2024/01/19

🟧アサヒグループ食品、月経前の気分改善で初の機能性表示食品を発売

 アサヒグループ食品(東京都墨田区)は、月経前の女性が一時的に感じる精神的な不調を軽減する機能性をうたったサプリメント「わたしプロローグ」を、同社公式通販で25日に発売します。同社によると、月経に関する機能性表示食品は日本で初めて。

 同社は乳酸菌飲料「カルピス」に由来する乳酸菌研究から選ばれた「CP2305ガセリ菌」の働きに着目。徳島大との共同研究で、正常な月経周期の女性が、この乳酸菌を100億個含むサプリを約6カ月間摂取したところ、女性ホルモンの分泌量に作用し、月経前特有の一時的な晴れない気分や精神的疲労感、眠気の緩和に役立つことが確認されました。

 1日の摂取目安量は2粒(同菌100億個配合)で、1袋30日分の60粒入り。価格は2210円。担当者は「体の変化を感じやすくなる20~30歳代女性が自分の体調に向き合う切っ掛けになれば」と話しています。

 2024年1月19日(金)

🟧ブタの肝臓を脳死状態の患者につなぎ血液循環、72時間状態安定 アメリカのペンシルベニア大学

 アメリカのペンシルベニア大学などは、遺伝子を操作したブタの肝臓を脳死状態の患者の体につなぎ血液を循環させたところ、72時間にわたって、患者の状態が安定したという研究結果を発表しました。

 アメリカではここ数年、ブタの臓器を移植できないか研究が進められており、人間の臓器の代わりとなるのか、注目されています。

 この研究はアメリカのペンシルベニア大学と、アメリカのバイオ企業「イージェネシス」などが18日、発表しました。

 研究では拒絶反応が起こりにくいよう、遺伝子を操作したブタの肝臓を専用の装置に入れ、脳死状態になった患者の体の外からチューブでつなぎ、血液を循環させました。

 その結果、患者の状態は72時間にわたって安定し、ブタの肝臓が炎症を起こすなどの兆候はみられなかったということです。

 アメリカでは、ここ数年、遺伝子を操作したブタの臓器を人間に移植できないか、研究が進められていて、2021年にはブタの腎臓を脳死状態の患者に移植する試みが行われたほか、2022年には、ほかの治療法で回復が見込めない患者がブタの心臓の移植を受け、約2カ月間、生存しています。

 アメリカでは現在、10万人以上が何らかの臓器移植を待っている状態で、1日に平均17人が死亡しているとされ、ブタの臓器が人間の臓器の代わりとなるのか、注目されています。

 2024年1月19日(金)

🟧新型コロナ、 東京都の感染者が7週続けて増加 神奈川県の感染者は9週連続増加

 東京都内の感染症について、都は18日、1月14日までの1週間の1医療機関当たりの感染者数などを公表しました。

 新型コロナウイルスは5・66人と、前の週の1・67倍となりました。入院患者数は1月15日の時点で1531人と、7週続けて増加傾向にあるということです。

 また、咽頭結膜熱が0・93人で、前の週の1・33倍、インフルエンザは10・11人で、前の週の1・29倍でした。

 主に子供が感染し発熱などの症状が出る溶連菌感染症の一種、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は2・85人で、前の週の1・91倍でした。

 いずれの感染症も前の週に比べて増えていますが、都は前の週の数値について、医療機関が年始に休診していた影響を受けた可能性があるとしています。

 都は引き続き、咽頭結膜熱については警報を、インフルエンザについては注意報を出して、こまめな手洗いや、場面に応じたマスクの着用など感染対策を呼び掛けています。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎については、基準を下回ったとして警報を解除しました。

 一方、新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は18日、県内362カ所の定点医療機関で報告された感染者数を公表しました。8~14日の1週間で、1医療機関当たりの平均患者数は6・05人で、前週に比べ2・71人増えました。増加は9週連続。

 報告された患者数は全県で2190人。定点医療機関当たりでは、横浜市が4・73人、川崎市が6・30人、相模原市が6・74人、政令市以外の県域が7・25人でした。17日時点の入院患者数は808人(前週比85人増)で、うち重症者は19人(増減なし)でした。

 また、同期間の季節性インフルエンザは定点医療機関当たりの平均患者数が11・96人で、前週に比べ4・19人増加しました。

 報告された患者数は全県で4328人。定点医療機関当たりでは横浜市が10・31人、川崎市が13・95人、相模原市が12・18人、政令市以外の県域が12・83人でした。

 2024年1月19日(金)

🟧新型コロナ感染者、8週連続増加 厚労省「定期的な換気を心掛けて」

 厚生労働省は19日、全国約5000の定点医療機関から8~14日に新たに報告された新型コロナウイルスの感染者数は計4万4178人で、1医療機関当たり8・96人だったと発表しました。前週比1・29倍で、8週連続で増加しました。能登半島地震の影響で、石川県の一部の報告は含まれていません。

 厚労省の担当者は、「寒い日が続き、暖房器具を使用する機会が多いと思うが、定期的な換気を心掛けてほしい」と話しました。

 1医療機関当たりの感染者数は、43都道府県で増えました。多かったのは岐阜県14・29人、茨城県14・21人、愛知県14・17人。少なかったのは福井県4・31人、青森県5・46人、東京都5・66人など。石川県は10・48人でした。

