2022/11/10

🟧新型コロナ、東京都で7969人感染確認 2週間後には2倍を超える予測も

 東京都は10日、新型コロナウイルス感染者を7969人確認したと発表しました。前週の同じ曜日(3日)より1283人多く、6日連続で前週の同じ曜日を上回りました。50~90歳代の7人の死亡も発表しました。

 10日までの1週間の感染状況は、1日当たりの感染者数が6636・6人で、前週(4699・9人)の141・2%。

 10日発表の新規感染者を年代別でみると、20歳代の1573人が最多、次いで40歳代1350人、30歳代1300人、50歳代1083人と続きました。65歳以上は725人でした。

 「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者は、前日から2人増えて20人でした。

 重症者用の病床使用率は9日から1・2ポイント上がって9・8%、全体の病床使用率は1・3ポイント上がって38・1%でした。

 新型コロナウイルスの感染状況について、東京都内の分析結果が公表され、専門家は感染拡大の兆候があり、新規感染者の数は2週間後には現在の2倍を超える恐れがあるとして警戒を呼び掛けました。

 東京都は10日、都内での新型コロナの感染状況と医療提供体制について専門家によるモニタリング項目の分析結果を公表しました。

 それによりますと、新規感染者数の7日間平均は、9日時点で約6452人で、前の週に比べて2100人余り増え、約1・5倍になりました。

 また、入院患者数も前週から382人増えて2036人と、3週連続で増えたとしています。

 専門家は、4段階ある感染状況と医療提供体制の警戒レベルについて、いずれも上から3番目を維持した上で、「感染拡大の兆候があり、今の割合で増加すると、2週間後には現在の2倍を超える新規感染者の発生が予測され、感染の再拡大が危惧される」と指摘しました。

 そして、「重症患者や重症化リスクの高い人などのため、医療提供体制を強化する準備が必要な状況だ」として警戒を呼び掛けました。

 2022年11月10日(木)

🟧北海道の新型コロナ感染8457人 3日ぶり9000人下回る

 北海道は10日、道内で新たに84t57人が新型コロナウイルスに感染し、感染していた17人が死亡したと発表しました。日別の新規感染者は過去最多だった9日に比べ1088人減った一方で、先週の木曜日より1153人多く、6日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。

 新規感染者は発表者別で、道立保健所管内が4048人、札幌市が3334人、旭川市が555人、函館市が366人、小樽市が154人。

 死亡したのは、道発表の年代非公表3人、70歳代と80歳代各2人、90代と100歳代各1人の計9人、札幌市の90歳代3人、80歳代2人、70歳代1人の計6人、函館市の年代非公表1人、小樽市の90歳代1人の合わせて17人。

 道内の感染者は延べ90万6943人、死者は計2853人となりました。

 10日、新たなクラスター(感染者集団)は全道で計28件発表されました。うち福祉施設は22件で、釧路管内の高齢者施設2カ所や小樽市の障害者施設などで各5~31人が感染しました。医療機関は6件で、石狩管内、空知管内、根室管内、日高管内の各1カ所と、旭川市の2カ所で、5~18人の感染が確認されました。

 10日時点の入院患者数は前日から34人多い971人で、重症者は6人でした。確保病床数は1791床で、このうち103床が重症者向け。10日時点の病床使用率は42%で、1週間前から8ポイント上昇しました。重症者向けは4・8%でした。

 2022年11月10日(木)

🟧国産初の手術支援ロボット「ヒノトリ」、初の大腸がん切除手術に成功 札幌医大病院

 日本で初めて開発された手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」を使った世界初となる大腸がんの手術が8日、札幌市中央区の札幌医科大学付属病院で行われました。執刀した竹政伊知朗教授(57)は「日本製のロボットで、がんを完全かつ安全に切除できた。患者さんに、高度な医療の選択肢が増えた」と意義を語りました。

