激しいせきが特徴の百日ぜきが長崎県内で流行しています。今年の患者数は3月30日時点で24人。すでに昨年1年間の6倍に達しています。感染症法の改正により、患者数を全数把握するようになった2018年以降では最多のペースで増加していて、県は注意を呼び掛けています。
県環境保健研究センターによると、百日ぜきは患者の鼻水やせきに含まれる百日ぜき菌から感染し、けいれん性のせき発作を起こします。潜伏期間は5〜10日で、鼻水やせきといった風邪のような症状から始まります。2〜3週間で次第にせきが激しくなり、回数が増えます。夜間のせき発作が多いのも特徴で、回復までに2〜3カ月を要することもあります。
県内の患者数は2018年以降では、2019年の70人が最多でした。今年1月から3月30日までに報告された24人を年代別にみると、10歳代が18人で最多。続いて10歳未満が4人、40歳代と70歳代が各1人。
乳児は肺炎や脳症を合併して重症化することもあり、同センターは早期の予防接種を推奨。予防のため、手洗い、うがいや適切なマスク着用、せきエチケットなどを呼び掛けています。
2025年4月6日(日)
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