2024/05/16

🟧つつが虫病で秋田県の80歳代女性死亡 県内の死者は5年ぶり

 ダニの一種のツツガムシに刺されることで感染する「つつが虫病」で、秋田県内の80歳代の女性が5月11日に死亡しました。「つつが虫病」による死亡は秋田県内では5年前の2019年以来で、県は高熱や発疹などの症状が出た時は早めに医療機関を受診してほしいとしています。

 秋田県によりますと、死亡したのは大仙保健所管内の80歳代の女性です。

 この女性は、自宅近くの山で山菜採りをしていたということで、3日に発熱と全身の倦怠(けんたい)感といった症状を感じ、7、9日の両日、大仙保健所管内の診療所を受診。検査で肝臓と腎臓に異常がみられたため、10日に同管内の病院を受診し入院したものの、11日に亡くなったということです。

 右手にはツツガムシに刺されたとみられるかさぶたがあり、死亡後に検査したところ、「つつが虫病」で亡くなったと確認されました。

 ツツガムシは山や田畑などに生息し、農作業や山菜採りなどの際に刺される恐れがあり、「つつが虫病」の患者は例年、5月から6月にかけて増えるということです。県内では今年、今回の女性を含めて3人の発病が確認されています。

 県は、山などに出掛ける時は、長袖や長ズボンを着用して肌の露出を避けることや、帰宅後は早めに入浴して体を念入りに洗うよう呼び掛けています。

 また、治療が遅れると死亡することもあるため、高熱や発疹などの症状が出た時は早めに医療機関を受診するとともに、発症前に農作業などを行っていた場合は医師に伝えてほしいとしています。

 2024年5月16日(木)

2024/05/15

🟧「酒のエナジードリンク割りは危険」、農水省が注意喚起 過去には中毒死も

 酒とエナジードリンクを一緒に飲むとカフェインの過剰摂取による健康被害につながりかねないとして、農林水産省が注意喚起しています。5月8日に問い合わせが相次いだことを受けての対応で、同省は直前に人気ユーチューバーが酒とエナジードリンクを一緒に飲む動画を投稿した影響とみています。

 農水省は8日、「カフェインは、コーヒーや茶のほか、エナジードリンクにも入っており、過剰摂取すると、めまい、震えなどが起こる可能性があります」と公式X(旧ツイッター)に投稿。酒とカフェイン入り飲料を一緒に飲むことで、「カフェインだけでなくアルコールの取り過ぎにつながります」と注意を呼び掛け、カフェインの過剰摂取による影響などをまとめた同省のホームページ(HP)を案内しました。

 HPでは、エナジードリンクの多用により中毒死した例もあるとして、カフェイン濃度の高い飲料などを紹介し、過剰摂取にならない飲み方を提示。一方で、適切に摂取すれば健康やスポーツパフォーマンスの向上に有用であることも紹介しています。

 同省食品安全政策課によると、8日午前中に酒とエナジードリンクを一緒に飲むことによる健康への影響に関する問い合わせが8件あったといいます。その後も問い合わせが相次いだため、Xで注意喚起することにしました。

 問い合わせが急増した理由について同省は詳細を明かしていないものの、「動画投稿サイトでお酒とエナジードリンクを一緒に飲む内容の動画を見たので問い合わせしたという声が一部であった」としています。

 2024年5月15日(水)

2024/05/14

🟧1人暮らしの高齢者6万8000人死亡 自宅で年間、警察庁推計

 警察庁は、自宅で亡くなる1人暮らしの高齢者が今年は推計でおよそ6万8000人に上る可能性があることを明らかにしました。

 1人暮らしの高齢者が増加する中、政府は、みとられることなく病気などで死亡する「孤独死」や「孤立死」も増えることが懸念されるとしています。

 13日の衆議院決算行政監視委員会の分科会で、警察庁は今年1月から3月までに自宅で亡くなった1人暮らしの65歳以上の高齢者は、把握しているだけで1万7034人で、年間では推計でおよそ6万8000人に上る可能性があることを明らかにしました。

 警察庁によると、1月から3月までに自宅でなくなった1人暮らしの高齢者の年齢層別で最も多かったのは、85歳以上の4922人。75~79歳が3480人、80~84歳が3348人、70~74歳が3204人、65~69歳が2080人と続きました。

 警察庁は今後も集計を継続する考えで、孤独・孤立対策を担当する内閣府などは、今回の推計値も含め「孤独死」や「孤立死」に当たるケースがどの程度あるのか実態把握を進めることにしています。

 2024年5月14日(火)

2024/05/13

🟧アメリカの病院でブタ腎臓移植の男性死亡 手術から2カ月、退院して療養中 

 アメリカで、脳死状態の患者以外では世界で初めて、遺伝子操作を行ったブタの腎臓の移植を受けた60歳代の患者が死亡しました。移植を行った病院は、患者の死亡について移植が原因ではないとみています。

 これはアメリカ・ボストンにあるマサチューセッツ総合病院が11日、発表しました。

 病院の研究チームは今年3月16日、当時62歳だった末期腎不全の男性患者リチャード・スレイマンさんに、拒絶反応が起きないよう遺伝子操作したブタの腎臓を「異種移植」しました。

