2026/01/17

🟥「摂食障害」から「摂食症」へ 学会が名称を変更「病気と認識を」

 「接触障害」ではなく「摂食症」へ――。日本摂食障害学会が、日本摂食症学会に名称を変えた。治療で回復できる病気という正しい認識を広め、早く適切な治療につなげる狙いがある。

 摂食症は、食事量や食べ方などを制御しづらくなり、心身に影響が出る症状を指す。患者は拒食、過食、意図的な嘔吐(おうと)などを繰り返してしまう。

 要因は、体形や体重への不安による過度なダイエットやストレスなどさまざま。うつ病や不安症などの精神疾患を併発していることも多い。厚生労働省の精神保健福祉資料によると、患者数は2022年時点で約21万7000人という。

 長く摂食障害と呼ばれてきたが、2014年には、精神科医らでつくる日本精神神経学会が「摂食症」と表すようになった。

 「障害」だと「回復できない」という誤解や偏見を生む心配がある、などがその理由。子供の場合、障害という診断が与えるショックの大きさも指摘されていた。

 ただ、その後も社会に広まっていないとして、日本摂食障害学会も昨年10月、名称変更を決定。年明けごろから、ホームページや会則などを変え始めた。

 2026年1月17日(土)

2026/01/16

🟥食道がん、手術せずオプジーボ加え治療効果 京大など共同チーム

 食道がん患者への抗がん剤と放射線治療の併用治療に、免疫チェックポイント阻害剤オプジーボを同時に使うと治療効果が高まることを、京都大学病院などによる研究チームが医師主導治験で明らかにした。今後、手術した場合とほぼ同等の治療効果が出ることを目指し、どのような人により有効なのかを確かめていくという。

 食道がんの日本人患者の9割を占める食道扁平(へんぺい)上皮がんの治療は、手術ができる場合はがんを切除するのが一般的。体力面や食道の温存を望む場合などで、手術をせずに抗がん剤と放射線治療を併用する。ただ、手術よりも再発のリスクが高く、5年生存率は37%と低かった。研究チームは、抗がん剤と放射線の併用療法にオプジーボを加えることで、食道扁平上皮がんの治療効果が高まるかを41人の患者で確かめた。

 その結果、30人(73%)は画像検査や組織の一部をとって検査したところ、がんがなくなる「完全奏功」の状態になった。心配されていた、オプジーボを使うことで起きやすくなる、重い肺の炎症は2人(5%)にとどまった。

 2026年1月16日(金)

2026/01/15

🟥「がん」と診断された人の5年後の生存率を初公表 がんの種類で差

 全国のがん患者の情報を一元的に管理する「全国がん登録」に基づき、厚生労働省が、がんと診断された人の5年後の生存率を集計し、初めて公表した。前立腺がんや甲状腺がん、小児のリンパ腫などで90%を超えた一方、すい臓がんでは11%余りと、がんの種類によって生存率に大きな差があることがわかった。

 「全国がん登録」は、法律に基づいて、がんと診断された人の、がんの種類や進行度、治療内容などの情報の届け出を、全国すべての病院などに義務付けたもので、厚労省は登録された情報をもとに、2016年にがんと診断された人の5年後の生存率を集計し、14日に公表した。

 それによると、15歳以上の5年生存率は、前立腺がんで92・1%、甲状腺がんで91・9%、皮膚がんで91・1%と、90%を超えたほか、乳がんで88%、喉頭がんで75・2%、大腸がんで67・8%などとなっている。

 一方で、がんの種類によっては5年後の生存率が低いものもあり、すい臓がんで11・8%、胆のうがん・胆管がんで23%。肝臓がんで33・4%などとなった。

 また、15歳未満の小児がんの患者の5年後の生存率は、網膜芽腫で97・6%、リンパ腫・リンパ網内系腫瘍で95・7%、腎腫瘍で90・4%などとなっていて12あるすべての分類の平均は82・4%だった。

 全国のがん患者の情報を一元的に管理する「全国がん登録」が2016年に開始されて以降、登録された情報に基づく5年後の生存率が公表されるのは初めてで、厚労省は、がん対策の基礎となるデータの1つとして活用していくことにしている。

 また、厚労省は2022年と2023年に全国でがんと診断された患者数を公表。2022年は99万930人、2023年は99万3469人で、2020年に新型コロナウイルス流行開始の影響で一時減少したのを除き、ほぼ横ばいが続いている。

 2026年1月15日(木)

2026/01/14

🟥鳥インフルエンザ確認の三重県津市の養鶏場、2万5000羽の殺処分に着手

 三重県は13日、津市内の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの発生を確認し、この養鶏場が飼育する約2万5000羽の殺処分に着手した。鶏舎の消毒などを含めた防疫措置を17日に完了する予定。

 県によると、この養鶏場が12日、県中央家畜保健衛生所に「一つの鶏舎で6羽が死んでいる」と通報。13日朝に判明した遺伝子検査の結果では、10羽のうち7羽が陽性だった。

