2023/02/04

🟪田辺三菱製薬、新型コロナワクチン事業から撤退を発表 カナダで承認も商用化を断念

 大阪市に本社を置く「田辺三菱製薬」は3日、開発を進めていた新型コロナウイルスのワクチンの事業から撤退すると発表しました。

 ほかの製薬会社が開発したワクチンがすでに普及していることや、量産化に向けた課題があり、撤退を決めたとしています。

 田辺三菱製薬では、カナダにある子会社の「メディカゴ」が、イギリスの製薬会社と共同で開発した新型コロナウイルスのワクチンが2022年2月に現地で承認され、日本国内でも臨床試験を進めていました。

 しかし、他社が開発したコロナワクチンの普及や、世界的な需要の減少に加えて、商用化に向けた大量生産体制の構築に課題があるとして、ワクチンの開発から撤退しメディカゴのすべての事業を清算すると、3日発表しました。

 開発を進めていたワクチンは、生育が早いタバコ属の植物にウイルスの遺伝子を組み込み、葉の細胞から粒子を抽出する手法で作られており、2度から8度の温度で保存できるため、運びやすいメリットがあるとされていました。

 メディカゴは現在、田辺三菱製薬の100%子会社ですが、カナダで承認を受けた時点ではアメリカのたばこ大手フィリップ・モリス・インターナショナルが出資していたため、たばこ産業に厳しい対応を取る世界保健機関(WHO)が緊急使用承認を認めない方針を示したという経緯もありました。

 国内の製薬会社が開発を進める新型コロナのワクチンを巡っては、塩野義製薬と第一三共がそれぞれ国に承認を求める申請を行っていて、対応が分かれる形となりました。

 2023年2月4日(土)

🟪新型コロナ、全国の新規感染者3万9924人確認 死者は237人

 厚生労働省は3日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で3万9924人確認されたと発表しました。前週の金曜日より約1万4000人少なくなりました。

 また、国内で感染して亡くなった人は、愛知県で30人、大阪府で24人、東京都で17人、神奈川県で14人、兵庫県で13人、静岡県で13人、千葉県で11人、埼玉県で11人、新潟県で8人、京都府で7人、大分県で7人、福岡県で6人、茨城県で6人、長崎県で6人、北海道で5人、福島県で5人、青森県で5人、山梨県で4人、香川県で4人、奈良県で3人、宮崎県で3人、岡山県で3人、熊本県で3人、群馬県で3人、三重県で2人、和歌山県で2人、山口県で2人、岐阜県で2人、広島県で2人、栃木県で2人、滋賀県で2人、秋田県で2人、鹿児島県で2人、宮城県で1人、富山県で1人、山形県で1人、岩手県で1人、徳島県で1人、愛媛県で1人、高知県で1人、鳥取県で1人の合わせて237人、累計で6万9033人となっています。

 都道府県別の新規感染者は東京都の2941人が最多で、大阪府2861人、愛知県2473人、神奈川県2368人、福岡県1939人、兵庫県1910人、静岡県1759人、埼玉県1733人、千葉県1631人と続きました。北海道は1058人でした。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、3日時点で440人となっています。重症者の数は、2日と比べて35人減りました。

 一方、厚生労働省は3日、大阪府内で新たに2861人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。これで大阪府内の感染者の累計は277万8570人となりました。

 また、24人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて8081人となっています。重症者は2日より4人少ない74人です。

 2023年2月4日(土)

2023/02/03

🟪加熱式たばこも、コロナ感染や重症化リスクを高める 大阪公立大など発表

 煙が少ないとされる「加熱式たばこ」も通常の紙巻きたばこと同様に、吸うと新型コロナウイルスに感染したり、重症化したりしやすくなる傾向があることがわかったと、大阪公立大と大阪国際がんセンターの研究チームが発表しました。両方のたばこを吸う人は、よりリスクが高いといいます。論文がイギリスの科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載されました。

 研究チームの浅井一久准教授(呼吸器内科学)らは、インターネット調査会社が2022年2月に行った生活状況調査のデータを活用。オンラインでのアンケートに回答した3万130人のうち、2020~2021年に1度だけ感染した1097人について、喫煙と感染、重症化の関係を分析しました。

