2022/10/07

🟧シリアでコレラが流行、39人死亡 感染したと疑われる人は1万人以上 

 シリア保健省はこのほど、国内でコレラが大流行しており、これまでに39人が死亡したと明らかにしました。世界保健機関(WHO)は、感染が「危険な速さで拡大している」と警告しています。

 WHOは5日の会見で、「シリアでは過去6週間で、コレラに感染したと疑われる人が1万人以上報告されている」と述べました。

 シリア保健省は4日、9月下旬以降、全14県のうち11県で計594人の感染が報告されていると明らかにしました。感染が最も激しいのが北部アレッポ県で、死者39人の大半は同県で報告されました。死者数が感染者数に含まれているかは現時点で不明。

 国連によると、シリアでは10年以上続く内戦で浄水・水道施設の3分の2近くが損壊しています。

 今回の感染源は、下水による汚染が問題になっているユーフラテス川だとみられています。

 ユーフラテス川では干ばつや高温に加え、トルコが上流にダムを建設したことから水位が低下し、汚染が進んでいました。

 国連によると、シリアでは約1800万人が汚染されているにもかかわらず、飲料水をユーフラテス川に依存しています。

 2022年10月7日(金)

🟧コロナは自己検査、陰性なら非対面でインフル治療薬 同時流行対策

 今冬の新型コロナウイルスと、季節性インフルエンザの同時流行を想定した政府の対策案の概要が判明しました。発熱症状がある場合、中学生から64歳までの基礎疾患がない人については新型コロナの自己検査をしてもらい、陰性ならオンラインや電話での受診でもインフルの治療薬を処方することを示しました。対面受診を少なくすることで、発熱外来の逼迫(ひっぱく)回避を狙います。

 政府はこの冬に懸念される感染「第8波」に向け、同時流行への対策の検討を進めてきました。5日に開かれた厚生労働省の専門家組織の会合では、今冬に同時流行する可能性が「極めて高い」とする報告が示されています。

 対策案では、重症化するリスクが低い人は抗原検査キットによる自己検査で陽性の場合、現行の運用通り、自治体が設置する「健康フォローアップセンター」に登録し、自宅で療養します。体調の変化があれば、医療機関を紹介します。

 陰性の場合でも、その地域でインフルが流行している時はインフルに感染している可能性があります。このため、インフルの検査なしでもオンラインや電話で受診し、医師の判断で抗インフルエンザ薬「タミフル」などの治療薬が処方され、薬剤師のオンライン服薬指導と組み合わせ、自宅で療養できるようにします。希望する患者は、地域のクリニックなどを受診できます。

 重症化リスクに対応した適切な医療を提供するため、高齢者や基礎疾患のある人、小学生以下の子供は発熱がある場合、発熱外来などの医療機関を受診します。

 政府は来週にも対策案を正式決定する見通しで、自治体に通知します。検査キットの確保が課題で、国民には発熱に備え自宅に新型コロナの検査キットを準備するよう、医療関係団体とともに広く呼び掛けるといいます。

 2022年10月7日(金)

🟧ソニー、嗅覚測定装置を開発 認知症などの早期発見を目指す

 ソニーグループ傘下のソニーは5日、人間の嗅覚を簡単に測定できる機器を開発したと発表しました。嗅覚の低下はアルツハイマー病やパーキンソン病などの疾患との関連が指摘されており、早期発見に向けて医療や研究分野での活用を目指します。

 推定価格は約230万円で、2023年春に企業や研究機関向けに「におい提示装置」として売り出します。装置には、においのもととなる「嗅素」を手軽に制御できる「テンソルバルブ」という仕組みを搭載し、40種類のにおい成分を即座に出すことができます。高い密閉性があり、強いにおいも外部に漏らさず封じ込めます。芳香の増強ができるほか、装置内に残ったにおいをすぐ除去できます。

 嗅覚の測定は現在も行われているものの、視力測定などに比べると一般的ではありませんでした。複数の嗅素を準備する手間がかかっていたり、においが漏れたりするのを防ぐために専用の測定室を用意した、脱臭装置が必要になっていました。

 ソニーによれば、認知症やパーキンソン病で発症前から嗅覚に低下がみられる傾向があるといいます。嗅覚を正しく測定できれば、脳の機能低下の発見が早まる可能性があるとしています。

 今後は5~10分ほどで、嗅覚を8段階ほどで測定できるようにする方針。視力や聴力などと同様に、嗅覚の測定も健康診断などで一般的に取り入れられるようにしたい考えです。

 ソニーの新規ビジネス・技術開発本部の櫨本修副本部長は、「においの測定は難しく、これまでソニーも価値提供ができていなかった。今回の技術で人々の健康生活をよりよくし、将来はエンタメ領域での新体験創出も目指したい」と述べています。