 この日は約150人の県職員が交代で殺処分の作業に従事。24時間態勢で作業に当たる。県から委託を受けた建設会社の従業員らは、鶏を埋却するための掘削作業に取りかかった。

 同日午後3時現在、33・6%に当たる8400羽を殺処分した。14日夜には全羽の殺処分を終える見通し。養鶏場で営業を再開するには、少なくとも5〜6カ月を要するという。

 また、県は13日、この養鶏場から半径3キロ圏内にある3つの養鶏場に立ち入り、鶏に異常がないことを確認。これらの養鶏場に対しては、飼育する計約60万羽の移動を制限した。

 県幹部らは、同日の本部員会議で改めて今後の防疫措置を確認。経営などに影響を受けた事業者らの相談に応じ、支援策を紹介するための窓口を県庁内に設けたことなども共有した。

 一見勝之知事は、▽迅速で的確な防疫措置▽県民への正確な情報提供▽風評被害の防止―などを職員らに指示。「不安を感じる県民や事業者に寄り添って対応してほしい」と述べた。

 高病原性鳥インフルエンザが県内で確認されるのは、南伊勢町内の養鶏場で発生した2011年2月以来となる。全国では今季に入って16例目。東海地方では今季初となる。

 2026年1月14日(水)

🟥新型コロナ感染者、3週ぶりに減少 1医療機関当たり1・13人

 厚生労働省は13日、全国約3000の定点医療機関から昨年12月29日~今年1月4日の1週間に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数が3629人で、1医療機関当たり1・13人だったと発表した。前週比0・86倍で、3週ぶりに減少した。

 都道府県別で1医療機関当たりの感染者数が最も多かったのは北海道の4・51人で、福島県4・44人、秋田県3・32人と続いた。少なかったのは佐賀県0・18人、石川県0・30人、鹿児島県0・32人などだった。

 2026年1月14日(水)

2026/01/13

🟥インフルエンザ、6週連続減少 警報レベル下回る

 厚生労働省は13日、全国約3000の定点医療機関から昨年12月29日~今年1月4日の1週間に報告されたインフルエンザの感染者数は計3万3217人で、1医療機関当たり10・35人だったと発表した。前週比0・45倍で、6週連続の減少。全国平均で警報レベルとされる1医療機関当たり30人を3週連続で下回り、減少傾向が続いている。

 都道府県別で1医療機関当たりの感染者数が最も多かったのは宮崎県の38・71人。鹿児島県23・19人、沖縄県23・18人が続いた。少なかったのは、奈良県3・41人、神奈川県4・79人、東京都4・89人など。秋田県、岐阜県、沖縄県の3県では前週より増えたものの、他は減少した。

 今季は、全国平均で警報レベルを超えるのが昨季より5週早く、昨年11月17~23日の週には全国で1医療機関当たり50人を超えた。

 2026年1月13日(火)

2026/01/12

🟥7割の患者で食道がん消失、抗がん剤・放射線に免疫薬併用 京大治験

 京都大学などは9日、食道がんの化学放射線治療とがん免疫薬を併用した医師主導の治験の結果を公表した。41人の患者のうち7割超に当たる30人でがんが完全に消えた。副作用の発生率も低く、安全性を示した。治験の結果をまとめた論文をイギリスの医学誌「イー・クリニカル・メディスン」(オンライン版)に掲載した。

 食道がんは主に酒やたばこが原因で発症する。食道の周りには心臓や肺があり、手術が難しい。京大の武藤学教授によると世界の食道がん患者のうち8割がアジア人だ。武藤教授は食道がんの治療は「アジア人にとって重要な課題」だと話す。

 食道がんは一般的に抗がん剤と手術を併用して治療する。手術ができない場合などは抗がん剤に加えて放射線で治療する。だが、この方法だとがんが再発するリスクが高く、治療効果も限られていた。研究チームは手術をせずにがんを確実に治す方法を目指し、抗がん剤と放射線の治療にがん免疫薬の「オプジーボ」を併用する治験を実施した。

 日本人の食道がんの9割以上を占める扁平(へんぺい)上皮がんを対象に、治療の安全性や有効性を調べた。

 すると結果が得られた41人のうち30人(73%)でがんが完全に消え、1年後の生存率も93%と高かった。放射線治療などに伴う重い副作用である肺臓炎の発生率は5%にとどまり、その他の副作用も医師らが対応できる範囲のものだった。がん細胞の遺伝子の働きを調べると、免疫の働きが活発なほど治療がよく効く傾向が出ていた。

 今後は治療から3年後の経過を解析するほか、遺伝子の働きを調べてより治療が効きやすい人の特徴を探す。武藤教授は「効果が期待できる人たちを見付けて再発を避け、よりよい治療を提供できる」と期待する。

 2026年1月12日(月)

🟥インフルエンザ感染者、2週連続増加 1医療機関当たり11・33人

 厚生労働省は23日、全国約3000の定点医療機関から12~18日の1週間に報告されたインフルエンザの感染者数は計4万3027人で、1医療機関当たり11・33人だったと発表した。前週比1・07倍で、2週連続の増加となった。全国平均で警報レベルとされる1医療機関当たり30人を下回...