東京都では1日、都庁で感染症対策の会議が開かれ、1月28日までの1週間の状況が報告されました。
それによりますと、都内の新型コロナウイルスの感染者は1定点医療機関当たり11・27人で、前週(8・33人)の1・35倍と大きく増加しました。感染者が10人を超えるのは昨年9月以来。
一方、入院患者数は1月29日の時点で合わせて1599人で、前週の1510人から横ばいで推移しています。
免疫忌避性が高く、複数回感染しやすい変異型「JN・1」への置き換わりも進み、1月8~14日の週では約6割を占めました。
専門家は「感染は10歳代以下や40歳代の増加が顕著で、コロナ以外の医療需要もあり、医療提供体制への影響が出ている」として、場面に応じたマスクの着用やせっけんでの手洗いなど感染対策を改めて呼び掛けました。
また、会議では、都がコロナの感染症法上の位置付けが5類に移行した後も取り組んできた、発熱などの相談ができる新型コロナ相談センターや、高齢者等医療支援型施設などについて、対応できる医療機関が増えたなどとして、3月末で終了することを明らかにしました。
一方、ワクチンの副反応の相談や、コロナの後遺症対策などは当面、続けていくとしています。
都内の季節性インフルエンザの感染者は1月28日までの1週間で、1定点医療機関当たり18・53人と前の週の1・14倍で、引き続き注意報基準(10人)を超えています。感染者の増加は3週連続。
主に子供が感染し、発熱などの症状が出る溶連菌感染症の一種、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は1定点医療機関当たり4・11人で、前の週と比べて横ばいでした。
都はこまめな手洗いや、場面に応じたマスクの着用など、感染対策を呼び掛けています。
2024年2月2日(金)
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