2022/08/19

🟧アメリカ、サル痘感染拡大で新たに180万回分ワクチン追加で配布

 サル痘の感染拡大が続くアメリカでは、政府が新たに約180万回分のワクチンを各地域に追加で配布するなどの対策を発表しました。

 アメリカ疾病対策センター(CDC)のまとめによりますと、アメリカでこれまでに確認されたサル痘の感染者は8月18日の時点で1万4114人と世界で最も多くなっています。最新の政府データによると、感染者の98%は男性で、うち93%は他の男性との性的接触があるとされ、特にヒスパニック系と黒人の感染者が多くなっています。

 こうした状況を受け、アメリカ政府は18日、記者会見を開き、新たな感染対策を発表しました。

 発表によりますと、すでに各地域に配布しているワクチン約100万回分とは別に、追加で約180万回分のワクチンを8月22日から配布するということです。

 さらに、感染リスクの高い人たちが集まるプライドイベントに合わせてワクチンを接種できるよう準備を進めることや、約5万人分の治療薬を追加で用意し、特に多くの感染者が出ている地域などで利用できるようにするとしています。

 感染が広がり続けるアメリカでは8月4日、政府が「公衆衛生上の緊急事態」を宣言し、限られた数のワクチンをより多くの人に行き渡らせるため1回当たりのワクチンの量が従来よりも少なくてすむ接種方法に対して緊急使用の許可を出すなど対策を急いでいます。

 CDCのロシェル・ワレンスキ所長は、配布するサル痘ワクチン「ジニオス」は2回接種が必要なため、接種後すぐに予防効果を得られるわけではなく、2回目の接種も受ける必要があると説明しています。

 2022年8月19日(金)

🟧新型コロナ飲み薬「ラゲブリオ」、一般流通開始へ

 日本政府が分配している新型コロナウイルスの飲み薬「ラゲブリオ」について、製造会社の日本法人は薬の生産体制が整ったとして、一般の医薬品と同様に卸会社を通じた流通を始めると発表しました。必要な患者に速やかに処方されることが期待されるとしています。

 アメリカの製薬大手メルクが開発した新型コロナの治療薬「ラゲブリオ」は、軽症患者用の初の飲み薬として昨年12月に承認され、国内では重症化するリスクのある患者を対象に、政府が分配してこれまでに38万人以上に投与されています。

 この「ラゲブリオ」についてメルクの日本法人の「MSD」は18日、工場の生産能力や稼働率を最大化して薬の生産体制を整え、安定供給できる見通しが立ったとして、近く、一般の医薬品と同様の形での流通を始めると発表しました。

 これまでは流通量が限られていたため、政府が買い上げて薬局や医療機関は「ラゲブリオ登録センター」に登録して受け取る方式でしたが、今後は卸会社を通じて医療現場などに流通するようになるということです。

 これに伴って用法用量として定められた1日2回、5日間服用する際の薬価が約9万4000円に定められましたが、新型コロナに関する医療は全額、公費負担のため、引き続き患者の負担はないということです。

 MSDは、「薬局や医療機関が必要な量の薬を確保しやすくなり、患者さんにできるだけ早いタイミングで処方することができる。準備ができ次第、できるだけ速やかに一般流通を開始する」と話しています。

 2022年8月19日(金)

🟧北朝鮮、新型コロナ勝利宣言後もテレビ「終日放送」継続

 北朝鮮では、新型コロナウイルスの感染拡大時に一種の災害放送として実施していたテレビの「終日放送」をコロナ防疫戦の勝利宣言後も継続しており、注目を集めています。

 朝鮮中央テレビの番組表によると、北朝鮮が5月12日に新型コロナの発生を初めて公表した翌週から現在に至るまで、平日の午前9時から放送が行われています。

 北朝鮮が平日に午前からテレビ放送を実施するのは、故金日成(キム・イルソン)主席の生誕日などの主な記念日や農業従事者の休日に当たる毎月1日、11日、21日くらいです。こうした特別な日を除き、平日は通常午後3時から同10時半くらいまでの「7時間半」放送体制を取っていました。これには、他国と異なり電力や番組が不足しているためとの見方が出ていました。

 だが、今年5月に新型コロナ感染が疑われる発熱者が増加すると、平日も午前9時から新型コロナ関連の特集を中心に放送を行うようになりました。5月12日から取っていた「最大非常防疫体系」の措置に合わせ、国家非常防疫司令部の関係者が出演して新型コロナの症状と治療方法、感染予防のための行動ルールなどを住民に細かく伝える一種の災害放送でした。

