2022/08/30

🇵🇱口臭

●口臭の原因を探る●

 「口臭」とは口から出る嫌なにおいを意味しますが、本人は家族や親しい友人に指摘されて、気付く場合がほとんどです。鼻と口はつながっているため、においに慣れてしまい、口臭があっても自分ではなかなか気付きません。

 人間の口の中の粘膜や歯肉の代謝は盛んで、通常は500億を超す口腔細菌が、不要になった細胞や死んだ細菌、壊れた白血球などのタンパク質を分解しています。この時に、臭気が発生します。

 また、人間の口は物を食べる器官ですから、食事をした後には、食べカスが歯垢(プラーク)として残ってしまうのは、当たり前のことです。この食べカスは、口の中の細菌によって簡単に腐敗、発酵を起こし、さらに細菌を培養します。これが、口臭をもたらしているといえます。

 においの元となる物を飲食したり、薬剤を摂取したりすると、その成分の血中濃度が上がって、呼気がにおう場合もあります。さらに、内科的疾患から、呼気にアンモニア臭がする場合もあります。

 口臭の主な成分は、揮発性硫黄化合物(VSC)です。例えば、メチルメルカプタン、硫化水素、ジメチルサルファイドなど。

 ちなみに、人が悪臭と感じるにおいは・・・

スカトール

屎尿(しにょう)のにおい。アンモニア、アミン類などの窒素化合物も、この系統

イソ吉草酸

靴下のムレたようなにおいや、油の腐ったようなにおい

メチルシクトペンテノロン

砂糖が焦げたようなにおいや、卵が腐ったようなにおい。口臭の原因となる揮発性硫黄化合物は、これに含まれる

 気にしすぎて「口臭がある」と思い込む人も、最近では増えています。口臭対策は、まず原因を知ることから始まります。口の中の疾患が心配なら、歯科を受診する必要があります。

●口が臭う原因は?●

 口臭の原因は、大きく分けて3つあります。

■生理的な口臭

 誰もが持っているにおいで、基本的には気になりません。しかし、清潔を保つ習慣を怠ると、そのにおいが悪臭へと変わっていきます。

 その特徴は、

・歯垢(プラーク)の80%は、細菌。口の中の細菌は、食べカスから口臭を作り出す

・口の乾きを覚えるほどの緊張時には、口臭が出やすくなる

・朝起きた時と食後3時間経過した時分に、ピ−クになる 

 生理的な口臭は、解消する方法があるので、悩むことはありません。 

 ■病気が原因の口臭

 病気が原因となるものは、「口の中の病気」と「その他の病気」に分けられます。ただ、口臭の原因の8割以上が「口の中の病気」、すなわち歯科口腔領域の疾患で、中でも多いのが歯周病と見なされています。

「口の中の病気」

虫歯や歯垢によるもの

食べカスが溜まったままだと、虫歯になりやすい。この虫歯が、悪臭を放つ。特に、神経が腐った歯があると危ない

歯周病(歯肉炎)・歯槽膿漏(しそうのうろう)などによるもの

歯肉が炎症を起こし、それがひどくなっていくもの。初期症状の歯肉炎なら、小学生でもかかることがある

炎症があれば、組織が破壊され、タンパク質の分解が増大して、臭気物質が増える。「歯磨きで出血する」、「口が粘っこい」などの症状があれば、要注意

 

義歯や金属冠ブリッジなどの義歯垢

義歯などにも、歯垢はつきやすい。人工のものだからと安心しないで、きちんとした手入れをすること

舌苔(ぜったい)

舌にできる苔状の舌苔の成分は、歯の表面につく歯垢(プラーク)とほぼ同じで、これが細菌によって分解されて、臭気を放つことが多い

舌苔自体は疾患ではないが、体調に大きく左右され、過労や、消化器系の不調、発熱などで多くなる。例えば、慢性胃炎の時は汚れた厚い灰白色の舌苔になり、熱性疾患の時は厚い褐色の舌苔になる

