ドイツ政府は長距離移動の鉄道・バス車内で乗客に義務付けているヨーロッパ規格「FFP2」マスク着用を、2月2日から撤廃します。カール・ラウターバッハ保健相が13日、明らかにしました。新型コロナウイルス感染者数の鈍化から、感染症予防法の一部緩和を決めました。ローカル公共交通機関についても、着用義務が解除されます。
ラウターバッハ保健相は同日の記者会見で、今冬のコロナ感染再拡大の可能性がほぼなくなったとした上で、「義務ではなく、個人の責任と自主性に頼るべきだ」と述べました。ドイツ政府は4月7日まで医療機関や介護施設などでのマスク着用を義務付けているものの、長距離鉄道・バスについては2月2日から除外します。
地下鉄や路面電車、ローカルバスなどを所管する州政府でも、規制緩和の動きは広がります。最大州のノルトライン・ウェストファーレンとハンブルク州は、2月1日にマスク着用義務を撤廃します。他の州でもすでに要件を緩和しているか、2~3日までに失効することを決めました。航空機内については、すでに2022年10月から着用義務はなくなっています。
一方、ドイツ政府はコロナ感染が拡大している中国からの入国者について、1月9日から検査を義務付けています。ドイツ外務省も不要不急の中国渡航を控えるよう勧告しており、水際対策の強化に動いています。
2023年1月14日(土)