2025/06/23

🟩熱中症疑いで救急搬送、東京都28人埼玉県28人群馬県14人など

 東京消防庁によりますと、23日、東京都内では、午後3時までに32歳から98歳までの合わせて28人が、熱中症の疑いで救急搬送されました。

 このうち1人が重症、15人が中等症、12 人が軽症だということです。

 東京消防庁は、のどが渇く前にこまめに水分を補給することや、室内で適切に冷房や扇風機を利用することなど対策の徹底を呼び掛けています。

 埼玉県によりますと、23日午後4時の時点で、県内では熱中症の疑いで合わせて28人が救急搬送されました。

 このうち重症が1人、中等症が11人、軽症が16人だということです。

 年代別では65歳以上の高齢者が16人と半数以上を占め、18歳以上65歳未満が9人、7歳以上18歳未満が3人となっています。

 埼玉県はエアコンを使ったり、水分をこまめに補給したりして、熱中症の対策を徹底するよう呼び掛けています。

 消防によりますと、群馬県内では23日午後5時の時点で、20歳から95歳までの合わせて14人が熱中症の疑いで救急搬送されたということです。

 このうち中等症が10人、軽症が4人だということです。

 県は、エアコンの適切な使用やこまめな水分補給など熱中症対策を徹底するよう呼び掛けています。

 神奈川県によりますと、23日午後3時までに県内では12人が熱中症の疑いで搬送されました。

 重症の人はいませんでした。搬送された12人のうち、7人が65歳以上の高齢者でした。

 千葉県によりますと、県内では23日、午後2時までに11人が熱中症の疑いで医療機関に搬送されました。

 3週間以上の入院が必要な重症の患者はいませんでした。

 県は、エアコンの適切な使用やこまめな水分補給など、対策を徹底するよう呼び掛けています。

 茨城県によりますと、23日午後4時までに40歳代から80歳代の男女8人が熱中症の疑いで医療機関に搬送されました。

 このうち7人が中等症、1人は軽症となっています。

 栃木県消防防災課によりますと、23日午後4時時点で栃木県内では3人が熱中症の疑いで救急搬送されたということです。

 中等症が2人、軽症が1人となっています。

 2025年6月23日(月)

2025/06/22

🟩滋賀県の養鱒場で国内2例目の「レッドマウス病」確認、イワナ34万匹を殺処分

 滋賀県は20日、同県米原市の醒井(さめがい)養鱒(ようそん)場で飼育していたイワナの稚魚で、サケ科の魚類で口などから皮下出血する「レッドマウス病」を確認したと発表しました。国内2例目で、約34万匹を殺処分しました。人には感染せず、魚を食べても人体に影響はないといいます。県は感染経路を調べています。

 県水産課によると、国内では2015年に石川県でサケの稚魚が感染したのが最初。原因の細菌に感染すると口の中やヒレの根元などが皮下出血して赤くなり、死ぬこともあるといいます。

 養鱒場のイワナは、川への放流用や飲食店向けに出荷します。稚魚飼育棟の水槽で昨年秋に生まれた計約35万匹を飼育していましたが、5月下旬以降に約1万匹が死にました。6月10日に水産試験場の簡易検査で感染の疑いが判明。国の研究機関で20日に陽性が確定しました。

 すでに出荷され、県内で飼育されていた200匹も殺処分します。また、養鱒場で別の水槽で飼育していたニジマスやアマゴ、ビワマスには現時点で感染の兆候はないといいます。

 2025年6月22日(日)

2025/06/20

🟩ワクチン接種遅れていれば死者2万人増 2021年のコロナで東大推計

 新型コロナウイルスワクチンの接種開始が3カ月遅れていたら、2021年の国内死者数が実際より2万人余り増えていたとの推計結果を、東京大新世代感染症センターの古瀬祐気教授らのチームがまとめました。また「ワクチンの安全性に関するデータは捏造されている」といった誤情報を信じた未接種者が、信じていない人と同じ割合で接種したとすると431人の死亡を防げたとの結果が出ました。

 古瀬教授は、「次のパンデミックが発生した場合など、今後のワクチン接種戦略を考えるのに役立つ」と話しています。約3万人を対象にした2021年のアンケートによると、未接種者の36・6%が誤情報を信じていたといい、誤情報の影響を抑えることができれば、接種率を上げて死者を減らせる可能性も示しました。

 チームは、感染者数のほか、ワクチンの接種率や有効性のデータを基に計算。2021年12月にオミクロン株が出現するまでの国内の新型コロナによる死者は約1万5000人とし、同年2月に医療従事者らを皮切りに接種が始まったワクチンにより約3万人の死亡が回避されたと推計しました。

 2025年6月20日(金)

2025/06/19

🟩アメリカFDA、新型のHIV感染予防薬を承認 年2回注射、高い有効性

 アメリカ食品医薬品局(FDA)は18日、アメリカの製薬大手ギリアド・サイエンシズのエイズウイルス(HIV)感染予防薬を承認しました。年に2回だけの注射で感染を予防でき、HIVの感染減につながることが期待されています。