 その結果、感染者の割合は、吸ったことがない人で2・34%、通常の紙巻きたばこだけ吸う人では2・58%だったのに対して、加熱式たばこだけ吸う人は4・81%、両方吸う人では19・27%に達していました。

 一方、感染者のうち入院した人の割合は、吸ったことがない人は23・3%だったのに対して、通常の紙巻きたばこだけ吸う人は37・6%、加熱式たばこだけ吸う人は37・7%とほぼ同じで、両方吸う人は69・5%と最も高くなりました。

 いずれの結果でも、性別や年齢による明確な差はなかったとしています。ただ、1日に吸う本数、吸い始めた時期と種類、入院期間の違いなどは調べていません。

 喫煙とコロナ感染の関係を巡っては、喫煙者ではウイルスが気道の奥から体内へ侵入しやすくなるほか、ワクチン接種後にできる抗体の量も減りやすく、感染や重症化のリスクが高まることが海外の研究で判明。世界保健機関(WHO)も注意を呼び掛けています。

 黒澤一・東北大教授(産業医学)は、「喫煙が新型コロナの感染や重症化のリスクを高めることは指摘されているが、加熱式たばこの影響も確かめられたことは意義深い。喫煙者や家族は注意してほしい」と話しています。

 2023年2月3日(金)

🟪東京都、2941人の新型コロナ感染確認 17人死亡、34人重症

 東京都は3日、新型コロナウイルス感染者を新たに2941人確認したと発表しました。1週間前の金曜日より1356人減りました。前の週の同じ曜日を下回るのは17日連続です。

 50歳代~90歳代の男女16人と100歳以上の男性1人、計17人の死亡も発表しました。

 3日までの週平均の感染者は3582・4人で、前週(5284・6人)の67・8%でした。

 3日の新規感染者を年代でみると、0歳28人、1~4歳138人、5~9歳192人、10歳代267人、20歳代442人、30歳代495人、40歳代521人、50歳代370人、60~64歳113人、65~69歳84人、70歳代157人、80歳代89人、90歳以上45人。重症化しやすいとされる65歳以上の高齢者は375人でした。発表人数以外に医師の陽性判定を受けていない感染者も少なくないとみられます。

 入院しているのは2334人で、このうち「人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者は、前日より6人増えて34人でした。

 重症者用の病床使用率は2日から1・8ポイント上がって24・3%、全体の病床使用率は2日から1・3ポイント下がって42・7%となっています。

 東京都の累計は感染者427万8264人、死者7699人となりました。

 2023年2月3日(金)

2023/02/02

🟪ウイルス性の感染症「M痘」緊急事態宣言、アメリカ政府が終了 感染者1日400人超から数人程度に減少

 アメリカ政府は、天然痘に似たウイルス性の感染症「M痘」、これまでの「サル痘」について、新たな感染者の発生が抑えられていることから、昨年8月に出した公衆衛生上の緊急事態宣言を今年1月31日付で解除しました。

 M痘、これまでのサル痘は、感染すると発熱や発疹などの症状が現れるウイルス性の感染症です。

 アメリカ疾病対策センター(CDC)によりますと、アメリカ国内で確認された感染者は2月1日の時点で約3万人と、世界で最も多くなっています。

 しかし、ワクチンの無料接種など医療体制が整ったことなどから、新たな感染者数は昨年8月の1日平均400人余りをピークに減少し続け、今年に入って、1日平均数人程度に抑えられていました。

 このためアメリカ政府は、昨年8月に出したM痘に関する公衆衛生上の緊急事態宣言を、1月末で解除しました。

 CDCは引き続き感染のリスクがある人に対して、ワクチンの接種を呼び掛けています。

 世界保健機関(WHO)によりますと、世界全体ではM痘の新たな感染者の発生はピーク時に比べ大幅に減っています。一方で、増加傾向を示している国もみられ、WHOは昨年7月に出した、M痘に関する「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言については継続しています。

