2023/07/19

🟧福岡西陵高校、新型コロナ集団感染の疑いで休校 200人以上が陽性や発熱

 福岡市教育委員会は18日、市立福岡西陵高校(西区)で新型コロナウイルスの集団感染が疑われるとして、21日まで全校休校にしたと発表しました。

 市教委によると、全校24クラスの生徒939人のうち、18日朝の時点で、全学年にわたり39人が新型コロナ陽性と判明し、それ以外にも199人が発熱などの症状で欠席。同日午前に休校を決めたといいます。

 14日に全学年での体育祭があり、市総合体育館(東区)で綱引きやリレーなどを行ったといいます。マスク着用は個人の判断に任せていました。14日の欠席者は32人で、15~17日は休みでした。

 2023年7月19日(水)

2023/07/18

🟧アメリカFDA、RSウイルスワクチンを承認 2歳以下の乳幼児向けで初

 アメリカ食品医薬品局(FDA)は17日、イギリスのアストラゼネカとフランスのサノフィが共同開発した乳幼児向けのRSウイルス(呼吸器合胞体ウイルス)感染症のワクチンを承認したと発表しました。健康状態などに関係なく、2歳以下の幅広い乳幼児に使用できるRSウイルス向けのワクチンが許可されるのは初めて。

 アメリカ疾病対策センター(CDC)は8月に専門家による諮問委員会を開催し、医師による具体的な使用方法などの詳細を取りまとめる計画で、これを踏まえてCDCが推奨すれば接種を始められます。

 RSウイルスは大半の場合は軽い風邪のような症状ですむものの、乳幼児がかかると重症化する場合があります。アメリカでは昨年に子供の患者が急増し、緊急医療の現場が逼迫する一因となりました。RSウイルスの流行シーズンは秋から冬で、今年の流行期を前にRSウイルスワクチンへの期待は高まっています。

 製薬業界では近年、RSウイルスワクチンを巡る競争が激化していました。今年5月3日、FDAが世界で初めてとなるRSウイルス向けのワクチンを承認しました。イギリスのグラクソ・スミスクライン製のワクチンで、60歳以上の高齢者を対象としていました。

 RSウイルスは免疫が低下し持病のある高齢者では肺炎を起こし、重症化するリスクが高まります。アメリカ国立アレルギー感染症研究所の推定によると、アメリカではRSウイルスが原因で年間に約1万4000人の65歳以上の高齢者が死亡しています。世界では毎年6400万人が感染し、死亡者は16万人に上ります。日本では年に約6万人の入院と4000人の死亡につながるとの推計もあります。

 2023年7月18日(火)

🟧夏の間に一定のコロナ感染拡大が生じる可能性 加藤厚労相、感染対策を呼び掛け

 新型コロナの感染者数が増加傾向にあり、加藤勝信厚生労働相は夏休みの帰省で高齢者と会う際などには、手洗いや換気、マスクの効果的な場面での着用など、基本的な感染対策を心掛けるよう呼び掛けました。

 新型コロナウイルスの全国の感染状況は、7月9日までの1週間では1つの医療機関当たりの平均の患者数が9・14人で、前の週の1・26倍となっています。

 これについて、加藤厚労相は18日の閣議の後の記者会見で、「新規感染者数は緩やかな増加傾向が続いている」とした上で、「過去の状況なども踏まえ、今後、夏の間に一定の感染拡大が生じる可能性がある」との認識を示しました。

 また。加藤厚労相は夏休みの旅行や帰省などで高齢者や基礎疾患のある人に会ったり、大人数で集まったりする際には、手洗いや換気、マスクの効果的な場面での着用など、基本的な感染予防対策を心掛けるよう呼び掛けました。

 また、マスクを着用する際にはより熱中症のリスクが高まるとして、こまめな水分補給などの熱中症対策についても周知を図っていく考えを示しました。

 2023年7月18日(火)

🟧熱中症の疑いで救急搬送、埼玉県内で101人 東京都内で73人

 埼玉県によりますと、18日午後4時の時点で、熱中症の疑いで救急搬送された人は101人に上り、10日の102人に次ぎ今シーズンで2番目に多くなりました。

 101人のうち重症が6人、中等症が29人、軽症が66人となっています。

 また、65歳以上の高齢者が66人と全体の3分の2近くを占めています。

 県は、外出を控えることや、こまめに水分を補給することなど、熱中症対策を呼び掛けています。特に、高齢者や持病がある人は、暑さで徐々に体力が低下し室内でも熱中症になることがあるとして、エアコンを適切に使い、周りの人も高齢者がいる部屋の温度に注意してほしいと呼び掛けています。