 ヒノトリはメディカロイド(神戸市)が開発。2020年12月から国内で前立腺がんなど泌尿器科の手術が保険診療で始まりました。現在、国内で30台以上が稼働し、約500例の手術実績があります。今年10月、消化器外科と婦人科の手術にも適用が拡大され、近く保険診療が認められる見通し。

 札幌医科大学病院は10月、道内の医療機関で初めてヒノトリを導入。竹政教授は全国でただ1人、関連学会が認定したヒノトリによる大腸がん手術の指導医で、第1号の手術を行いました。患者は、結腸がんの60歳代女性。

 竹政教授が手術台から離れたロボットの操縦席に座り、内視鏡カメラによって患者の体内を拡大した立体映像を見ながら、両手と両足で操作しました。するとロボット本体から手術台の患者に伸びた4本の腕が始動。腕の先端に装着された内視鏡やメス、鉗子(かんし)などが腹部の直径9ミリの穴、4カ所から入った体内で自在に動き、手術は約2時間半で終了しました。患者は順調なら1週間から10日程度で退院できる見込み。

 2022年11月10日(木)

🟧未承認の医薬品「サルースの葉」販売容疑で4人逮捕 「抗がん作用ある」と広告

 国の承認を受けていない医薬品を「抗がん作用がある」とうたって販売したなどとして、警視庁生活環境課は、通販サイト「豊泉堂」の運営会社「ソニックグロウ」(東京都渋谷区)社長の男(44)ら28~48歳の男女4人を、医薬品医療機器法違反(無許可販売など)の疑いで逮捕し、10日発表しました。法人としての同社も同じ容疑で書類送検しました。

 ソニックグロウが販売していたのは、宮崎県や大分県などに自生する野草ヒュウガトウキの葉や茎を原料に作ったとされる錠剤。同社が「サルースの葉」と名付けて売り出していました。

 生活環境課によると、4人は共謀して昨年3月~今年3月、サルースの葉が国の承認を受けていない医薬品であるにもかかわらず、サイト上で糖尿病改善や抗がん作用、感染症予防などの効能を示して宣伝し、40~70歳代の女性11人に102点を計約89万円で許可なく販売した疑いがあります。消費者庁や東京都が広告違反について計7回にわたって行政指導をしていたものの、広告や販売を繰り返していたといいます。生活環境課は4人の認否を明らかにしていません。

 社長の男は調べに対し、数年前に自身の体力の衰えや妻の産後のリウマチを解消しようと別の会社にヒュウガトウキの葉を使ったサプリメントの作製を依頼し、服用して体調がよくなったことを切っ掛けにビジネスにしようと考えたなどと供述しているといいいます。

 生活環境課は、ソニックグロウがサイトを通じ、2018年4月からの約4年間で全国の2951人に1万800点を販売し、8000万円余りを売り上げていたとみています。錠剤の購入者の中には、動悸やめまい、腹痛、下痢といった健康被害が複数確認されているといいます。

 2022年11月10日(木)

🟧新型コロナ週間感染者数、日本が再び世界最多に 死者数最多はアメリカ

 世界保健機関(WHO)の新型コロナウイルス感染症の集計で、10月31日~11月6日の週間感染者数が日本は前週比42%増の40万1693人で、世界最多となりました。日本は7月中旬~9月下旬、10週連続で世界最多を記録していましたが、感染者の全数把握の簡略化が全国で導入されたことも受け、記録上の感染者数は減少していました。

 感染者数は日本に次いで韓国が29万人、アメリカの26万人、ドイツが22万人、中国が21万人と続いています。

 週間死者数はアメリカが2480人で世界最多。日本は391人で、感染者数に比して少なく抑えられています。

 世界全体の週間死者数は前週比10%減の9405人でしたが、テドロス・アダノムWHO事務局長は9日の記者会見で「予防も治療もできる病気で、1万人近くが1週間で死亡するというのは多すぎる」と述べ、各国に警戒継続を訴えました。 

 2022年11月10日(木)

