2023/01/08

🟪プラスチック添加の化学物質、魚体内に蓄積を初実証 北大などの研究チーム

 細かく砕いたプラスチックを水槽に入れて魚を飼育したところ、溶け出した化学物質が魚の体内に蓄積したとする研究成果を北海道大学と東京農工大学の共同研究チームが発表しました。

 北海道大学の仲岡雅裕教授たちの研究チームは、海の生態系への影響が懸念されている大きさが5ミリ以下のマイクロプラスチックに含まれる化学物質が魚に与える影響を調べようと、水槽に100分の3ミリまで砕いたプラスチックを入れて、カジカの仲間やそのエサとなる「アミ」と呼ばれる甲殻類の一種を飼育する実験を行いました。

 その結果、プラスチックを燃えにくくしたり劣化しにくくしたりするために添加された化学物質が、魚が食べたアミや飲み込んだ海水を通じて魚の筋肉などに実際に蓄積していたことが世界で初めて実証されたとしています。

 マイクロプラスチックは、海に捨てられたプラスチックのごみが紫外線や波の力で細かく砕けたものですが、研究チームによりますとこれまで中に含まれている化学物質は溶け出しにくいとみられてきました。

 研究チームはプラスチックが細かく砕かれたことで溶け出した可能性があるとみて、さらに詳しく調べたいとしており、仲岡教授は「私たちが食料としている水産資源に危険が迫っていることがわかった。ほかの魚でも調べて溶け出した化学物質が取り込まれるメカニズムを解明したい」と話しています。

 2023年1月8日(日)

🟪新型コロナ後発薬、中国で製造・供給も アメリカのファイザーと交渉

 新型コロナウイルスの感染が広がる中国の国家薬品監督管理局が、アメリカの製薬大手ファイザーの飲み薬「パキロビッド」のジェネリック医薬品(後発薬)を国内で製造、供給できるようファイザーと交渉していると、ロイター通信が6日報じました。中国側は1月下旬の春節(旧正月)までにまとめたい意向だといいます。

 パキロビッドの臨床試験では、重症化リスクのある人が発症早期に飲み始めると、入院や死亡を9割近く抑えられました。中国では昨年2月に緊急使用が許可されているものの、極度の品薄状態となって非正規の取引や価格のつり上げが起き、一時は1箱1万元(約19万円)に価格が高騰していました。

 国家薬品監督管理局は昨年12月、ファイザーとの交渉合意を見越して複数の国内メーカーと製造に向けて協議。一部メーカーはすでに、後発薬がパキロビッドと同じように体に吸収され、効果を発揮できるかどうかを検証する試験を始めているといいます。

 2023年1月8日(日)

🟪新型コロナ、東京都で新たに1万5124人の感染確認 死者28人、重症55人

 東京都は8日、新型コロナウイルス感染者を新たに1万5124人確認したと発表しました。1週間前の日曜日より5938人増えました。前の週の同じ曜日を上回るのは4日連続です。

 8日までの週平均の感染者は1万4846・9人で、前週(1万4858・0人)の99・9%でした。

 8日の新規感染者の年代は、20歳代の3100人が最多で、30歳代2595人、40歳代2335人など。重症化しやすいとされる65歳以上の高齢者は1862人でした。発表人数以外に、医師の陽性判定を受けていない感染者も少なくないとみられます。

 入院しているのは4167人で、このうち「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者は、前日より1人増えて55人でした。

 重症者用の病床使用率は前日と同じ35・0%、全体の病床使用率は0・5ポイント下がって55・1%となっています。

 一方、感染が確認された60歳代から90歳代の男女28人の死亡も発表されました。

 2023年1月8日(日)