 その後、北朝鮮は8月10日の全国非常防疫総括会議で新型コロナの危機が完全に解消されたと防疫戦での勝利を宣言して「正常防疫体系」へと移行したものの、今なお午前9時からの「13時間半」の終日放送体制を維持しています。現在はニュースや「共和国の英雄」を紹介する番組、海外スポーツ試合の録画、動物ドキュメンタリー、芸術映画や記録映画など、幅広い内容の番組を放送しています。

 これを巡り、韓国・北韓大学院大の李宇栄(イ・ウヨン)教授は聯合ニュースに、北朝鮮は金正恩(キム・ジョンウン)体制になってから過去に比べ多くのことをリアルタイムで迅速に公開する傾向にあるとし、「外部情報の流入量が増えているため、隠すよりもむしろそれぞれの事柄を北の観点から解釈して速やかに公開するほうがはるかに効率的だと判断しているようだ」と説明しました。

 放送時間を増やしているのは、メディアでの宣伝・扇動を一段と強化する動きとも関係がありそうです。国際社会の制裁と新型コロナを受けた国境封鎖の長期化などで悪化した民心を落ち着かせ、外部の文化に触れやすい若い世代の思想の緩みを防ぐためには、メディアを積極的に活用して思想強化を図ることが効果的だと判断している可能性もあります。

 金朝鮮労働党総書記は今年3月、党宣伝部門幹部の講習会参加者に送った書簡で、新時代の思想戦を作り出すよう指示し、「放送の威力を一段と高めよう」と呼び掛けていました。

 2022年8月19日(金)

🇾🇪二次性脂質異常症

生活習慣、疾患、薬剤の副作用などが原因で起こる脂質異常症

二次性脂質異常症とは、体質の遺伝以外の原因で起こる脂質異常症(高脂血症)。続発性脂質異常症、二次性高脂血症とも呼ばれます。

脂質異常症では、血液の中を流れる脂質成分である総コレステロール、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)、中性脂肪(トリグリセライド)が高く、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が低い状態が継続します。

動脈硬化症などの危険因子の一つで、脂質異常症になると、血液の粘度が高まり、スムーズに流れにくくなります。

通常、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が140mg/dl以上、中性脂肪(トリグリセライド)が150mg/dl以上、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が40mg/dl以下を異常とします。

血液の中には、コレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)のほか、リン脂質、遊離脂肪酸といった脂質成分が流れています。コレステロールは細胞膜やホルモンの材料となり、中性脂肪はエネルギーの貯蔵庫などとなり、体の機能を保持するために大切な働きを持っています。これらの脂質は肝臓で作られたり、食事から体に摂取され、血液中の脂質成分の量は保たれ調整されています。

脂質異常症では、このような調整機能が低下したり、食事からの摂取量が多量になっている状態、あるいは、HDLコレステロール(善玉コレステロール)については低い状態が継続します。

この脂質異常症が遺伝的体質以外の原因で起こるのが、二次性脂質異常症であり、食事などの生活習慣や、何らかの疾患、薬剤の副作用が原因になります。

食事では、肉類、脂身の多い魚、バターなどの動物性脂肪(飽和脂肪酸)や鶏卵、うに、イクラ、レバー、もつ類などのコレステロールの多い食品を取りすぎたり、野菜や海草の摂取不足などの食事のアンバランスにより、血液に含まれるコレステロールが増加します。

また、エネルギーの過剰摂取、すなわち食べすぎや清涼飲料水、アルコールの飲みすぎ、脂っこいものや甘いものの過剰摂取により、血液に含まれる中性脂肪(トリグリセライド)が増加します。

食べすぎとともに運動不足は、肥満をもたらし、血液に含まれる中性脂肪(トリグリセライド)を増加させます。喫煙は、血液に含まれるHDLコレステロール(善玉コレステロール)を減少させます。

甲状腺(せん)機能低下症や肝臓病、腎(じん)臓病、糖尿病などの疾患が原因となって、脂質異常症を引き起こすこともあります。女性では閉経後、エストロゲンという女性ホルモンの減退により、血液に含まれるコレステロールが増加します。

さらに、疾患の治療に使ったステロイドホルモン剤という薬剤の副作用により、脂質異常症が起こることがあります。

二次性脂質異常症は放置しておくと、血管の動脈硬化が徐々に進行していくものの、初期の段階では体の自覚症状は全くありません。しかし、最終的には虚血性疾患である心筋梗塞(こうそく)、脳梗塞などの深刻な疾患を引き起こす要因となります。もし検診などで脂質異常症を指摘されたら、放置せずに内科、ないし内分泌・代謝科を受診し、適切な治療を受けることが勧められます。