 全国約500の医療機関から報告された新規入院患者数は2846人で、前週比1・21倍。入院患者も増加しています。

 2024年1月19日(金)

2024/01/18

🟧資生堂、新ブランド初商品を発売 美容効果のドリンクやサプリ

 資生堂は18日、食事などで体の内部から美容効果を得る「インナービューティー」の新ブランドを立ち上げると発表しました。第1弾として食品大手カゴメ、漢方薬大手ツムラの2社と連携した新商品を発売します。商品拡充も視野に入れ、2030年ごろに数百億円の売上高を目指すといいます。

 ブランド名は「シセイドウ ビューティー ウエルネス」で、カゴメと提携した飲料2品目、ツムラと提携したサプリ5品目を2月1日から展開します。

 カゴメと開発した飲料の名称は「ルーティナ」。野菜や果実を多く取り入れており、朝や夜に飲むと「体内時計」を整えるとうたっています。参考小売価格はいずれも1本334円。 ツムラと開発したサプリ「チューンボーテ」はツムラの持つ漢方の技術を生かし、体の調子をサポートします。参考小売価格は約2週間用で3456円。

 また、資生堂の美容ドリンク「ザ・コラーゲン」をリニューアルし新ブランドで展開します。

 商品の発売に合わせて、オンライン販売サイトを開設します。消費者がパソコンなどのカメラで自分の顔を撮影し、鼻の骨格や自分の肌の特徴からお薦め商品を表示する無料サービスも展開します。実店舗での販売はまずは一部の化粧品専門店とし、段階的に広げます。

 資生堂がインナービューティー事業を本格的に手掛けるのは初めて。少子化などで国内の化粧品市場が中長期的に成熟しつつある中、非化粧品分野を広げます。

 資生堂の赤尾一成事業部長は、「インナービューティーの世界をしっかり拡張し、2030年には数百億円の売上高にしたい」と話しました。

 2024年1月18日(木)

🟧京都第一赤十字病院、手術の説明や診療記録で不適切対応 京都市が改善求める行政指導

 患者に対する手術の説明や診療記録の取り扱いが不適切だったとして、京都市が18日までに、東山区にある京都第一赤十字病院に対し、改善を求める行政指導をしていたことが明らかになりました。対象となった3件のほか、手術後に患者が死亡するなどした事例が複数あるとし、市は3月までに再検証した上、改めて報告するよう求めています。

 市によると、いずれも同病院の脳神経外科で確認されました。2020年に行われた脳腫瘍の手術を巡っては、予定外の再手術となったことを家族に説明した記録がありませんでした。同年、手術後に死亡した別の患者の死亡診断書には、「手術なし」と事実と異なる記載をしていました。また、2021年には、研修医の医療処置を受けた患者が死亡したものの、遺族には処置を施した説明をしていなかったといいます。

 市は外部からの情報提供を受け、昨年10月から医療法に基づく立ち入り検査を3回行いました。病院は脳腫瘍の再手術が行われた患者について、「医療事故という認識はあった」と市に説明しました。一方、院内の医療安全管理委員会には適切に報告されなかったといいます。また、患者が死亡したにもかかわらず、最も低い評価として報告された例もありました。

 市には3人の患者以外にも、2019~2021年にかけて手術後などに9人が死亡し、ほかにも3人の患者で不適切な対応があったとの情報が寄せられており、病院に再検証を要請しています。

 京都第一赤十字病院は、「市からの病院運営に関する指導を真摯(しんし)に受け止め、適切に対応していきたい」とコメントしています。

 2024年1月18日(木)

🟧緊急避妊薬が必要な未成年を支援、看護師などが医療機関へ同行  東京都が春から開始

 意図しない妊娠を防ぐ「緊急避妊薬」を必要とする若者を支援しようと、東京都は2024年春から、都の相談窓口にいる看護師などが医療機関に同行する取り組みを始めることにしています。

 この取り組みは、中学生以上の10歳代を対象に体や性に関する相談を受け付けることを目的に都がすでに設置している「とうきょう若者ヘルスサポート」、通称「わかさぽ」が行います。

 「わかさぽ」にはこれまでに「予期せぬ妊娠をしたかもしれない」などの相談が寄せられていて、都は、こうした悩みを抱える若者への支援を拡大しようと取り組みの実施を決めました。

 具体的には、この春から「わかさぽ」に相談した未成年女性のうち、避妊の失敗や、性暴力などによる意図しない妊娠を防ぐ「緊急避妊薬」が必要な場合に、相談員の看護師などの専門職が医療機関に同行することにしています。

 都の担当者は、「不安や悩みを抱えた方が一人で抱え込むことがないように若者のセーフティーネットになりたい」と話しています。

 2023年1月18日(木)

🟧千葉県銚子市の鳥インフルエンザ陽性、41万羽を殺処分へ 今季2例目

 千葉県は12日、高病原性鳥インフルエンザの疑いがあった銚子市の養鶏場の採卵鶏について、遺伝子検査で陽性が判明したと発表しました。県は同日、自衛隊に災害派遣を要請しました。養鶏場で飼育されている約41万羽の殺処分や消毒などの防疫措置を進めます。今季、県内での鳥インフルエンザ発生...