🟧新型コロナ「第8波」の兆し、全国で感染者1・4倍 「BQ・1」への置き換わりも

 新型コロナウイルス対策を厚生労働省に助言する専門家組織(アドバイザリーボード)は9日、直近1週間の新規感染者数が全都道府県で増加して前週比1・4倍となり、「第8波」の兆しがあると分析しました。流行型はオミクロン型の派生系統「BQ・1」に置き換わる可能性も示しました。

 加藤勝信厚労相は会合で、病床使用率の上昇、重症者数の増加などの傾向に触れ、「いわゆる第8波につながる可能性もある」と述べました。

 全国の新規感染者数は、直近1週間で1日平均6万3343人。今夏の「第7波」ピーク時の22万人超から10月中旬には約2万5000人に減っていたものの、9月下旬並みの水準に戻りました。ただし、増加ペースは「第7波」ほど急激ではありません。

 感染状況は地域差が大きく、前週比でみると徳島県が1・69倍、宮城県が1・66倍、福井県が1・60倍など。東京都は1・51倍、大阪府は1・24倍でした。北海道の新規感染者数は8日に9136人、9日に9546人と2日連続で過去最多を記録しました。

 内閣官房によると、8日時点の病床使用率は長野県48%、群馬県47%、茨城県44%、北海道40%など、6道県で40%に達しました。重症病床使用率は低い水準にとどまっています。

 影響も出始め、総務省によると、救急患者の搬送先がすぐ決まらない「救急搬送困難事案」のうち、コロナ感染が疑われる事案は6日までの1週間に全国で823件あり、前週から48%増えました。

 また、国立感染症研究所は不確実性が高いとしつつ、現在は「BA・5」が主流ですが、12月第1週には「BQ・1」(「BQ・1・1」も含む)が79%を占めると推定しました。「BQ・1」は「BA・5」から派生し、ワクチンや感染で得た免疫の一部が効きにくいとみられ、ヨーロッパやアメリカを中心に広がっています。

 一方、専門家組織は、同時流行が懸念されている季節性インフルエンザは、まだ大規模な流行はみられないと分析しました。

 2022年11月10日(木)

🟧新型コロナ、全国で新たに8万7410人感染確認 前週から1万6800人増

 厚生労働省は9日、新型コロナウイルスの感染者が空港検疫などを含め全国で新たに8万7410人確認されたと発表しました。前週の水曜日より約1万6800人増えました。

 また、国内で感染して亡くなった人は、北海道で14人、兵庫県で7人、秋田県で6人、埼玉県で5人、東京都で5人、神奈川県で5人、福島県で5人、大阪府で4人、山形県で4人、岐阜県で4人、京都府で3人、宮城県で3人、福岡県で3人、三重県で2人、千葉県で2人、和歌山県で2人、奈良県で2人、宮崎県で2人、富山県で2人、愛知県で2人、栃木県で2人、群馬県で2人、青森県で2人、鳥取県で2人、山口県で1人、岡山県で1人、岩手県で1人、広島県で1人、愛媛県で1人、滋賀県で1人、香川県で1人の合わせて97人、累計で4万7236人となっています。

 都道府県別で最も多かったのは北海道の9546人で、道によると、8日に続いて過去最多を更新しました。ほかに東京都9012人、愛知県4936人、神奈川県4744人、大阪府4244人、埼玉県4152人、長野県3341人、広島県2916人など

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、9日時点で177人となっています。重症者の数は8日と比べて1人増えました。

 一方、厚生労働省は9日、大阪府内で新たに4244人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。これで、大阪府内の感染者の累計は219万7699人となりました。

 また、4人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて6640人となりました。重症者は8日より1人減って23人です。

 2022年11月10日(木)

🟪小中学生の体力調査、中学生男子はコロナ感染拡大前を上回る

 全国の小学5年生と中学2年生を対象に、50メートル走など8つの項目で体力や運動能力を調べる今年度の国の調査で、中学生の男子の合計点は新型コロナウイルスの感染拡大前を上回りました。一方で、小学生の男女は低下傾向にあり、スポーツ庁は運動の機会を増やす取り組みに力を入れていく方針で...