二次性脂質異常症の検査と診断と治療

内科、内分泌・代謝科の医師による診断では、血液検査で血中のコレステロール、トリグリセライド(中性脂肪)の値を測定します。朝食前の空腹時に採血します。LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の値は、これらから計算することもできますが、直接、測定する方法もあります。

脂質異常症の診断基準では、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が140mg/dl以上を高LDLコレステロール血症、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が120〜139mg/dl以上を境界域高LDLコレステロール血症、中性脂肪(トリグリセライド)が150mg/dl以上を高トリグリセライド血症(高中性脂肪血症) 、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が40mg/dl以下を低HDLコレステロール血症とします。

内科、内分泌・代謝科の医師による治療では、ほかの疾患や薬剤が原因となって起こるタイプの二次性脂質異常症の場合、原因となっている疾患を治療したり、可能ならば薬を変えたりやめたりすることで、脂質異常症を改善することができます。

食事などの生活習慣が原因となって起こるタイプの二次性脂質異常症の場合、欧米風の高カロリー食品やコレステロール値の高い食品、脂分の多いファーストフードの過剰な摂取を制限します。そして、野菜や海草、果物、魚といった低カロリー食や低脂肪食、低炭水化物食を中心とした食生活に切り替えます。

積極的にウォーキングや水中歩行などの適度な有酸素運動を行なうと、適切な体重の維持につながるばかりか、適度な運動を行なうことで基礎代謝の向上効果が期待できます。

また、喫煙、アルコールの飲みすぎ、ストレス、過労、睡眠不足など生活習慣全般の見直しも、改善法として効果的です。

食事などの生活習慣の見直しで血液中の脂質に値が十分に改善しない場合は、脂質を下げる薬を服用することもあります。

高コレステロール血症に対しては、一般にスタチンと呼ばれているHMG‐CoA還元酵素阻害薬を使います。この種類の薬は、コレステロールの合成を抑制するものです。そのほかにも、コレステロールの吸収阻害剤や、レジンと呼ばれる陰イオン交換樹脂やプロブコール、ニコチン酸誘導体を使います。

高トリグリセライド血症(高中性脂肪血症)に対しては、フィブラート系薬物のベザフィブラートや、フェノフィブラートを使います。EPA(エイコサペント酸エチル)を使うと、血管に直接働いて抗動脈硬化作用を示すともいわれています。

🇾🇪二次性赤血球増加症

貧血とは逆に、何らかの原因に反応して血液中の赤血球が増加する疾患

二次性赤血球増加症とは、貧血とは逆に、何らかの原因に反応して血液中の赤血球総数が正常範囲を超えて増加する状態。

血液中の赤血球の増加は、腎臓(じんぞう)で産生される造血ホルモンのエリスロポエチンが過剰に分泌され、刺激を受けた骨髄が赤血球を大量に作るために生じます。

ある種の先天性心臓病で動脈血に静脈血が混じる場合や、肺気腫(はいきしゅ)、慢性気管支炎、肺線維症などの慢性肺疾患のため肺からの酸素摂取がうまくいかない場合、あるいは過度の喫煙で大量の一酸化炭素を肺から血液中に取り込んだ場合などに、全身の組織が酸素欠乏状態に陥り、エリスロポエチンの産生が高まります。その結果、赤血球が大量に作られれば、単位容積血液当たりの酸素運搬量が増えます。この一連の現象は、酸素欠乏を解消しようとするための、目的のある反応と解釈できます。

この点、海抜の高い地域の住民は、常に低酸素状態で生活しているため二次性赤血球増加症になっています。

一方、腎臓の疾患とか、一部の腎がん、肝細胞がん、子宮がん、小脳腫瘍(しゅよう)などの悪性腫瘍によって、酸素欠乏がなくても、エリスロポエチンの過剰産生を来すことがあり、二次性赤血球増加症を生じます。

二次性赤血球増加症の症状としては、血液中の赤血球が増加すると血液の粘度が増加し、血流障害を起こすことから、顔面紅潮と結膜充血のほか、疲れやすい、頭痛、めまい、耳鳴り、高血圧などが生じます。さらに、一過性脳虚血発作、脳梗塞(こうそく)、心筋梗塞などの血栓症状を呈する場合もあり、基礎になる疾患いかんにより、それぞれの症状が加わることになります。

