神戸市は、「XBB」と呼ばれるタイプの、新型コロナウイルスのオミクロン型の新たな変異ウイルスが市内で2例確認されたと発表しました。この変異ウイルスが兵庫県内で確認されるのは初めてです。
神戸市の発表によりますと、同居する70歳代の男女合わせて2人が10月下旬、PCR検査で新型コロナウイルスに感染していることがわかり、その後、市がゲノム解析を行ったところ、「XBB」と呼ばれるオミクロン型の新たな変異ウイルスへの感染が確認されたということです。
この変異ウイルスは10月下旬以降、首都圏や鹿児島県で確認されていますが、兵庫県内で確認されるのは初めてです。
「XBB」はオミクロン型の2つの派生型の遺伝情報が組み合わさってできたとされ、9月にシンガポールで初めて報告され、インドやバングラデシュなどで広がっています。
2人のうち男性は発症前2週間以内に海外への渡航歴があり、女性はこの男性の濃厚接触者だということです。2人とも発熱と倦怠感の症状があったということですが、いずれも軽症で、男性はすでに回復して療養期間を終えており、女性は現在、自宅で療養中だということです。
神戸市の担当者は、「現時点ではこの変異ウイルスの重症度や治療薬の有効性について明らかな知見はないが、従来と変わらず、マスクの着用や手の消毒などの感染予防策を徹底するようにしてほしい」と呼び掛けています。
2022年11月2日(水)