厚生労働省は4日、全国約5000の定点医療機関から7月24~30日の1週間に報告された新型コロナウイルスの感染者数は計7万8502人で、1医療機関当たり15・91人だったと明らかにしました。前週比は1・14倍。前週から増加が続くのは17週連続となります。
また、3週連続で1医療機関当たり10人を超え、厚労省に対策を助言する専門家組織が会合を開きました。
都道府県別では、多い順に佐賀県が31・79人、長崎県が30・29人、宮崎県が27・21人、鳥取県が25・52人、熊本県が24・66人、大分県が24・33人、石川県が24・13人、鹿児島県が23・54人、福岡県が21・64人、愛媛県が21・11人、愛知県が20・82人などとなっていて、42の都府県で前の週より増加しています。
このほか、7月30日までの1週間に新たに入院した人は全国で1万1146人で、前の週と比べて1751人の増加となりました。
また、検出される新型コロナウイルスの種類はオミクロン型のうちの「XBB系統」が大部分を占めていて、中でもより感染を広げやすいとされる「EG5・1」が増加しているということです。
厚労省は全国の流行状況について、「全国的に緩やかな増加傾向が続いているほか、夏の間に感染が拡大する可能性もあり、医療提供体制への負荷が増えることも懸念される。定期的に換気するほか必要な場面でマスクを着用するなど基本的な感染対策を行ってほしい」としています。
2023年8月4日(金)