 スレイマンさんはその後、回復し、4月初めに退院していましたが、病院によりますと、このほど死亡したということです。

 研究チームは詳しい経緯を明らかにしていませんが、スレイマンさんの死亡について「移植の結果だということを示すものはない」として、移植が原因ではないとみています。

 スレイマンさんの家族は声明を発表し、手術を受けた理由の一つは生き続けるため移植を待つ人たちに希望を与えることだったと言及。「その目的は達した」と述べました。

 アメリカでは2021年に脳死状態の患者にブタの腎臓を移植する試みが行われましたが、研究チームによりますと、脳死状態の患者以外にブタの腎臓が移植されたのは世界で初めてだったということです。

 アメリカでは、遺伝子操作したブタの臓器を人間に移植できないか研究が進められており、2022年には、ほかの治療法で回復が見込めない患者がブタの心臓の移植を受けましたが、およそ2カ月後に死亡しています。

 2024年5月13日(月)

2024/05/12

🟧近鉄リテーリング、冷凍ギョーザに異物混入 844袋自主回収

 近鉄グループホールディングス傘下で駅ナカの小売店などを運営する近鉄リテーリング(大阪市)は、販売する冷凍ギョーザに異物が混入していたとして自主回収すると発表しました。原因は調査中で、現時点で健康被害は報告されていないといいます。

 回収するのは、滋賀県近江八幡市の八洋食品滋賀工場で製造し、近鉄リテーリングが販売する「百楽GYOーZA 牛豚餃子 39グラム6個入 要冷凍」(税込500円)。自社店舗や電子商取引(EC)サイトのほか、近鉄百貨店や近商ストア(大阪府松原市)の食品スーパーなどで、2023年11月24日から2024年5月10日までに販売された844袋が対象となります。

 近鉄リテーリングによりますと、5月10日午後6時半ごろ、ホームページの問い合わせフォームに購入者から「包装容器にビニール片のようなものが入っている」と連絡がありました。

 当該の商品を回収し中身を確認したところ、オレンジ色のビニール片のようなものを確認したということです。

 近鉄リテーリングは、「ご心配をおかけして申し訳ございません。より一層安全面に留意して販売していきたい」とコメントしています。

 問い合わせは近鉄リテーリングのレストラン事業部(06・6772・7608)。平日午前10時から午後6時まで。

 近鉄リテーリングは4月にも、金平糖の商品が一部で茶色く変色していたとして、約1500個を自主回収しています。ほかにも、大阪市内で運営するファミリーマート店舗で、消費期限が1日前に切れた洋菓子2個を販売していた。

 2024年5月12日(日)

2024/05/10

🟧インフルエンザの感染者数、1年半ぶり「1人」台下回る 新型コロナは13週連続で減少

 厚生労働省は10日、全国約5000カ所の定点医療機関から4月29日〜5月5日の1週間に報告された季節性インフルエンザの感染者が、1医療機関当たり0・45人だったと発表しました。同1・07人だった前週(4月22~28日)からさらに下がり、7週連続で減少。1医療機関当たりの患者数が「1人」は流行の目安で、これを下回ったのは2022年12月以来、1年5カ月ぶり。

 一方、4月29日~5月5日の新型コロナウイルスの感染者数は、1医療機関当たり2・27人でした。前週(4月22~28日)の3・22人から減り、13週連続で減少となりました。

 2024年5月10日(金)

2024/05/09

🟧花王とアース製薬、デング熱対策で駆除スプレーを共同開発

 蚊が媒介するデング熱の感染が東南アジアなどで広がる中、日本国内で競合する日用品メーカー2社が新たな技術を使った蚊の駆除スプレーを共同開発し、タイで販売を始めることになりました。

 駆除スプレーを共同開発したのは、日用品メーカーの花王とアース製薬です。

 駆除スプレーには、水分がなじみやすくなる界面活性剤の新しい技術が使われていて、蚊に吹きかけると羽がぬれて飛べなくなり、最終的に蚊が呼吸する穴を覆って窒息させることで駆除できるということです。

 化学合成した殺虫成分が含まれておらず、両社は、健康志向が高まる中での需要を見込んでおり、タイで7月から販売を始める予定です。

 競合する2社が共同で商品開発を行うのは異例だということですが、独自の技術を持つ花王と東南アジアで高いシェアがあるアース製薬が組むことで、開発期間を短縮できたとしています。

 花王のタイ法人の清水祐二社長は、「デング熱の感染を1日も早く減らすためスピード感を重視して共同開発を進めた。感染の脅威を減らす貢献につなげたい」と話しています。

 世界保健機関(WHO)によりますと、デング熱の感染者は2023年、世界全体で過去最多の650万人を超え、気温上昇など気候変動がもたらす影響で蚊の生息可能な地域が広がってさらなる感染拡大が懸念されています。

 2024年5月9日(木)

🟥サンフランシスコ市、超加工食品の製造業者提訴 健康被害への責任追及

 アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコ市は2日、超加工食品の製造業者を相手取り訴訟を起こしたことを明らかにした。超加工食品を巡っては、数十年にわたる過剰摂取の結果、多くのアメリカ人が肥満になったと専門家らは指摘している。  訴訟の対象には、クラフト・ハインツ、コカ・コーラ...