2022/12/29

🟩新型コロナ死者415人で過去最多 28日の感染者は全国で21万6219人

 厚生労働省は28日、新型コロナウイルスの死者が全国で新たに415人確認されたと発表しました。1日当たりの死者数としては、今年9月2日の347人を上回り、過去最多を更新しました。

 新規感染者は全国で21万6219人確認され、前週の水曜日よりも約9100人増えました。

 国内で感染して亡くなった人を都道府県別でみると、北海道で38人、埼玉県で26人、熊本県で24人、東京都で21人、千葉県で20人、兵庫県で19人、大阪府で18人、福岡県で18人、宮城県で13人、栃木県で13人、神奈川県で13人、群馬県で13人、静岡県で11人、広島県で10人、新潟県で9人、秋田県で9人、長野県で9人、青森県で9人、三重県で8人、愛知県で8人、香川県で8人、岡山県で7人、岩手県で7人、石川県で7人、京都府で6人、佐賀県で6人、岐阜県で6人、福島県で6人、高知県で5人、大分県で4人、宮崎県で4人、山形県で4人、徳島県で4人、愛媛県で4人、滋賀県で4人、茨城県で4人、長崎県で4人、和歌山県で3人、富山県で3人、島根県で3人、奈良県で2人、福井県で2人、鹿児島県で2人、山口県で1人の合わせて415人で、累計では5万6228人となっています。

 新規の感染者数では、東京都が2万243人で最も多く、次いで愛知県が1万4310人、大阪府が1万3415人、福岡県が1万2360人、神奈川県が1万2105人、埼玉県が1万905人、

兵庫県が1万360人、千葉県が9112人と続きました。5075人の茨城県、4956人の三重県、2389人の和歌山県、3041人の大分県は過去最多となっています。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、28日時点で577人となっています。重症者の数は、27日と比べて5人減りました。

 一方、厚生労働省は28日、大阪府内で新たに1万3415人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。これで大阪府内の感染者の累計は251万7201人となりました。

 また、18人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて7082人となっています。重症者は27日より2人少ない59人です。

 2022年12月29日(木)

🟩東京都で2万243人が新型コロナ感染 23日ぶり前週下回る

 厚生労働省は28日、東京都内で新たに2万243人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の水曜日より943人減りました。感染者が前週の同じ曜日を下回るのは12月5日以来、23日ぶりです。

 また、感染が確認された21人が死亡しました。

 「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者は、27日より3人減って49人でした。

 重症者用の病床使用率は1・6ポイント下がって31・6%、全体の病床使用率は0・7ポイント下がって54・7%となっています。

 28日の東京都内の入院患者数は4184人で、流行「第7波」の8月下旬から4カ月ぶりに、4000人を上回りました。医療提供体制の警戒レベルは、最も深刻な「逼迫(ひっぱく)している」を維持しています。

 東京都医師会の猪口正孝副会長は医療従事者の病欠も増えているとして、「受け入れ態勢の確保が困難になってきている」と危機感を示しました。

 過去2年と比べて感染状況が非常に深刻な中で、年末年始を迎えることになります。東京都は、期間中に診療する医療機関を増やすとともに、感染防止策の徹底を都民に強く呼び掛けています。

 2022年12月29日(木)

2022/12/28

🟩インフルエンザが全国的な流行期入り コロナ拡大以降初、厚労省発表

 新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されている季節性インフルエンザについて、厚生労働省は全国的な流行期に入ったと発表しました。全国的な流行期に入るのは、新型コロナの感染拡大が起きて以降初めてです。

 厚生労働省によりますと、12月25日までの1週間に全国約5000カ所の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は前の週より3511人多い6103人でした。

 インフルエンザは、1医療機関当たりの1週間の患者数が全国で1人を超えると「全国的な流行期」入りとされていますが、現時点で「1・24人」となり、「1人」を上回って流行期に入ったとしています。

 インフルエンザは一昨年から昨年のシーズンと、昨年から今年のシーズンは全国的な流行にはならず、流行期に入るのは新型コロナの感染拡大前の2019年11月以来。

 厚労省は新型コロナとインフルエンザの同時流行の恐れがあるとして、インフルエンザワクチンの接種を検討するとともに、適切なマスクの着用や消毒、換気などの基本的な感染対策を徹底するよう呼び掛けています。

 2022年12月28日(水)

🟩京大病院、女児に小腸と肝臓を同時移植 国内初実施、経過良好

 京都大医学部付属病院は28日、小腸と肝臓の働きが悪くなった10歳未満の患者に、脳死と判定された10歳代のドナー(提供者)から小腸と肝臓を同時に移植したと発表しました。脳死ドナーからの小腸と肝臓の同時移植、また2臓器が同じ患者に提供されるのは国内初といいます。手術は2022年8月に行われ、患者の経過は良好で、12月15日に退院しました。

