2023/07/05

🟧北朝鮮、7月からマスク着用義務緩和か メディアの画面や写真でノーマスクの住民を確認

 北朝鮮当局が7月に入り、新型コロナウイルス対策として取っていた屋内外でのマスク着用義務を解除したもようです。テレビ画面や新聞の写真から、住民がマスクを着用していない姿が確認されました。アメリカ政府系のラジオ自由アジア(RFA)は、北朝鮮当局がマスク着用義務を7月1日に解除したと報じました。 

 朝鮮中央テレビでは2日から、屋内でマスクを着けていない住民の姿が見られました。3日には北東部の咸鏡北道の劇場で、マスクを着用していない数百人の若者がびっしりと着席している様子が映し出されました。6月30日にはまだ、屋内の行事で全員がマスクを着けていました。

 朝鮮労働党機関紙の労働新聞を見ると、6月30日付け紙面に掲載された平壌樹脂鉛筆工場の写真では、写っている5人全員がマスクを着けています。一方、7月4日に掲載された咸鏡北道出版物管理局の写真の8人は誰も着用していません。咸鏡北道革命史跡館と金正淑平壌紡績工場の写真にも、マスクを着けた住民は見当たりません。

 ただし、新型コロナ防疫に従事する人と田で農薬をまく農業従事者は、マスクを着けています。

 RFAは西部・平安北道在住の消息筋の話として、6月30日に住民に対しマスク着用義務を7月1日付けで解除するとの指示が出されたと伝えました。国家非常防疫司令部が各道の防疫指揮部に着用義務解除を指示し、道内の工場や企業所、機関、社会団体、住民に伝達されたといいます。

 だが、着用義務の解除は一時的な措置の可能性もあります。RFAによると、当局は解除を公示した際、夏場のマスク着用による皮膚と目の不調・病気が広がることを懸念した臨時措置と説明しました。

 昨年5月から新型コロナウイルス感染者が急増した北朝鮮では、同年8月に金正恩朝鮮労働党総書記が新型コロナに「勝利した」と宣言し、マスク着用の義務はいったん解除されました。しかし、翌9月下旬から当局は再び全住民にマスク着用を求めていました。

 北朝鮮は感染対策として、2020年1月末から国境を越える人の往来を厳格に統制しており、この措置が緩和される見通しは立っていません。

 2023年7月5日(水)

🟧新型コロナワクチン接種による健康被害認定37件、うち1件は死亡事例 熊本県

 新型コロナウイルスのワクチン接種による健康被害が疑われる人が申請する国の救済制度について、熊本県は6月30日現在、県内で37件の健康被害が認定され、うち1件は2021年度に申請があった死亡事例だったと発表しました。否認は7件で、亡くなったケースはありませんでした。

 県はこれまで、認定や否認の年度ごとの内訳や死亡事例の件数について公表していませんでした。県健康危機管理課は、「県議会や報道機関から質問があり、関心が高い事柄だと判断した」として運用を改め、今後は半年に1回程度公表します。

 認定37件の内訳は、専門家でつくる審査会で救済の可否の審査が始まった2021年度が33件、2022年度が4件。否認は2021年度5件、2022年度2件でした。

 県が6月定例県議会の厚生常任委員会後に明らかにした5月24日時点と比べると、申請は3件増の累計114件、死亡事例は2件増えて13件でした。一方、審査中は70件。

 厚生労働省が公表している審議結果や県のまとめによると、全国の申請累計は6月26日現在で7966件。認定2881件(死亡事例103件)、否認405件(同4件)で、審査中は4680件。

 県健康危機管理課は、「被害の認定があったのは事実だが、ワクチンの重症化予防効果と副反応のリスクの双方を踏まえて接種するかどうか判断してほしい」と呼び掛けています。

 2023年7月5日(水)

2023/07/04

🟧職場の熱中症を防ぐ、現場作業者向けガイド作成 厚労省

 職場での熱中症対策をまとめた「働く人の今すぐ使える熱中症ガイド」を厚生労働省が作成し、ウェブサイトで公表しています。職場で発生する危ない状況と対策をイラスト付きで表記。屋外作業を伴う建設業者や、産業医のいない中小企業の事業主などへ周知を図ります。

 厚労省によると、過去10年で職場で熱中症になった人は建設業が1571人と最多で、製造業1311人、運送業940人と続きます。ガイドでは現場で作業員が倒れた時は、すぐに119番し、作業着を脱がせて水をかけ、全身を急速冷却することが「命を救う行動」だと強調しました。

 予防にはこまめに水分と塩分を取ることや、休憩することが大事。作業初日や長期休暇明けの人は、体が慣れていないので特に気を付ける必要があります。実際に現場でできる取り組みとして、車を涼しくして休憩所として利用することや、足を水に入れて冷やす足水コーナーの設置を紹介しています。

