りました。

 脳死と判定された男児の家族は、「どなたかの体と共に生きていてくれることを願っています。願わくば親より生きてください」と移植ネットを通じコメントを出しました。

 2022年9月11日(日)

🟫日本航空、北京発成田行き定期旅客便の運航を2年半ぶり再開 コロナ流入警戒で片道運航に限定

 日本航空は11日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い運航を停止していた中国・北京発成田行き旅客便の運航を再開しました。日本航空が同路線の定期便を運航するのは2020年3月以来、約2年半ぶり。当面は毎週日曜日に1便運航し、アメリカのボーイングの中型機「787」を使用します。

 中国当局は新型コロナの首都流入を警戒し、国外から北京への直行便受け入れをまだ制限しています。日本航空便も北京から成田への片道運航に限られ、成田から北京は貨物便として運航します。今後、成田発北京行きの定期旅客便の再開に向けて働き掛けを行うとしている。

 北京首都国際空港では11日午前、一時帰国する日本人や、日本在住の中国人らが日本航空便のチェックインカウンターに行列を作りました。手続きを終えた搭乗客には、スタッフが記念品を手渡していました。

 大阪の会社に勤める30歳代の中国人女性は、「実家の都合で北京に戻っていた。直行便が増えれば往来も便利になる。新型コロナ禍前のような状況に早く戻ってほしい」と話しました。

 日本航空の佐藤靖之執行役員・中国総代表は、「中国政府も国際線の便を増やしていくといっている。徐々に回復することを願っている」と期待を示しました。

 日系の航空会社では、全日本空輸が7月に北京発成田行き旅客便の運航を再開し、8月には成田発北京行きも再開させています。中国国際航空など中国系も、日中間の旅客便の運航再開を進めています。

 2022年9月11日(日)

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿知覚異常性大腿痛

大腿の感覚をつかさどる神経が傷害されて、痛みなどが生じる神経痛の一つ

知覚異常性大腿痛(だいたいつう)とは、大腿の前面と外側の感覚をつかさどる外側大腿皮(がいそくだいたいひ)神経が傷害されて、痛みなどが生じる神経痛の一つ。外側大腿皮神経痛、大腿外側皮神経痛とも呼ばれます。

外側大腿皮神経は第2、第3腰椎(ようつい)から出て前方へ向かい、腰の部位で急激に曲がって鼠径(そけい)部の辺りから皮膚の下に出て、大腿の前面と外側の皮膚に分布します。そのため、腰椎部で神経が圧迫された時に、大腿の周辺に痛みや知覚異常が生じることがあるほか、外側大腿皮神経が鼠径靭帯(じんたい)を貫通する骨盤の前上腸骨棘(こっきょく)部で筋肉や靭帯により圧迫された時にも、大腿の周辺に痛みや知覚異常が生じることがあります。

前上腸骨棘部で外側大腿皮神経が圧迫された時には、股(こ)関節の位置や格好で症状が生じたり、治まったりすることもあります。コルセットの着用、窮屈な下着やズボンの着用、べルトの締めすぎ、自動車のシートベルトの締めすぎなどにより、前上腸骨棘部で外側大腿皮神経が圧迫された時にも、痛みや知覚異常が生じます。

また、肥満、妊娠により骨盤周囲の筋肉の緊張が強くなることで、外側大腿皮神経が障害されることもあります。妊婦においては胎児が正常な位置にいない場合に、知覚異常性大腿痛としてしびれが出ることもあります。鼠径ヘルニアの手術や股関節の手術の後に、一時的な外側大腿皮神経の圧迫により障害されることもあります。

症状は、大腿の前面から外側にかけて、ヒリヒリと痛んだり、しびれが出たり、知覚が鈍くなったりします。服が皮膚にこすれるのが苦痛になることもあります。しかし、外側大腿皮神経は感覚だけをつかさどる神経で運動をつかさどらないため、足がまひして上がらなくなったり、歩行に支障を来すことはありません。大腿の内側や膝(ひざ)より下に、症状が出ることもありません。

知覚異常性大腿痛の多くは、姿勢や動作によって症状に変化がみられます。

骨盤の前面を走る前上腸骨棘部で外側大腿皮神経を直接圧迫することによって、痛みが憎します。起立や歩行時は、外側大腿皮神経が牽引(けんいん)気味になり痛みが増します。

股関節の伸展は、外側大腿皮神経を牽引し痛みが増します。反対に、股関節を深く屈曲することでも、外側大腿皮神経自体を圧迫し痛みが増します。うつぶせに寝ている時は、外側大腿皮神経が軽く圧迫され、股関節が伸展されるので痛みが増強する傾向があります。仰向けに寝て軽く膝(ひざ)を曲げている時は、痛みが軽減します。

案外多い病態ですが、正確な診断を受けていないことが多いようです。もし、知覚異常性大腿痛の症状に思い当たることがあれば、整形外科、神経内科の医師を受診することが勧められます。

知覚異常性大腿痛の検査と診断と治療

整形外科、神経内科の医師による診断は、特徴的な症状と、前上腸骨棘部の周囲で軽く皮膚の上をたたくと大腿の前面と外側に響くようなしびれと痛みが出るチネルサインで判断します。念のために、腰椎や骨盤のX線写真、MRI検査などで、変形性腰椎症や腰椎椎間板ヘルニアなどの疾患がないかどうかをチェックします。

坐骨(ざこつ)神経痛との鑑別が必要ですが、しびれなどの場所が坐骨神経痛と知覚異常性大腿痛では違いますので、鑑別は簡単です。坐骨神経痛では、尻(しり)から大腿の裏側、下腿などにしびれや痛みが出ます。

整形外科、神経内科の医師による治療は、外側大腿皮神経を圧追する原因を取り除くことが第一です。体重を減らすことや、骨盤部の矯正、窮屈な下着やズボンの着用の禁止などが、効果を発揮します。

また、消炎鎮痛剤の内服、外用を行い、痛みが強い場合は局所麻酔薬を注射して痛みを和らげる神経ブロックを行います。この場合、1 回の注射では一時的に症状が緩和しても、数時間から1日で元の症状に戻ったりしますので、何回か注射を繰り返すこともあります。局所麻酔薬と一緒に、ステロイドホルモン剤という炎症を抑える薬を注射することもあります。

腰椎部で神経が圧迫された時には、脊髄(せきずい)の周囲の硬膜外腔(がいくう)に局所麻酔薬を注射して、神経の痛みを和らげる硬膜外ブロックを行います。

症状が治まらず、日常生活に支障を来す場合は、外側大腿皮神経を剥離(はくり)、または切離する手術を行うこともあります。炎症を起こした神経は周囲の靱帯や筋肉と癒着した状態にありますので、その癒着を手術で解き放つのを剥離、神経そのものを切除して痛みを感じなくするのを切離といいます。

🟥COP30、合意文書採択し閉幕 脱化石燃料の工程表は見送り

 ブラジル北部ベレンで開かれた国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)は22日、温室効果ガス排出削減の加速を促す新たな対策などを盛り込んだ合意文書を採択し、閉幕した。争点となっていた「化石燃料からの脱却」の実現に向けたロードマップ(工程表)策定に関する直接的な記述...