なお、この二次性赤血球増加症には、赤血球が腫瘍性に増殖する真性赤血球増加症(真性多血症)は含まれません。また、体液中の水分が失われて脱水症になった場合に、血液が濃縮して起こる見掛け上の赤血球増加症(相対的赤血球増加症、相対的多血症)、あるいは、脱水症状もなく、はっきりとした原因がないストレス性赤血球増加症も含まれません。

二次性赤血球増加症の検査と診断と治療

内科の医師による診断では、血液検査で赤血球数の増加が認められます。脱水症が原因となって起こる見掛け上の赤血球増加症、ストレス性赤血球増加症と区別するために、循環赤血球量の測定を行い、血液中の総赤血球数が真に増加していることを確認します。

さらに、心・肺疾患の有無の確認、動脈血酸素飽和度の測定、大量喫煙歴の確認、血中エリスロポエチン量の測定などを順次行います。

真性赤血球増加症(真性多血症)の場合と異なり、白血球および血小板数の増加は伴わず、また脾臓(ひぞう)のはれも認めません。エリスロポエチンを産生する悪性腫瘍が疑われる場合には、腫瘍の検索を併せて行う必要があります。

二次性赤血球増加症の治療では、心・肺疾患、エリスロポエチンを産生する悪性腫瘍など、原因となる疾患の治療が主となります。過度の喫煙が原因の場合には、禁煙が重要になります。

🇾🇪二次性肥満

何らかの疾患や薬物の影響を受けて起こる肥満

二次性肥満とは、何らかの疾患や薬物の影響を受けて起こるタイプの肥満。症候性肥満、随伴性肥満とも呼ばれます。

一方、原因となる特別の疾患がなくて起こるタイプの肥満は、原発性肥満、あるいは単純性肥満と呼ばれています。こちらのタイプの肥満の多くは、食べすぎと運動不足が主な原因となって起きます。肥満している人の大部分が原発性肥満であり、二次性肥満は肥満者全体の5パーセント程度にしか認められません。

二次性肥満の原因も過食によるものですが、基礎にある疾患が食欲を増加させて脂肪を蓄積し、肥満してきたものです。基礎にあって影響を与える疾患としては、ホルモンの疾患や遺伝性の疾患、食欲中枢を刺激する脳の視床下部の疾患が挙げられます。ホルモンの疾患では、ホルモン作用の高進や低下によってエネルギーの摂取や消費のバランスが障害され、二次性肥満を発症します。遺伝性の疾患では、遺伝的要因の異常によりエネルギー代謝調節系が破綻し、二次性肥満を発症します。視床下部の疾患では、食行動の調節機能を有する視床下部の器質的および機能的異常に基づいて、二次性肥満を発症します。

基礎にあって影響を与える薬物としては、抗精神病薬や副腎(ふくじん)皮質ホルモン薬などがあります。抗うつ剤の服用による副作用で食欲が増して肥満になることがあり、膠原(こうげん)病などで用いられる副腎皮質ホルモン薬は使用量が多いと肥満を起こします。

ホルモンの疾患には、インスリノーマ(インスリン産生膵島〔すいとう〕細胞腫〔しゅ〕)、高インスリン血症、クッシング症候群、甲状腺(こうじょうせん)機能低下症、性腺機能低下症があります。

インスリノーマでは、インスリンによる低血糖発作を回避するために過食を生じ、二次性肥満を発症します。高インスリン血症による脂肪蓄積作用も、二次性肥満に関与します。しかし、多くのケースで肥満は顕著ではなく、インスリン自体は中枢神経系で摂食抑制性に働いています。 クッシング症候群では、副腎皮質からグルココルチコイドというホルモンが過剰に分泌され、丸顔と上半身の肥満を特徴とする二次性肥満を発症します。甲状腺機能低下症では、甲状腺ホルモンの低下によって体重増加を来します。この体重増加は脂肪蓄積ではなく、体液貯留やムコ多糖類の蓄積が原因であるとされます。

遺伝性の疾患には、ターナー症候群、糖尿病などがあります。食欲中枢を刺激する脳の視床下部の疾患には、松果体腫瘍(しゅよう)、フレーリッヒ症候群、キアリ・フロンメル症候群といった疾患があります。

二次性肥満の検査と診断と治療

内科の医師は、肥満者を診察する際には、今までの病歴や家族歴、生活歴、身体検査の結果から、二次性肥満か原発性肥満かを区別します。

二次性肥満の場合は、主として原因となっている疾患の治療が必要になるので、入院の上、精密検査を行うことが必要になります。ホルモンの疾患による肥満や、視床下部の疾患による肥満では、各種内分泌学的検査、神経学的検査、CTやMRIなどの画像検査が必要となります。遺伝性の疾患による肥満、および遺伝性の視床下部の疾患による肥満では、必要に応じて染色体検査や各種遺伝子の検査を行います。

