2023/04/30

🟩東京都で新たに976人感染確認 新型コロナ、前週より162人減

 厚生労働省は30日、都内で新たに976人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の日曜日より162人減りました。前の週の同じ曜日を下回るのは4月16日以来です。

 1週間平均の新規感染者数は、30日時点で1484・6人で、前の週に比べて113・1%。

 新規感染者976人を年代別でみると、0歳4人、1~4歳11人、5~9歳23人、10歳代91人、20歳代180人、30歳代158人、40歳代185人、50歳代149人、60~64歳46人、65~69歳38人、70歳代49人、80歳代36人、90歳以上6人。重症化しやすいとされる65歳以上の高齢者は129人でした。

 入院患者は738人で、病床使用率は14・5%。人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使っている重症の患者は、29日と同じ4人でした。

 死亡した人はいませんでした。

 東京都の累計は感染者437万4638人となりました。

 2023年4月30日(日)

🟩新型コロナワクチン接種後の長引く症状は多様 厚労省研究班が実態調査公表

 新型コロナウイルスワクチンの副反応を調べる厚生労働省の専門部会が28日開かれ、接種後に発熱や頭痛などが長期間続いた症例に関する初の実態調査結果を公表しました。

 症例は関節痛や手足のしびれなど多岐にわたっていたものの、「症状、確定病名、疑い病名の一覧からは、現時点で懸念を要するような特定の症状や疾病の報告の集中はみられなかった」としています。

 厚労省研究班の報告によると、調査は2021年2月~2022年5月に受診した10~90歳代の男女が対象。医療機関から128人分、医師から119人分の回答がありました。

 15医療機関から回答があった128人のうち、女性が81人と約6割を占め、うち40歳代女性が22人と最多でした。最も受診回数が多かった診療科は総合内科(25人)で、救急科(22人)、脳神経内科(18人)と続く一方、皮膚科(4人)、精神科(1人)もありました。報告された確定病名は、ワクチン予防接種副反応(54人)、アナフィラキシー(4人)など多様でした。

 16医療機関の医師から回答があった119人のうち、51人(42%)は基礎疾患がありました。受診の切っ掛けになった主な症状は、37度以上の発熱(28人)、疼痛(とうつう)(13人)、倦怠(けんたい)感(12人)、頭痛(11人)、関節痛(9人)など。医師からの回答には最も支障が出た症状についての質問もあり、発熱が最多の28人となる一方、関節痛(9人)、意識障害(4人)、しびれ(1人)などを訴えた人もいました。

 今回の調査は、症状とワクチン接種との因果関係については調べていません。

 調査に当たった大曲貴夫国立国際医療研究センター国際感染症センター長は、「ワクチン接種後の急性期に出ることが多い症状の報告数が多かった。今後は個別の症例を詳細に調べる必要がある」と指摘しました。 

 2023年4月30日(日)

2023/04/29

🟩茨城県で4年ぶりのはしか患者 30歳代男性、インドに渡航歴

 茨城県は28日、同県つくばみらい市の30歳代男性がはしか(麻疹)に感染したと発表しました。インドに渡航歴がありました。同県内の感染確認は2019年7月以来約4年ぶり。男性は県内で不特定多数の人が利用する施設に出入りしていました。現在は自宅療養中で快方に向かっているといいます。

 県感染症対策課によると、男性は14日にインドから帰国。21日に発熱とせき、23日に発疹の症状が出たため、24日に同県取手市の「JAとりで総合医療センター」を受診しました。27日に県衛生研究所の遺伝子検査で感染が判明したといいます。潜伏期間から、インドで感染したとみられます。

 男性は23日午後10時ごろ、東京都内のつくばエクスプレス(TX)秋葉原駅から快速列車に乗車。同10時半ごろに同県内の守谷駅で普通列車に乗り換え、同10時41分ごろ、同市のみらい平駅で降車しました。

 同課は、これら時間帯のTX利用者、24日午前8時50分から午後6時50分までの間の同センター利用者に対し、10日前後を経過してから発熱や発疹など、はしかが疑われる症状が出た場合、最寄りの保健所に連絡するよう呼び掛けています。

 茨城県内のはしか感染者は2018年に3人、2019年に17人が確認されたものの、2020年以降はゼロ。2022年は全国で6人でした。

 2023年4月29日(土)

🟩プラズマ乳酸菌で新型コロナの感覚障害改善 長崎大が臨床研究

 長崎大は28日、キリンホールディングスが研究開発する「乳酸菌L.ラクティス プラズマ(プラズマ乳酸菌)」について、新型コロナウイルス感染症患者に対する嗅覚・味覚障害の改善やウイルスの早期減少などの効果を特定臨床研究で確認したと明らかにしました。30日、東京都内で開かれる日本呼吸器学会で発表します。

 研究を担当した山本和子長崎大客員教授(琉球大大学院医学研究科教授)によると、プラズマ乳酸菌はウイルス感染防御を担う免疫系の司令塔「プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)」を活性化する乳酸菌で、キリンが2010年に発見。インフルエンザなど呼吸器ウイルス感染症で症状緩和効果などが報告されてきました。

 研究チームは2022年1~3月、長崎県内の宿泊療養施設で過ごした20~65歳の新型コロナの軽症患者50人に、4000億個のプラズマ乳酸菌を含むカプセルを毎日服用してもらいました。その上で、2週間後までの鼻咽頭(びいんとう)内のウイルス量やpDCの状態、症状の改善状況などを調べ、偽薬(プラセボ)を使った46人と比較しました。

