東京都では9月21日にインフルエンザの流行注意報が発表されていますが、10月1日までの1週間に報告された患者数は、前の週をさらに上回り、6週連続で感染拡大が続いています。
東京都感染症情報センターによりますと、10月1日までの1週間に報告された1定点医療機関当たりのインフルエンザの患者数は16・58人で、前の週の1・36倍に増えました。
こうした中、都内のクリニックではインフルエンザのワクチン接種を例年より前倒しして始めるなど、対応に追われています。
定点医療機関当たりのインフルエンザの報告数が30人を超え、都内で最も多い中野区のクリニックでは、発熱などの症状を訴える患者には新型コロナとインフルエンザの両方の検査を行っています。
今月に入ってからはインフルエンザの患者が新型コロナの患者を上回っているということで、今週検査した32人のうち、インフルエンザが15人、新型コロナは9人でした。
インフルエンザの感染が例年より早く広がっていることから、このクリニックでは昨年は10月末から始めたインフルエンザのワクチン接種を、今週から始めました。
いつもは11月に入ってからワクチン接種する人が多いということですが、今年は早めの接種を希望する人が多く、6日も20人ほどが訪れていました。
60歳代の女性は、「今年はもう流行っているというので、いつもよりも早めに受けにきました。ちょっと安心です」と話していました。
「みやびハート&ケアクリニック」の渡邉雅貴院長は、「この時期にインフルエンザのワクチン接種を多くの人が受けるというのは異例の事態ですが、これから寒くなってくると寒暖差で免疫も下がり、感染もしやすくなるので、さらに感染が広がる可能性がある。基本的な対策と併せて早めのワクチン接種を勧めたい」と話しています。
東京都感染症情報センターによりますと、10月1日までの1週間に報告された1定点医療機関当たりのインフルエンザの患者数は、16・58人で、前の週(12・19人)の1・36倍に増えました。
保健所別では、中野区が最も多く30・30人。次いで、文京26・00人、荒川区23・14人、多摩府中23・93人、墨田区22・38人、台東22・14人、江戸川21・00人、目黒区20・25人、みなと19・67人、世田谷19・40人、多摩小平19・09人、八王子市18・78人、葛飾区18・62人、杉並17・88人、北区17・45人、江東区17・36人、練馬区17・00人、品川区15・55人、池袋13・75人、板橋区13・56人、町田市13・08人、足立11・50人、大田区11・33人、南多摩11・00人、多摩立川10・57人、新宿区9・58人、中央区8・80人、千代田8・00人、渋谷区7・00人、西多摩7・00人、島しょ1・50人の順となっています。
2023年10月6日(金)
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