 ギリアド・サイエンシズによれば、第3相臨床試験(治験)で抗ウイルス薬「レナカパビル(販売名イェズトゥゴ)」は99・9%以上の予防効果が確認できました。イギリスのグラクソ・スミスクライン(GSK)も同様の長期的な効果がある予防薬を展開していますが、2カ月に1回とより頻繁な投与が必要です。

 アメリカ疾病対策センター(CDC)によると、アメリカで2023年に3万9000人がHIVに感染しました。アメリカメディアによると、保険適用前の年間価格は約2万8000ドル(約400万円)といいます。

 ギリアド・サイエンシズのダニエル・オデイ最高経営責任者(CEO)は今回の承認について声明を出し、「この薬は年2回の注射で済むため、HIV予防を根本的に変えることができる。HIV撲滅という目標を現実に近付けることができた」と強調しました。現在ギリアド・サイエンシズが展開している錠剤の予防薬は毎日の摂取を必要としています。

 「レナカパビル」は「シュンレンカ」の製品名で、HIV感染者の治療薬として利用されています。今回は予防薬としてFDAに承認されました。

 アメリカのジェフリーズのアナリスト、マイケル・イー氏は予防薬としてのレナカパビルの売上高が2025年に1億3500万〜1億5000万ドル、2030年に35億ドルに上ると分析しています。

 ギリアド・サイエンシズはアメリカ以外でレナカパビルの承認申請をヨーロッパ連合(EU)やオーストラリア、ブラジルなどでしていることも明らかにしました。

 2025年6月19日(木)

2025/06/18

🟩尿を用いた検査でステージ0の肺がん患者を早期発見 名古屋大発の新興企業が発表

 尿を用いてがんのリスクを検査する「マイシグナル」を提供している名古屋大発のスタートアップ(新興企業)、Craif(クライフ、東京都文京区)は16日、北海道で行った共同研究で、検査でリスクが高いと判定した人から肺がんの疑いのある腫瘍が見付かり、手術で超早期のステージ0の肺がんを取り除いたと発表しました。

 小野瀨隆一最高経営責任者(CEO)は発表会で、「がんは早期発見できれば生存率も高く、治療のコストも低くできる。早期に発見して治療するのが当たり前の社会にしていきたい」と強調しました。

 同社が開発したマイシグナルは、尿からがん細胞が放出する「マイクロRNA」を高い精度で検出し、がんのリスクを判定します。

 共同研究は北海道大学病院の加藤達哉教授らと実施し、北海道岩内町などの100人にキットを無償提供して検査しました。この結果、5人が肺がんの「中」リスクと判定され、精密検査を受けたところ、1人に肺がんの疑いのある腫瘍が見付かりました。その後、手術で取り除き、完治しました。研究成果は呼吸器外科学会学術大会で発表しました。

 北海道は面積が広大で、医療機関の不足などもあって、がん検診の受診率が低くなっています。マイシグナルは自宅で尿を採取して検査できるため、医療機関で行う血液検査などより手軽といいます。

 2025年6月18日(水)

2025/06/17

🟩東京都内、熱中症の疑いで54人搬送 千葉県内では30人搬送

 東京消防庁によりますと、17日、東京都内では、午後3時までに14歳から96歳までの合わせて54人が、熱中症の疑いで救急搬送されました。このうち2人が重症、24人が中等症、28人が軽症だということです。

 また、千葉県によりますと、千葉県内では午後2時までに30人が熱中症の疑いで搬送されました。3週間以上の入院が必要な重症の患者はいませんでした。

 消防では、のどが渇く前にこまめに水分を補給することや室内で適切に冷房や扇風機を利用することなど対策の徹底を呼び掛けています。

 2025年6月17日(火)  

2025/06/16

🟩環境省などが和歌山県、香川県、鹿児島県、沖縄県に熱中症警戒アラート エアコンの適切な使用を呼び掛け

 熱中症の危険性が極めて高い危険な暑さが予想されるとして、環境省と気象庁は16日、和歌山、香川県全域と鹿児島県奄美地方、沖縄県八重山地方に「熱中症警戒アラート」を発表しました。

 環境省によると、和歌山県、香川県、鹿児島県への警戒アラートは今季初めて。急激な気温の上昇で暑さに慣れていない人も多いため、熱中症への注意が必要だといいます。

 「熱中症警戒アラート」が発表されたエリアでは、▼普段以上に屋内の気温や湿度に気を配り、エアコンなどを適切に使用し、より涼しい環境で過ごしてください。▼こまめに休憩を取り、水分・塩分を補給してください。▼人の健康にかかわる被害が生じる恐れがあります。暑さから自分の身を守ってください。

 一方、▼屋外やエアコンが設置されていない屋内での運動・作業・活動は、できるだけ中止や延期を検討してください。▼激しい運動は禁物です。さらに、▼特に暑さに弱い高齢者や障害者の人たち、小さな子供たちに対しては、大丈夫かどうか声をかけてあげてください。

 2025年6月16日(月)

🟪糖尿病患者は熱中症高リスク 名工大解析「早めの対策を」

 名古屋工業大の研究チームは8日、糖尿病患者は糖尿病でない人に比べて熱中症になるリスクが約1・4倍とする全国の保険診療の明細(レセプト)による解析結果を発表しました。熱中症の搬送件数が増加傾向にある中、効果的な対策立案に役立つとしています。  糖尿病患者は発汗しづらく、体温調節...