 一方、東京消防庁によりますと、東京都心で3日連続で「猛暑日」となる中、都内では18日午後3時の時点で、4歳から95歳までの合わせて73人が熱中症の疑いで救急搬送されたということです。

 73人のうち、70歳代と80歳代の男性合わせて2人が重症、28人が中等症、43人が軽症だということです。

 東京消防庁は、のどが渇く前にこまめに水分を補給するなど対策を徹底するよう呼び掛けています。

 2023年7月18日(火)

2023/07/17

🟧北京市の最高気温41・8度、欧米には熱波 記録的猛暑、北半球を襲う

 北半球の各地を記録的な猛暑が襲っています。中国・北京市では6月に最高気温が40度を超え、冷涼なロシア・シベリアでは森林火災が拡大。欧米も熱波に見舞われています。今年は南米ペルー沖の海面水温が高くなる「エルニーニョ現象」が発生しており、世界全体の気温はさらに上昇するとの観測も出ています。

 7月初旬、スマートフォンに北京市の気象当局からメッセージが届きました。「赤色警報。熱中症対策をしっかりして、高温時は屋外の作業をやめてください」。中国ではその日の気温の予測に応じ、警戒レベルを3段階に区分。6月下旬以降、最高気温が40度以上と最も深刻な「赤色」警報が相次いで出されました。

 中国気象局は、6月の全国平均気温が1961年以来、2番目に高かったと公表。北京市では6月22日に最高気温が41・8度に達しました。市内のタクシー運転手は「外が暑すぎて、エアコンの効き目がない」とぼやきました。

 アメリカでは西部や南部の広い範囲で熱波に見舞われ、アリゾナ州フェニックスでは7月15日までに16日連続で43度を超えました。アメリカ国立気象局は、西部・南部の州で「広範囲で厳しい」熱波についての警告が発せられ、8000万人以上が影響を受けるとの見方を示しました。

 カリフォルニア州南部では山火事が相次ぎ、リバーサイド郡では3000ヘクタール超が焼失したほか、各地で避難命令が発出されました。

 ヨーロッパでもスペインやイタリア、ギリシャなどで40度を超える日が出ており、イギリスのBBC放送は「今夏は昨年よりもさらに死者が増える恐れがある」と報じました。

 世界気象機関(WMO)によると、先月は観測史上最も暑い6月となりました。7月7日に記録した世界平均気温は17・24度で、過去最高だった2016年8月16日の16・94度を更新。WMOはエルニーニョ現象が7年ぶりに発生したとし、さらに暑くなる可能性があると予測しています。

 エルニーニョ現象の際は日本では冷夏になることが多いものの、逆の影響が出る「ラニーニャ現象」終息から間もなく、日本列島も16日、各地でこの夏1番の暑さとなりました。

 ロシアのシベリアや極東でも6月から猛暑が続いています。現地メディアなどによると、アルタイ地方の中心都市バルナウルでは、20度台前半とされる例年6月の最高気温を大幅に上回り、6月7日に38・5度を記録しました。

 雨不足もあり森林火災も拡大し、サハ共和国では160カ所以上で火災が発生。首都ヤクーツクの旅行会社経営ボチカリョフ氏は取材に「猛暑と森林火災は近年は毎年続いているが、今年は暑さ到来が特に早かった」と話しました。

 インドでは、モンスーン(雨期)による豪雨に見舞われた北部で洪水や土砂災害が発生しています。首都ニューデリーではヤムナ川の水位が過去最高を記録しました。専門家は気候変動の影響により、同国におけるこうした自然災害の発生頻度と規模の増大を指摘しています。

 2023年7月17日(月)

🟧埼玉県内、熱中症疑いで少なくとも62人搬送 東京都内、熱中症疑いで51人搬送

 日本列島は17日、広く高気圧に覆われ、各地で猛烈な暑さになりました。東北から九州にかけ、今年最多の193地点で猛暑日(最高気温35度以上)を記録し、全国で最も気温が高かったのは愛知県豊田市で39・1度でした。

