7月21日までの1週間に熱中症で病院に搬送された人は、全国で9000人余りに上ったことが、総務省消防庁のまとめでわかりました。
総務省消防庁によりますと、7月15日から21日までの1週間に、熱中症で病院に運ばれた人は全国で合わせて9078人で、前の1週間より2800人余り多く、今シーズン2番目に多くなりました。
このうち、死亡した人は新潟、香川、福岡など6県の計6人で、入院が必要な「重症」や「中等症」が合わせて2768人、「軽症」が6180人でした。
年齢別では、65歳以上の高齢者が5058人と、全体の5割を超えたほか、18歳以上65歳未満が3144人、7歳以上18歳未満が825人、7歳未満が51人でした。
都道府県別では、東京都が757人と最も多く、次いで、大阪府の719人、愛知県の573人などとなったほか、北海道では314人と、前の週と比べると約3・2倍に増えました。
また、場所別では、住宅が3380人、次いで、道路が1661人、屋外の競技場や駐車場が1301人などとなっています。
7月21日までの累計は3万4547人で、昨年同時期に比べ3045人多くなっています。
6月、1カ月のまとめも発表され、全国で7275人と、6月としては統計を取り始めた2010年以降、2022年の1万5969人に次いで2番目の多さとなりました。
死亡した人は5人で、6月も65歳以上の高齢者が半数以上を占めています。
総務省消防庁は、「6月は梅雨の期間中でも暑くなり、湿度も高かったため、熱中症の搬送が多くなったとみられる。本格的な夏を迎えるが、『熱中症警戒アラート』が発表されたら、外出を控えるほか、エアコンを使ったり、こまめに水分をとったりするなど、熱中症への対策をとってほしい」と呼び掛けています。
2024年7月24日(水)