 日本臓器移植ネットワークによると、患者は西日本在住の女児で、ドナーは10歳以上15歳未満の男性。女児は生まれた時から腸の働きが悪く、手術を複数回受けたものの、次第に腸から栄養を取ることが難しくなり、肝機能も低下。2022年7月には、両臓器ともほぼ働かないほど悪化し、移植を急いでいました。

 手術ではまず肝臓の一部を女児に移植した後で、小腸を移植し、16時間39分で無事終了。残った肝臓は別の患者に提供されました。

 主治医の岡本竜弥病院講師は28日の記者会見で、「体格差の少ない未成年から臓器提供を受けたことで手術が成功した」と説明しています。

 女児は元気に過ごしているといい、両親は「大好きな食事をおなかいっぱい食べられるようになり、笑顔が増えた。深い悲しみの中、臓器を提供してくださったドナーご家族には感謝の思いでいっぱい」とコメントしました。

 日本臓器移植ネットワークによると、18歳未満の脳死ドナーからの臓器移植件数(2010年7月~2021年12月)は56件に上ります。

 2022年12月28日(水)

🟩新型コロナの感染者、全国で新たに20万2853人 20万人超は6日ぶり

 厚生労働省は27日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに20万2853人確認されたと発表しました。20万人を超えるのは21日以来6日ぶりで、1週間前より1万8249人多くなりました。

 また、国内で新型コロナウイルスに感染して亡くなった人は、長野県で25人、東京都で22人、千葉県で18人、福島県で17人、埼玉県で16人、大阪府で13人、北海道で12人、兵庫県で10人、三重県で8人、京都府で8人、岐阜県で8人、群馬県で8人、栃木県で7人、神奈川県で7人、山口県で6人、福岡県で6人、茨城県で5人、岡山県で4人、岩手県で4人、広島県で4人、新潟県で4人、石川県で4人、秋田県で4人、長崎県で4人、香川県で4人、鹿児島県で4人、大分県で3人、滋賀県で3人、熊本県で3人、静岡県で3人、高知県で3人、鳥取県で3人、和歌山県で2人、宮城県で2人、宮崎県で2人、富山県で2人、島根県で2人、愛媛県で2人、愛知県で2人、福井県で2人、青森県で2人、佐賀県で1人、山形県で1人、徳島県で1人の合わせて271人、累計で5万5813人となっています。

 新規の感染者数では、東京都が2万2063人で最も多く、次いで愛知県が1万5443人、大阪府が1万3962人、神奈川県が1万1454人、埼玉県が1万969人、福岡県が1万904人、

千葉県が9520人、兵庫県が5995人、北海道が5928人と続きました。1866人の島根県、3523人の山口県、4131人の愛媛県、それに5386人の岐阜県は過去最多となっています。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、27日時点で582人となっています。重症者の数は、26日と比べて19人増えました。

 一方、厚生労働省は27日、大阪府内で新たに1万3962人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。これで、大阪府内の感染者の累計は250万3786人となりました。

 また、13人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて7064人となっています。重症者は26日より1人増えて61人です。

 2022年12月28日(水)

2022/12/27

🟩東京都で2万2063人が新型コロナに感染 死者21人、重症者49人

 東京都は27日、新型コロナウイルス感染者を新たに2万2063人確認したと発表しました。2万人を超えるのは先週の21日以来です。1週間前の火曜日から1550人増え、前の週の同じ曜日を上回るのは22日連続です。

 27日までの週平均の感染者は1万7423・3人で、前週(1万5985・7人)の109・0%でした。

 27日の新規感染者の年代は40歳代の3863人が最多で、30歳代3840人、20歳代3609人など。重症化しやすいとされる65歳以上は2301人でした。

 入院しているのは4184人で、このうち「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者は、前日より3人減って49人でした。

 重症者用の病床使用率は0・5ポイント下がって33・2%、全体の病床使用率は1ポイント上がって55・4%となっています。

 30歳代~100歳以上の男女21人の死亡も発表されました。このうち30歳代女性は脳に疾患があり、入院先で感染し、亡くなったといいます。

 2022年12月27日(火)

🟩ヨーロッパで新型コロナの格下げ検討相次ぐ パンデミックからエンデミックへ

 ヨーロッパの主要国では、新型コロナウイルスの危機レベルに関して、パンデミック(世界的大流行)からエンデミック(風土病)に格下げしてみる動きが、ますます明確になっています。

 ドイチェベレなどドイツメディアによると、ドイツの著名なウイルス学者であるクリスティアン・ドロステン氏は26日、「新型コロナウイルスのパンデミックは終わった」との見解を明らかにしました。続けて「我々はこの冬、初めてエンデミックとしての新型コロナウイルス拡散を経験している」としました。新型コロナウイルス感染者が増えても症状が軽く致死率が低くなり、日常回復が可能になったという意味です。