 気象庁によると、この日は32の都府県に「熱中症警戒アラート」が発表されました。各地の最高気温は、山梨県甲州市で38・8度、埼玉県熊谷市で37・7度、京都市中京区で37・7度、福島県伊達市で37・3度、福岡県太宰府市で37・3度など。

 県内の多くの観測地点で猛暑日となった埼玉県内の消防によりますと、17日午後5時半までに、少なくとも62人が熱中症の疑いで搬送されたということです。

 このうち蓮田市では、70歳代の女性が路上で倒れているのが見付かり、重症だということです。

 東京消防庁によりますと、東京都内では17日午後3時までに熱中症の疑いで6歳から95歳までの男女、合わせて51人が救急搬送されたということです。

 このうち、30歳代の女性1人が重篤な状態になっているほか、18人が中等症、32人が軽症だということです。

 東京消防庁は、のどが渇く前にこまめに水分を補給するなど、対策を徹底するよう注意を呼び掛けています。

 2023年7月17日(月)

2023/07/16

🟧DeNA・三嶋投手が受けた国指定難病の新手術、「MISHIMA手術」と命名

 プロ野球のDeNA・三嶋一輝投手が国指定の難病「黄色靱帯(じんたい)骨化症」を患い、昨年8月に受けた新術式「ナビゲーション支援マイクロウインドウ骨化切除術」が、「MISHIMA手術」の名称で12日にスイスの医学誌「Medicina(メディシーナ)」に承認され、同14日に掲載されました。

 黄色靭帯骨化症は背骨付近の靭帯が骨化し神経を圧迫する難病で、従来は骨化した黄色靱帯を取り除くため、正常な骨の突起や靱帯部分を含めた背中の後部を縦50ミリ、横20ミリ切除していた手術を、手術箇所を3次元的に確認する医療システム「O‐armナビゲーション」を用いて縦13ミリ、横12ミリに抑えた新手術。術後の影響を大幅に少なくし、三嶋投手は今季開幕から1軍の戦力としてカムバックを果たし、ここまでリリーフとして25試合に登板して、3勝1敗、防御率は3・98とチームの勝利に貢献しています。

 DeNAの三嶋投手に手術を行ったのは、最小侵襲脊椎治療学会の石井賢理事長などのグループです。

 手術を担当した医学博士の石井理事長は、「こうして医学誌に認めてもらったのは、すごくありがたいことだと感じています。何よりも三嶋選手が活躍してくれることが第一なので、それを切に願っています。科学がどんどん進歩している中で、このナビゲーションのように新しい技術を使った手術ができることは、アスリートを含む一般の難病で苦しんでいる方にとっても朗報だと思っています。これまでは復活をあきらめなくてはならなかった人が、この手術を受けてまたプレーできることが増えていけばいいなと思います」とコメントしました。

 新たな手術が自身の名前にちなんだものになったDeNAの三嶋投手は、球団を通じて「手術前は歩行困難、神経痛、頻尿障害、体調不良でどんな治療やマッサージを受けても全く改善されることはなく、周りにもわかってもらうことが難しく、1人で悩み考える毎日でした。今回の手術を受けて、症状は改善されて健康に過ごすことができています」とコメントしています。

 そして、「この手術が広まっていき、黄色靱帯骨化症の患者さんの光明になればいいと思います。このつらさはなった人にしかわからないと思いますし、人によって痛さ、脱力、しびれなど症状はさまざまで、もっとつらい方、苦しんでる方々がいると思います。そんな毎日闘っている方々に、プロ野球選手として戦っている姿を見てもらい、少しでも、何かの力になれればいいなと思っています」と話し、気持ちを新たにしていました。 

 2023年7月16日(日)

🟩マイコプラズマ肺炎、埼玉県が関東で最多、全国2位の感染拡大 昨年同期の66倍に増加

 国立感染症研究所が発表した最新の調査結果によると、過去最大の流行となっているマイコプラズマ肺炎の感染が高水準の感染状況を維持し、中でも埼玉県は関東地方で最大、全国でも2位の感染拡大となってることがわかりました。  最新データ(10月28日~11月3日)では、1医療機関当たりの...