 その結果、プラズマ乳酸菌を服用した人では、血液中のpDCの量がほとんど変わらなかったほか、ウイルス量は感染直後に比べ4日後に30%、8日後には80%それぞれ減っていました。これに対し、プラセボの人ではpDCが通常の3分の2程度に減り、4日後のウイルス量は10%減にとどまりました。8日後になって80%減となりました。

 せきや体のだるさなどの症状で両者の改善状況に差はなかったものの、「味がしない」「においを感じない」といった感覚障害については、プラズマ乳酸菌の服用者では大半が感染から9日以降にほぼ正常に戻りました。一方のプラセボの人では観察期間の14日後でも約15%の人で症状が残っていたといいます。

 山本客員教授は「早期にウイルスを減らし、症状をやわらげる効果が期待できる。新型コロナが5類に移行し、軽症患者に、より手軽な治療や補助療法が必要となる。研究成果が課題解決への一助となる可能性がある」と語りました。

 2023年4月29日(土)

🟩全国の新規感染1万3047人 新型コロナ、前週比2400人増

 厚生労働省は29日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で1万3047人確認されたと発表しました。前週の土曜日より約2400人増えました。

 また、国内で感染して亡くなった人は、宮城県で3人、東京都で3人、三重県で2人、北海道で2人、千葉県で2人、埼玉県で2人、栃木県で2人、石川県で2人、青森県で2人、兵庫県で1人、大分県で1人、大阪府で1人、富山県で1人、山梨県で1人、愛知県で1人、福岡県で1人の合わせて27人、累計で7万4528人となっています。

 都道府県別の新規感染者数の最多は東京都で1915人。次いで神奈川県の984人、大阪府の974人、北海道の899人、埼玉県の776人、千葉県の671人、愛知県の568人、福岡県の446人、兵庫県の435人、新潟県の346人と続きました。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、29日時点で49人となっています。重症者の数は、28日と比べて3人増えました。

 一方、北海道は29日、道内で新たに899人が新型コロナウイルスに感染し、死者はいなかったと発表しました。日別の感染者数は前週の土曜日より229人多く、14日連続で前週の同じ曜日を上回りました。

 新規感染者数は道立保健所管内が490人、札幌市が240人、函館市が90人、旭川市が54人、小樽市が25人。

 北海道内の感染者数は延べ135万7406人となりました。

 2023年4月29日(土)

🟩東京都で新たに1915人がコロナ感染 前週比118・0%、死者3人

 厚生労働省は29日、東京都内で新たに1915人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の土曜日より438人増えました。前の週の同じ曜日を上回るのは13日連続です。

 1週間平均の新規感染者数は、29日時点で1507・7人で、前の週に比べて118・0%。 

 新規感染者1915人を年代別でみると、0歳14人、1~4歳15人、5~9歳22人、10歳代197人、20歳代349人、30歳代328人、40歳代277人、50歳代304人、60~64歳134人、65~69歳50人、70歳代134人、80歳代67人、90歳以上24人。重症化しやすいとされる65歳以上の高齢者は275人でした。

 入院患者は712人で、病床使用率は14・0%。人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使っている重症の患者は、28日と同じ4人でした。

 一方、感染が確認された3人が死亡しました。

 東京都の累計は感染者437万3662人、死者8110人となりました。

 2023年4月29日(土)

🟩新型コロナワクチン接種後に1歳男児が死亡 重い腎不全、因果関係不明

 生後6カ月から4歳までの子供を対象にした新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は腎臓に重い病気があった1歳の男児が接種後に死亡していたと公表しました。接種後に4歳以下の子供の死亡が確認されたのは初めてで、国の専門家は接種との因果関係は評価できないとしています。

 厚生労働省は28日に開いた専門家部会で、今年2月に3回目のワクチン接種を受けた1歳の男児が死亡したと医療機関から報告を受けたことを明らかにしました。

 生後6カ月から4歳を対象にしたワクチンで、接種後に死亡が確認されたのは初めてです。

 男児は生まれ付き腎臓機能が弱く、透析治療を受けていて、2月16日にファイザーのワクチンの3回目の接種を受け、2日後の18日夜に心肺停止状態で見付かり、救急搬送後に死亡が確認されたということです。

 症例を評価した専門家は「ワクチン接種と死亡との時間的前後関係はあるが、因果関係を推定できる医学的証拠はなく、両者の間の因果関係を評価することはできない」とコメントし、専門家部会は「情報不足等により、ワクチンと死亡との因果関係が評価できない」としました。

 専門家部会はこの事例も含め新型コロナワクチンの副反応疑い報告を検討し、「現時点で接種体制に影響を与える重大な懸念は認められない」と結論付けました。

 2023年4月29日(土)

🟩エムポックスの重症化しやすい新タイプ、イギリスで新たに感染者2人確認

 世界保健機関(WHO)は5日、アフリカで感染が拡大しているウイルス感染症「エムポックス(サル痘)」で、より重症化しやすいコンゴ盆地系統群(クレード1)の亜系統「クレード1b」の新たな感染者2人について、初のヨーロッパ内での感染例だったと明らかにしました。  イギリス健康安全保...