🟪全国で19万538人が新型コロナに感染、死者は407人 死者は3日連続で400人超

 厚生労働省によりますと、8日午前0時までに報告された全国の新たな新型コロナウイルス感染者は19万538人で、先週日曜日と比べ10万3496人増えました。

 また、国内で新型コロナウイルスに感染して新たに亡くなった人は、愛知県で44人、東京都で30人、大阪府で28人、神奈川県で26人、福岡県で22人、埼玉県で21人、千葉県で20人、熊本県で20人、北海道で16人、広島県で14人、愛媛県で10人、長野県で10人、静岡県で10人、京都府で8人、兵庫県で8人、大分県で8人、宮城県で8人、宮崎県で8人、香川県で8人、栃木県で7人、秋田県で7人、岐阜県で6人、茨城県で6人、長崎県で6人、岩手県で5人、滋賀県で5人、群馬県で5人、佐賀県で4人、山口県で4人、岡山県で4人、徳島県で4人、石川県で4人、富山県で3人、鹿児島県で3人、山形県で2人、島根県で2人、青森県で2人、高知県で2人、鳥取県で2人、三重県で1人、和歌山県で1人、奈良県で1人、山梨県で1人、福井県で1人の合わせて407人、累計で5万9822人となっています。死者は全国で新たに407人確認され、6日の456人、7日の463人に続き、初めて3日連続で400人を超えました。

 都道府県別に新規感染者数をみると、東京都が最も多く1万5124人でした。大阪府の1万2542人、福岡県の1万1705人、愛知県の1万1350人、兵庫県の1万1053人、神奈川県の1万96人、静岡県の9184人、埼玉県の8782人、広島県の8076人が続きました。茨城県(5542人)と三重県(5232人)では、新規感染者数が過去最多を更新しました。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、8日時点で671人となっています。重症者の数は、7日と比べて3人増えました。

 一方、厚生労働省は8日、大阪府内で新たに1万2542人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。これで、大阪府内の感染者の累計は263万1184人となりました。

 また、28人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて7331人となっています。重症者は7日より1人少ない71人です。

 2023年1月8日(日)

🟪新型コロナ、全国の死者数463人 1日の発表としては過去最多

 厚生労働省によりますと、7日に発表した新型コロナウイルスによる全国の死者数は463人で、6日の456人を上回って1日の発表としてはこれまでで最も多くなりました。

 また、7日に発表した全国の新たな新型コロナウイルス感染者は空港の検疫などを含め23万8654人で、静岡県と岡山県で過去最多となりました。

 国内で新型コロナウイルスに感染して亡くなった人は、福岡県で36人、東京都で35人、愛知県で34人、大阪府で29人、神奈川県で28人、千葉県で22人、埼玉県で22人、兵庫県で19人、静岡県で15人、北海道で13人、熊本県で13人、群馬県で12人、山口県で11人、岡山県で11人、栃木県で10人、長野県で10人、宮城県で9人、鹿児島県で9人、愛媛県で8人、秋田県で8人、三重県で7人、京都府で7人、広島県で7人、高知県で7人、宮崎県で6人、岩手県で6人、茨城県で6人、佐賀県で5人、和歌山県で5人、岐阜県で5人、滋賀県で5人、福島県で5人、長崎県で5人、山形県で4人、島根県で4人、沖縄県で4人、青森県で4人、香川県で4人、徳島県で3人、新潟県で3人、奈良県で2人、石川県で2人、鳥取県で2人、大分県で1人の合わせて463人、累計で5万9415人となっています。

 都道府県別に新規感染者数をみると、東京都が最も多く1万9630人でした。大阪府の1万6704人、愛知県の1万5774人、福岡県の1万3963人、神奈川県の1万2840人、兵庫県の1万1490人、埼玉県の1万1330人、千葉県の1万180人が続きました。静岡県(9475人)と岡山県(5332人)では、新規感染者数が過去最多を更新しました。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、7日時点で668人となっています。重症者の数は、6日と比べて9人増えました。

 一方、厚生労働省は7日、大阪府内で新たに1万6704人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。これで、大阪府内の感染者の累計は261万8642人となりました。

 また、29人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて7303人となっています。重症者は6日より3人少ない72人です。