「その他の病気」

代謝系疾患

甘酸っぱいにおいがする時は糖尿病、ねずみ臭いにおいがする時は肝臓の病気、を疑ってみること

消化器系疾患

胃腸の働きが悪いと、げっぷのようににおいが上がってくる。胃腸が爛れていると腐敗臭がすることも

呼吸器系疾患

気管支炎や肺化膿症などでも、においが出ることがある

その他の疾患

だ液が出にくくなる病気(膠原病やシェーグレン症候群など)や、鼻・咽頭などの病気からも、におうことがある

■食べ物による口臭

 生理的な口臭、病的な口臭でない場合、においの強い食べ物(ニンニク、ニラ、ネギ、ラッキョウなど)や、たくあん、納豆などを食べた後、口臭がひどくなることがあります。

 また、アルコールやたばこ、あるいは薬剤も同じ。これらは、単に口の中に残っていてにおうだけでなく、いったん体内に取り込まれたにおいの元になる成分が胃を経て、腸で消化されると、におい成分が移行した血液を介して全身を循環し、肺でのガス交換で呼気として吐き出され、口臭になります。

 よって、口の中だけをきれいにしていてもにおうことがあるので、注意が必要です。

●対策へのアドバイス●

■口の中を清潔に

 口臭予防に関しては、口の中を清潔に保つのが一番の基本です。歯磨きをきちんとして、歯垢や歯石をできるだけ除去しましょう。

 歯磨きをする際に出血したり、歯茎に赤みがあったりするのは、歯周病の初期症状ですので、早め歯科を受診するようにしましょう。

舌苔が多くなったら、ガーゼなどでぬぐい取って下さい。傷付きやすいので、気にして何回も繰り返さないように。 

■鼻で呼吸する

 鼻が悪い場合や、口の周りの筋肉の力が足りない場合には、口呼吸になりがちです。この口呼吸をしていて口が乾くと、においは強まります。歯肉が乾燥して菌の影響を受けやすくなるためで、唾液には洗い流すだけではなく、抗菌作用もあるわけです。

 起床時に口臭が強いのも、睡眠中は極端に唾液の分泌が少ないために、自浄作用が低下するせいです。また、加齢に伴って代謝が悪くなり、唾液の分泌が減少して口臭になりやすくなります。

 さて、口の周囲の筋肉不足の場合は、訓練によって口呼吸を改善することが可能ですので、医師の指導で試みて下さい。鼻閉の場合は、鼻の治療が必要になります。 

■食べ物で消臭を

口の対策

 緑茶に含まれているカテキンには、消臭効果がはっきり証明されています。ハーブオイルにも、効果があるとされています。繊維質の多い食べ物は、食べカスを取り除き、噛むことで唾液の分泌を促します。

腸の対策

 日頃から、バランスのよい食生活を心掛けることが大切です。特に、食物繊維には整腸作用があります。 

■規則正しい生活を

 口臭は、体調に大きく影響されます。規則正しい生活を心掛けましょう。

 また、食事をすると唾液が出て、食べ物をかき回し、菌もタンパク質も掃除されるので、口臭予防になります。忙しい朝も、きちんと食事を取りましょう。

🇵🇱歯周病

■歯周病とはどのような病気なのか?■

歯を取り巻く組織にかかわる歯周病は、生活習慣病の一つとされていて、40歳以上の日本人の約8割が悩んでいると見なされています。歯と歯茎(はぐき)の間の歯肉に、細菌の塊(プラーク)が異常繁殖して炎症を起こし、歯肉炎→歯周炎→歯槽膿漏へと進行する病気です。

歯肉の腫れ、出血、膿が出ていると口臭を伴います。放置しておくと、最終的には歯が抜けてしまいます。

歯周病の原因となる細菌として、十数種類が発症に深く関係しております。歯茎より上で繁殖して、歯肉炎を起こす好気性菌(酸素が必要な細菌)としては、アクチノマイセス・ビスコーサス、アクチノマイセス・ネスランディ、アクチノバジルス・アクチノマイセテン、オイコネラ・コロデンス、キャプノサイトファーガ・オクラセアなどがあります。

歯茎より下で繁殖して、歯周病を起こす嫌気性菌(酸素が不要な細菌)としては、ポルフィノモナス・ジンジバリス、プレボテラ・インテルメディア、アクチノバチラス・アクチノミセテムコミタンス、ポルフィロモナス・ジンジバーリス、フソバクテリウム・ヌクレアトゥム、トレポネーマ・デンティコーラなどがあります。

最近の研究によれば、これらの歯周病菌が全身の病気を引き起こすのではないかと疑われ、糖尿病、ガン、心筋梗塞などとの関連性も明らかになっています。

歯周病菌が血管に入り込み、体内を循環するために糖尿病の悪化の原因、心筋梗塞の引き金になります。歯周病の患者さんは、歯周病のない患者さんに比べ致命的な心臓発作を起こす危険が約2.8倍、早産の確率が7.5倍高いようです。