 手足がつる、吐き気や立ちくらみ、めまいがする、汗のかき方がおかしい(汗が⽌まらない/汗がでない)といった症状は熱中症の可能性があります。

 担当者は「ちゅうちょなく119番し、水をかけるなどしてほしい」と呼び掛けました。

 2023年7月4日(火)

🟧子供で広がる夏風邪「ヘルパンギーナ」、過去10年で最多 18の都府県で警報レベル上回る

 乳幼児がかかりやすい夏風邪「ヘルパンギーナ」が流行し、各地で警報が発令されています。国立感染症研究所が4日に公表した速報値によりますと、感染者は6月下旬に前年同期比で41倍超に増加、18都府県が警報レベルとなりました。

 専門家は新型コロナウイルス対策で感染者がここ数年減少し、免疫を持たない乳幼児が増えたことが原因と指摘しています。

 ヘルパンギーナは飛沫や接触によって、エンテロウイルスに感染して発症します。38~40度の高熱と、口の中に水膨れができたり、のどが痛んだりといった症状が出るのが特徴。飲食できずに脱水症状となり、重症化する場合があります。ワクチンや特効薬はなく、解熱剤などの対症療法で対応します。

 感染症研究所によると、6月19~25日に全国約3000カ所の小児科の定点医療機関に報告された感染者数は患者は1万8176人、1医療機関当たりでは5・79人で、過去10年間で最も多くなりました。

 厚生労働省研究班が定めた基準では1定点医療機関当たり6人を超えると警報レベルで、地域別では、宮城県が1定点医療機関当たり14人と最も多く、鹿児島県や静岡県でも10人を上回るなど、18都府県が基準を超えました。

 千葉大の石和田稔彦教授(小児感染症学)によると、例年より1~2カ月早いペースです。

 2023年7月4日(火)

🟧医療機関8割、オンライン診療の届出意向なし 「対面診療のほうが優れている」など理由

 オンライン診療料の届出意向がない医療機関の多くは、対面診療のほうがオンライン診療よりも優れていると認識しており、受診経験のある患者も対面診療に比べると十分な診療を受けられないと感じている―。こんな実態が、厚生労働省が6月8日の診療報酬調査専門組織である入院・外来医療等の調査・評価分科会に報告した、2022年度診療報酬改定の検証調査の結果(速報値)で明らかになりました。

 調査結果によると、回答した800施設中、情報通信機器を用いた「初診料」等の届出をしていたのは255施設(31・9%)でした。2022年10月1カ月間の実施状況では6施設(2・4%)が「オンライン初診料」を算定。「オンライン再診料・外来診療料」の算定は23施設(9・3%)で15回を超えていました。

 オンライン診療料の未届出施設の今後の意向では、「届出の意向なし」が82・3%で最多。その理由では、「対面診療のほうが優れているため」(72・3%)、「患者のニーズがない・少ないため」(52・9%)、「オンライン診療のメリットが手間やコストに見合わないため」(43・0%)などの回答が多くなりました。

 一方、オンライン診療の受診経験がある外来患者や一般国民の感想では、「対面診療であればすぐに受けられる検査や処置が受けられないと感じた」、「対面診療と比べて十分な診療を受けられていないと感じた」などが上位となりました。

 回答者全体の約7割はオンライン診療よりも対面診療を希望しているものの、対面とオンラインの選択については、「医師の判断に任せたい」、「症状に応じて使い分けたい」との回答が4割から5割程度となりました。

 2023年7月4日(火)

🟧「最適化栄養食」を認証する取り組み開始 協会が独自のマークを商品に付与へ

 健康寿命を延ばすための政府の新たな目標が示される中、企業や専門家らが連携して、必要な栄養素をバランスよくとれる食品を認証する新たな取り組みが始まることになりました。

 大手の流通グループやコンビニ、食品メーカー、生活習慣病に詳しい専門家などが参加して設立された団体、「日本最適化栄養食協会」は3日、東京都内で発表会を開きました。

 この中で、今後の活動について、年齢や性別、生活習慣など体の状態に合わせて、必要な栄養素をバランスよくとれる食品を科学的なデータをもとに「最適化栄養食」として認証し、商品に表示できる独自のマークを付与する取り組みを始めると明らかにしました。

 発表会場では、対象となる食品の試作品が展示され、塩分やカロリーを抑えながら、たんぱく質など体に必要な栄養素をとれる、かつ丼やピザなどが紹介されていました。

 協会では、今後、認証基準などを整え、今年の秋ごろから、認証マークをつけた商品を市場に展開したい考えです。

 厚生労働省は、国民の健康作りに向けた基本計画で、1日当たりの塩分の平均摂取量を7グラム未満に引き下げるなど、食事や生活習慣についての来年度からの新たな数値目標を今年5月末に公表しており、協会の理事長を務める慶応大学予防医療センターの伊藤裕特任教授は「おいしく食べていく中で、自然と食事のバランスがとれることを期待している。日常の食事のクオリティーを上げるために努力していく」と話していました。