二次性肥満に対する治療は、原因となっているクッシング症候群、甲状腺機能低下症などの疾患の治療が中心になります。ホルモンの疾患に対しては、ホルモン補充療法を行います。薬剤の服用による肥満に対しては、薬剤の減量、または体重増加の少ない、ほかの薬剤に変更します。

肥満自体には原発性肥満と同様に食事療法、運動療法および行動療法を用いますが、遺伝性の疾患による肥満など知能障害を伴うケースでは、それらの遂行が困難な場合も多くなります。

🇴🇲二次性貧血

造血器以外の疾患の症状として、二次性にみられる貧血

二次性貧血とは、造血器疾患以外の他の疾患の症状として、二次性にみられる貧血。続発性貧血、症候性貧血と呼ばれることもあります。

主な原因としては、慢性感染症、膠原(こうげん)病などの慢性炎症、悪性腫瘍(しゅよう)、腎(じん)疾患、肝疾患、内分泌疾患などがあります。特に、慢性感染症、膠原病などの慢性炎症、悪性腫瘍による貧血は病態が共通しているため、慢性疾患による貧血とも呼ばれています。 白血病に随伴する貧血も、通常、この二次性貧血の一種です。

二次性貧血の症状は、他の何らかの疾患に基づいて徐々に進行するため、初期段階では自覚されにくいという特徴があります。進行すると、動悸(どうき)や息切れ、立ちくらみなどの貧血特有の症状が現れます。

また、高齢者でみられる軽度から中等度の貧血は、大部分が二次性貧血で、陰に消化器系の悪性腫瘍が潜んでいることがあるので注意が必要です。

結核、感染性心内膜炎、肝膿瘍(のうよう)などの慢性的な感染症のほか、慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどの膠原病に伴う慢性炎症、悪性腫瘍があると、鉄分を摂取しても治らない貧血が起こることがあります。その原因は、免疫にかかわる組織が活発になり、鉄が組織に取り込まれて鉄欠乏の状態になることにあります。

次に、腎疾患が悪化して腎臓の機能が失われ腎不全に陥ると、造血を促すホルモンであるエリスロポエチン(赤血球生成促進因子)が産生されにくくなるために、二次性貧血が起こります。そのほかにも、腎臓の排出機能の低下によって体内にたまる尿毒症性物質による造血抑制や、溶血の高進、低栄養、透析に伴う失血など、さまざまな原因が関係して起こります。

さらに、肝硬変や慢性肝炎などの肝疾患がある場合にも、肝臓が体内の一大化学工場のような臓器であるため、さまざまな物質の代謝機能が低下し、二次性貧血が起こります。甲状腺(せん)機能低下症、下垂体機能低下症、副腎皮質機能低下症などの内分泌疾患がある場合も、赤血球の産生能力が低下するため、二次性貧血が起こります。

医師による診断では、血液一般検査で貧血の有無がわかります。二次性貧血の治療では、原因となっている疾患を治療すれば貧血も回復しますが、原因がはっきりせず診断に時間が掛かることもあります。

腎疾患による場合は、造血を促すホルモンであるエリスロポエチンが不足するため、静脈内注射ないし皮下注射によるエリスロポエチンの投与や、造血に必要となるビタミンB12、葉酸などのビタミン剤の投与が行われます。ただし、エリスロポエチンの投与で血圧上昇、高血圧性脳症、脳梗塞(こうそく)を来すこともあるので、あまり急速に貧血を改善させないほうが安全です。エリスロポエチンの投与でも貧血が改善しない場合は、ほかの原因を調べる必要があります。

内分泌疾患による場合も、不足したホルモンの補充などが行われます。重度の貧血症の場合には、赤血球を輸血するなどの治療を行うこともあります。

なお、徐々に二次性貧血になると、体がそれに慣れて、かなり重症でも自覚症状があまり出ない場合があるので、定期的に検査を受けることが大切です。

🟥ロッテ、ガム3商品3万個を自主回収へ 国内で認められていない食品添加物を使用

 ロッテは26日、「めっちゃふくらむフーセンガムボトル」(2024年7月発売)などガム3商品を自主回収すると発表した。回収個数は計約3万個になる見込み。原材料である「エンドウたんぱく」に、国内で使うことが認められていない食品添加物「メチルパラベン」「PEGエステル類」が含まれて...