厚生労働省は9日、東京都内で新たに2173人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の木曜日より1329人減りました。前の週の同じ曜日を下回るのは23日連続です。
感染が確認された13人の死亡も発表されました。
直近7日間を平均した1日当たりの新規感染者数は2463人で、前週比は65・2%。
新規感染者の年代別は30歳代が379人で最多。65歳以上の高齢者は328人でした。
入院患者は1875人で、病床使用率は34・1%。また、人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使っている重症の患者は、8日より3人減って32人でした。
東京都の累計は感染者429万2564人、死者7783人となりました。
一方、東京都内の感染状況と医療提供体制を分析・評価するモニタリング会議が9日、都庁で開かれました。
この中では新規感染者数の7日間平均が、8日時点で2652人と、前の週の66%となり、4週連続で100%を下回っていることが報告されました。
また、入院患者数は前回の2月1日時点に比べて552人少ない1946人だったということです。
こうした状況を踏まえ、専門家は4段階ある警戒レベルのうち、感染状況について、現在のレベルを1段引き下げ、下から2番目としました。
感染状況の警戒レベルが下から2番目になるのは昨年11月中旬以来、約3カ月ぶりです。
一方、医療提供体制の警戒レベルについては、重症患者の数がほぼ横ばいであることなどから上から2番目を維持しました。
国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は、「新規感染者数は継続して減少しているものの、報告に表れない潜在的な感染者も多くいる可能性がある」として注意を呼び掛けました。
2023年2月9日(木)