 ドロステン氏はまた、「この冬がすぎればドイツの人口の免疫力はウイルスが(来年)夏までほとんど生き残ることができないほど広範囲に大きくなるだろう」と予想し、「ドイツを含むヨーロッパ諸国がパンデミックを終わらせることができたのは新型コロナウイルスワクチン接種キャンペーンに成功したため。これに対し現在新型コロナウイルス感染が急速に拡散している中国はそのようにできなかった」と話しました。

 ドイツ政府専門家諮問委員会に所属する重症治療専門家のクリスティアン・カラジアニディス氏も、「この冬以降、新型コロナウイルスのパンデミックは終わるだろう」と予想し、「私はパンデミックがこれからますます命を全うするものと予想する。重症患者室で新型コロナウイルス患者が大幅に減った」と話しました。

 専門家らのこうした診断に、ドイツのマルコ・ブッシュマン法務相はこの日自身のソーシャルメディアを通じ「最後の新型コロナウイルス防疫措置を終わらせなければならない」と促しました。

 ドイツはすでに多くの新型コロナウイルス防疫規制を解除したものの、公共交通と病院、療養施設などではマスク着用義務を維持しています。ブッシュマン法務相は「新型コロナウイルスのパンデミック期間で最も慎重な専門家の1人だったドロステン氏が『パンデミックが終わった』と話した。私たちはエンデミックの状況に置かれている」としました。

 イギリスは、実効再生産数を含めた新型コロナウイルス拡散予測モデリングデータの公開を来月6日から取りやめることにしました。実効再生産数は感染者1人が何人に感染させるのかを示す指標で、韓国を含むさまざまな国が新型コロナウイルスの拡散状況を分析・予測して防疫対策を立てるのに活用してきました。例えばこの指数が2ならば、感染者1人が2人に感染させるという意味です。

 イギリス健康安全保障局(UKHSA)は26日、「ワクチンと治療剤によりイギリスはコロナ禍の中でも日常を回復したことから実効再生産数発表を取りやめる」と明らかにしました。イギリスはこの指数をコロナ禍初期である2020年5月から毎週発表し、今年4月からは2週間隔で公開してきました。イギリスは現在、室内外でのマスク着用など新型コロナウイルス防疫規制を全面解除した状態です。ただ健康安全保障局は「他の一般疾病と類似の方式でコロナ禍を継続してモニタリングするだろう」と伝えました。

 アメリカのジョー・バイデン大統領は同日、「新型コロナウイルスはこれ以上私たちの生活を統制できないだろう」としました。彼は自身のソーシャルメディアを通じて「パンデミックは私たちから多くのものを奪っていったが、子供たちが再び学校に戻り、人々は再び仕事を始めた。私たちが私たちの役割を続け、ワクチンを打てば新型コロナウイルスはこれ以上私たちの生活を統制できない。私たちは真の進展を成し遂げている」と付け加えました。

 日本は12月に入り1日当たり10万人前後の感染者が発生し、21日には約4カ月ぶりに20万人を超えているものの、多くの規制が解除された状態で維持されています。ただロイター通信は26日、日本メディアの報道を引用し日本が中国発の入国者などを対象に到着後すぐに新型コロナウイルス検査を通じた陰性確認を要求する予定だと報道しました。現在は3回目のワクチン接種証明書や出国前72時間以内の陰性証明書で日本入国が可能です。

 中国は海外から入国した人々を対象にした5日間の義務施設隔離を来月8日から廃止すると26日に明らかにしました。中国はまた、25日からは新型コロナウイルス新規感染統計発表を取りやめました。

 しかし、防疫緩和後に新型コロナウイルス感染者が急増した状況で、中国の「ウィズコロナ」への旋回は懸念も生んでいます。一部では、中国の感染者急増により新たな変異型ウイルスの出現を懸念する声も出ています。

 これに先立ち世界保健機関(WHO)は21日、中国の感染者急増状況を懸念し「新型コロナウイルスのパンデミック終息を宣言するには依然として不確実性がとても多い」との認識を示しました。WHOは新型コロナウイルスに対し、最高水準の警報段階である「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)を2020年1月に宣言してから、現在まで維持しています。

 2022年12月27日(火)

🟥中国・広東省で「チクングニア熱」感染7000人超 蚊が媒介、高熱や発疹などの症状

 中国で、蚊が媒介するウイルスが引き起こすチクングニア熱が拡大しており、これまでに少なくとも13都市で7000人以上の感染者が確認された。人から人への感染はないものの、当局は新型コロナウイルス流行時と同様の防疫措置を講じている。  チクングニアウイルスは、感染した蚊に刺されるこ...