 2023年1月8日(日)

2023/01/07

🟪新型コロナ、東京都で1万9630人感染 前週比8441人増、30人死亡

 東京都は7日、新型コロナウイルス感染者を新たに1万9630人確認したと発表しました。1週間前の土曜日より8441人多くなりました。前の週の同じ曜日を上回るのは3日連続です。50歳代から100歳以上の男女30人の死亡も発表されました。

 7日までの週平均感染者数は、1日当たり1万3998・6人で、前週(1万5746・1人)の88・9%でした。

 7日に発表された新規感染者を年代別にみると、最多は20歳代の4069人、次いで30歳代が3362人、40歳代が3109人と続きました。65歳以上は2481人でした。発表人数以外に、医師の陽性判定を受けていない感染者も少なくないとみられます。

 入院しているのは4057人で、このうち「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者は、前日から1人減って54人でした。

 重症者用の病床使用率は1ポイント下がって35・0%、全体の病床使用率は0・4ポイント下がって55・6%となっています。

 2023年1月7日(土)

🟪新型コロナの派生型「XBB・1・5」、アメリカで感染割合3割弱に急増

 アメリカで新型コロナウイルスの新たな派生型「XBB・1・5」の感染が急拡大しています。アメリカ疾病対策センター(CDC)の推計によると、感染者に占める割合は約1カ月で4%から28%に上昇しました。世界保健機関(WHO)は派生型の中で「最も感染力が強い」と指摘し、年末年始の休暇明けの感染再拡大に警戒を呼び掛けています。

 WHOによると「XBB・1・5」はオミクロン型の派生型で、これまで検出された派生型で最も感染力が強く、少なくとも世界29カ国で検出されています。多くは風邪のような症状を示し、重症化リスクは他の派生型と同程度とみられています。

 アメリカでは2022年12月から、「XBB・1・5」が広がりました。CDCは1月の第1週で、コロナ感染の27・6%が「XBB・1・5」だったと推計しています。特にニューヨーク州など東部での感染拡大が目立ち、同州を含む地域での割合は70%を超えています。

CDCは6日、2022年12月31日までの1週間の「XBB・1・5」の割合の推計を40・5%から18・3%に訂正しました。

 アメリカでは年末年始のホリデーシーズンが終わり、感染者数が増加傾向にあります。新規感染者数は4日までの1週間で、1日当たり平均6万7000人でした。多くの人は自宅で検査キットを使うため、実際の感染者はさらに多いとみられています。

 入院もじわりと増加。3日までの1週間の新規入院者数はその前の週に比べて16%増えました。死者数は4日までの1週間で1日当たり平均390人。2カ月前に比べて10%増えています。ただ、過去に比べると抑えられており、オミクロン型が流行した2022年2月のピーク時の2割弱にとどまっています。

 アメリカ国内ではインフルエンザの流行も続いています。東部ペンシルベニア州フィラデルフィア学区などの学校では、休暇明けの登校日から生徒にマスクの着用を義務付ける動きが出ています。

 CDCはコロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種を推奨。ただオミクロン派生型に対応する新たなワクチンの接種率は接種可能な人口の15・4%と伸び悩んでいます。

 これから中国などが春節(旧正月)の大型連休に入ることも不安材料の1つ。アメリカ政府は5日から、感染を抑え込む「ゼロコロナ」政策を転換した中国、香港、マカオからの入国者に対し、搭乗前2日以内の陰性の検査結果の提示を求めています。

 2023年1月7日(土)

🟪新型コロナ、沖縄県が独自で注意喚起へ 流行時に「拡大準備情報」を発出 

 沖縄県は19日、新型コロナウイルス感染症の流行が疑われる場合、県独自で「新型コロナ感染拡大準備情報」を発出すると発表しました。新型コロナについては、過去の感染データの蓄積が乏しいことなどから、国がインフルエンザのような注意報や警報の発令基準を設けていない一方、重症化する高齢者...