 松野博一官房長官は2日午後の記者会見で、「今日時点で国内では18例の患者が確認され、このうち10例は今年に入ってからの確認だ。感染者が確認された場合は、関係自治体で接触者の特定のために必要な調査が行われており、引き続き関係自治体と連携して対応していくとともに、感染拡大防止の取り組みを進めていきたい」と述べました。

 2023年2月2日(木)

🟪東京都、3502人の新型コロナ感染を確認 16日連続で1週間前を下回る

 東京都は2日、新型コロナウイルス感染者を新たに3502人確認したと発表しました。1週間前の木曜日より1559人減りました。前の週の同じ曜日を下回るのは16日連続です。

 40~90歳代の17人の死亡も発表しました。

 2日までの週平均の感染者は3776・1人で、前週(5614・0人)の67・3%でした。

 年代別では、0歳35人、1~4歳162人、5~9歳203人、10歳代318人、20歳代545人、30歳代597人、40歳代566人、50歳代460人、60~64歳148人、65~69歳77人、70歳代201人、80歳代131人、90歳以上59人。65歳以上の高齢者は468人でした。発表人数以外に医師の陽性判定を受けていない感染者も少なくないとみられます。

 「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者は、前日より7人少ない28人でした。

 重症者用の病床使用率は前日より1・3ポイント下がって22・5%、全体の病床使用率は前日より1・5ポイント下がって44・0%になっています。

 都内の累計患者数は427万5323人となりました。

 東京都は同日、新型コロナの医療提供体制に関する独自の警戒レベルを「最も深刻」な水準から、約1カ月半ぶりに上から2番目に引き下げました。専門家は、入院患者が減り続けているとしつつ、「救急医療の逼迫(ひっぱく)は続き、通常の医療体制は影響を受けている」と分析し、1段階引き下げとしました。

 新規感染者の減少を受け、感染状況の警戒レベルについてはすでに最高レベルから1段階引き下げています。

 2023年2月2日(木)

🟪新型コロナ、全国で新たに4万5299人感染確認 死者は397人、重症者は475人

 厚生労働省は2日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で4万5299人確認されたと発表しました。前週の木曜日と比べ1万5332人減り、16日連続で前週の同じ曜日より減っています。

 また、国内で感染して亡くなった人は、大阪府で25人、千葉県で22人、愛知県で21人、東京都で20人、埼玉県で19人、神奈川県で12人、兵庫県で10人、福岡県で10人、大分県で8人、広島県で7人、鹿児島県で7人、三重県で6人、北海道で6人、山口県で6人、栃木県で6人、長野県で6人、福島県で5人、熊本県で5人、群馬県で5人、静岡県で5人、奈良県で4人、山梨県で4人、茨城県で4人、京都府で3人、和歌山県で3人、宮崎県で3人、岐阜県で3人、愛媛県で3人、福井県で3人、秋田県で3人、宮城県で2人、山形県で2人、岡山県で2人、香川県で2人、佐賀県で1人、島根県で1人、徳島県で1人、滋賀県で1人、石川県で1人、青森県で1人の合わせて397人、累計で6万8796人となっています。

 都道府県別の新規感染者は東京都の3502人が最多で、大阪府3175人、愛知県2877人、兵庫県2184人、福岡県2171人、神奈川県2114人、埼玉県2033人、静岡県1999人と続きました。北海道は1367人でした。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、2日時点で475人となっています。重症者の数は、1日と比べて21人減りました。

 一方、厚生労働省は2日、大阪府内で新たに3175人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。これで大阪府内の感染者の累計は277万5709人となりました。

 また、25人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて8057人となっています。重症者は、1日より6人少ない78人です。

 2023年2月2日(木)

🟪百日せきの流行さらに拡大、1週間で過去最多の3578人 

 感染によって、けいれん性の激しいせきが出る「百日せき」の流行が、拡大しています。国立健康危機管理研究機構によると、7月6日までの1週間、医療機関からの報告数が、全国で3578人と過去最多をさらに更新しました。都道府県別では、東京都の277人が最多で、埼玉県が254人と2番目に...