 日本では肥満や間違ったダイエット方法での栄養不足などが問題視されていて、近年、食品メーカーなどは健康に配慮した食品開発に力を入れています。

 2023年7月4日(火)

2023/07/03

🟧5月に報告された「クラミジア」と「尖圭コンジローマ」の感染者数、ここ10年で最多 性感染症が急増

 性感染症の「梅毒」の感染者が急増する中、「クラミジア」と「尖圭コンジローマ」という2つの性感染症も、5月に報告された感染者数がここ10年で最も多くなったことが、国立感染症研究所のまとめでわかりました。

 国立感染症研究所は、感染者数が特に多い4つの性感染症について、全国約1000カ所の医療機関から毎月の感染者数の報告を受け、1医療機関当たりの数を調べる「定点把握」を行っています。

 それによりますと、5月の1医療機関当たりの感染者数は、クラミジアが2・76人、性器ヘルペスが0・81人、尖圭コンジローマが0・62人、りん病が0・85人となりました。

 このうち、クラミジアと尖圭コンジローマの報告は、ここ10年で最も多くなりました。また、性器ヘルペスとりん病の感染者数も高い水準で推移しています。

 札幌医科大学の安田満病院教授は、ここ数年急増している「梅毒」以外の性感染症も増加傾向にあるとした上で、「性感染症はより身近な問題になっていて、誰でも感染し得ると考えてほしい。女性の場合は、感染を放置すると不妊につながる恐れもある。コンドームを使うなど、感染しないよう気を付けてほしい」と話しています。

 クラミジアは、「クラミジア・トラコマチス」という細菌が原因で、性感染症の中では最も感染者数が多いとみられています。

 目やのど、性器や尿道などのほか、女性の場合は卵管や子宮頸管に炎症などの症状が出ることがあり、放置すると不妊症の原因にもなりますが、無症状で感染に気付かない人も多いということです。抗菌薬の服用で治療できます。

 尖圭コンジローマは、子宮頸がんの原因ともなるHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染することで起きる性感染症です。

 性器の周辺に小さなとがったいぼができますが、いぼができず、症状に気付かない場合も多いということです。

 手術でいぼを切除したり、塗り薬を使ったりして治療するほか、HPVワクチンで予防することもできます。

 性器ヘルペスは、「単純ヘルペスウイルス」の1型と2型が原因で、性器に潰瘍や水ほうができると歩くのが難しいほどの激しい痛みを感じることもありますが、無症状のことも多いということです。

 抗ウイルス薬や抗炎症薬などで治療を行いますが、一度感染すると、ウイルスが身体の中に潜伏し、何度も再発する可能性があります。

 りん病は「淋菌」が原因の性感染症で、感染力が非常に強いとされています。

 発症すると男性は性器から「うみ」が出ることがありますが、女性は症状に気付かない場合が多く、進行すると子宮内膜炎や卵管炎などを起こし、不妊症の原因になるということです。

 治療には抗菌薬が有効ですが、薬の効きにくい淋菌も増えていて、現在治療に使える抗菌薬は2種類にとどまるということです。

 このほか、国立感染症研究所は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)や梅毒の感染状況も調べています。

 HPVは感染後、治療をせずに数年から10数年たつと、エイズ(後天性免疫不全症候群)の発症につながります。

 体の免疫機能が低下し、さまざまな合併症を引き起こしますが、ウイルスが増えるのを抑え、病気の進行を抑える治療薬も普及しています。

 また、梅毒は1999年に今の方法で統計を取り始めてから最多となるペースで増加しています。

 感染しても無症状だったり、症状が出ても、すぐに消えたりすることがあり、治療せずに放置すると全身に炎症が起こって深刻な状態になることもあります。

 妊婦が感染すると、死産や流産につながるリスクがあるほか、母子感染で子供が「先天梅毒」になり、皮膚や骨の異常、難聴や視覚障害といった症状が出る恐れもあります。

 抗菌薬を一定期間服用したり、抗菌薬を注射したりする治療法が確立しています。

 2023年7月3日(月)

🟥子宮頸がんなど防ぐHPVワクチン、1回接種で2回に劣らない効果

 子宮頸(けい)がんなどの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)を予防するワクチンの1回接種に、2回接種と劣らない予防効果がみられたとする研究結果をアメリカの国立がん研究所の研究チームが発表した。1人当たりの接種回数が減れば、ワクチン確保が難しい国などでも接種率が上がること...