 2022年10月7日(金)

🟧ウガンダのエボラ出血熱死者29人に 医療従事者4人も死亡

 東アフリカのウガンダで発生したエボラ出血熱で、世界保健機関(WHO)は5日、疑い例を含めた感染者が63人となり、うち29人が死亡したと発表しました。

 スイス・ジュネーブで記者会見したWHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は、隣国コンゴ民主共和国(旧ザイール)で最近起きたエボラ出血熱の発生ではワクチンにより感染拡大が抑制できたものの、同じワクチンはウガンダで発生した株のウイルスには効果がないと説明。これまでに10人の医療従事者が感染し、うち4人が死亡、4人が回復したと説明しました。

 テドロス事務局長によると、ウガンダ4県で発生が報告されており、WHOは同国政府の対策を支援しています。

 エボラ出血熱の最近の流行では、コンゴ民主共和国東部で2018年8月から2020年6月にかけて2200人以上が死亡した事例があります。

 今回のウガンダでの流行は2012年に広がった「スーダン株」と同じ系統のウイルス。この株に対しては既存のワクチンが十分に有効かどうかの検証がされていません。

 2022年10月6日(木)

2022/10/06

🟧全国で新たに3万3440人が新型コロナに感染 91人死亡、149人重症

 厚生労働省によりますと、6日に発表された国内の新たな新型コロナウイルス感染者は空港の検疫などを含め3万3440人となっています。国内で亡くなった人は91人、累計で4万5248人となっています。

 都道府県別で新規感染者が最も多かったのは、東京都で3042人。次いで大阪府が2420人、神奈川県が2333人、北海道が2051人、愛知県が1707人、埼玉県が1610人でした。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、6日時点で149人となっています。重症者の数は5日と比べて11人減りました。

 4日に行われた自主検査を除くPCR検査などの数は、速報値で5万7002件でした。

 厚生労働省は6日、大阪府内で新たに2420人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。前週木曜日に比べて約600人減りました。これで、大阪府内の感染者の累計は211万506人となりました。

 また、9人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて6479人となりました。

  1週間の陽性率は13・8%、病床使用率は18・7%。

 2022年10月6日(木)

🟧東京都、3580人の新型コロナ感染確認 最多は20歳代と30歳代

 東京都福祉保健局は6日、新たに0歳から90歳以上までの3580人(不明12人)が新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表しました。前週の同じ曜日(9月29日)より1452人減少し、9日連続で1日当たりの新規感染者数が前週の同じ曜日から減少しました。50歳代~100歳以上の男女9人の死亡も発表されました。

 6日までの1週間の感染状況をみると、感染者は1日当たり3563・4人で、前週(5725・9人)の62・2%でした。都内の感染者数は累計で318万8637人となりました。

 6日に発表された新規感染者数を年代別でみると、最多は20歳代と30歳代の637人で、40歳代が623人、50歳代が531人、10歳代が422人と続きました。重症化しやすいとされる65歳以上は284人でした。

 病床使用率は24・7%(1305人/5283床)。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者数は、前日と変わらず10人でした。

 2022年10月6日(木)

🟧アメリカCDC、コロナ渡航リスク評価終了 新規感染者数を厳密に把握する国が少なくなり評価困難に

 アメリカ疾病対策センター(CDC)は3日、国・地域別の新型コロナウイルス感染状況に応じた渡航リスクの評価を終了したと明らかにしました。新規感染者数を厳密に把握し十分なデータを報告する国・地域が少なくなり、正確な評価が難しくなったためだとしています。

 CDCの評価は国務省が渡航警戒レベルの設定に反映してきましたが、4月以降、特定の国・地域への渡航に対する包括的な勧告を発表していませんでした。日本は東京オリンピックの開幕を控えた昨年5月、4段階で最も厳しい「渡航中止」とされ動揺が広がりました。今年4月以降は、2番目に厳しい「渡航を再検討」としていました。

 CDCは今後、新たな変異型ウイルスが広がるなど渡航に注意が必要な状況になった場合のみ、特定の国・地域に関する評価を出していく方針といいます。

 2022年10月6日(木)

🟪小中学生の体力調査、中学生男子はコロナ感染拡大前を上回る

 全国の小学5年生と中学2年生を対象に、50メートル走など8つの項目で体力や運動能力を調べる今年度の国の調査で、中学生の男子の合計点は新型コロナウイルスの感染拡大前を上回りました。一方で、小学生の男女は低下傾向にあり、スポーツ庁は運動の機会を増やす取り組みに力を入れていく方針で...