歯周病を原因とする炎症が、心臓の冠状動脈に脂性沈殿物を付着させ、血管腔が狭くなります。そこで、心筋梗塞や心内膜を起こしやすくなるのです。誤嚥性肺炎(黄色ブドワ球菌や緑膿菌)も起こすようです。

■歯周病の予防法と治療法■

1日1度10分間のブラッシングを行いましょう。特に歯と歯茎との間をブラッシングしてプラークを除去することが、必要となります。糸ようじなどのデンタルフロスで歯と歯の間を掃除することも、大切です。歯科医で定期的に検診を受け、歯垢や歯石を除去しましょう。

また、常に口の中を清潔にし、細菌の繁殖を防ぐために偏食をなくし、規則正しい食事をとりましょう。過労、ストレス、睡眠不足、喫煙もなくしましょう。

歯周病の薬物治療としては、嫌気性細菌に有効な抗生物質を歯周ポケットに直接注入する方法があります。麻酔をしてメスで切開し、同時に抗生物質の投与を行います。この他、レーザーで細菌数を減少させ、炎症組織を焼き取る手術も行われています。

最近では、3DS(デンタル・ドラッグ・デリバリー・システム、歯科薬剤到達システム)と呼ばれる方法が実施されています。歯型に合わせた樹脂製のマウスピースの内側に薬剤を塗り、1日5分間歯にかぶせることにより歯周病菌を殺菌して減少させ、歯周病をなくす治療法です。

🇪🇪肩凝り

●肩凝りは筋肉からのSOS信号

 現代病とも称される「肩凝り」。その直接の原因は、筋肉への酸素の供給不足と老廃物の蓄積です。しかしながら、筋肉の酸素不足などを招く原因となると、実に多種多様です。肩凝りを治す方法も、原因によって違ってきます。

 肩凝りの原因の8~9割は、使いすぎや年齢、体形などによるものです。若い時から肩の凝りやすい人は、ミドルになるに従って、ますますひどくなり、「背中に鉛の板を背負っているようだ」と表現する人もいます。

 ミドルの肩凝りの原因は、運動不足とストレスがほとんどだといわれています。肩凝りになりやすい人は、運動不足の上に、ストレスが加わり、筋肉に血流が行かなくなって、一種の循環障害を起こしてしまいます。

 また、高血圧や動脈硬化など他の病気が原因で、肩が凝る場合もなきにしもあらずですので、肩凝り以外の症状がある場合には、それぞれの専門医に相談してみましょう。

 一例を挙げれば、めまい、立ちくらみ、頭痛、背中の痛み、耳鳴り、胸が締め付けられるような痛み、などを感じる場合には、肩凝り以外の病気が隠れていることがあります。とりわけ慢性的な症状の場合は、運動不足とストレス以外の病気を疑ったほうがいいでしょう。「いつもと違う痛み」が「いつもより続く」場合には、注意しなければいけません。

 以下、肩凝りを起こす主な原因を紹介します。心当たりのある方は、肩凝りだけでなく、おおもとの原因を治すことが大切になります。

●肩凝りを生じる原因は複雑

 原因

     解   説

     具 体 例

肩凝りになりやすい体形

 肩凝りを起こしやすいのは、右の具体例のようなタイプ。

 例えば、肥満体の人は、頭や腕など肩の筋肉が支えるべきお荷物が重くなる。やせすぎの人は、肩の筋力が衰えているので、凝りを招きやすい。

 このような体形的に肩の筋肉に負担がかかりやすい人のほか、なで肩、猫背などのように、ふだんの姿勢が負担をかけていることもある。

・肥満体

・極端なやせ形(肩の筋肉が貧弱)

・なで肩(首や肩の筋肉が貧弱なことが多い)

・いつも背中が丸まっているような姿勢をとる

・首を下げ、下を向いたような姿勢をとることが多い

肩に無理な姿勢をとることが多い

 筋肉は、緊張させたり、緩めたりすることで、血液の循環を助けている。ところが、長時間にわたって、右の具体例のような姿勢をとっていると、筋肉の緊張状態ばかりが続いて、筋肉の血行が悪くなる。

 デスクワークが多い人などは、その典型。

・腹ばいになって本を読む

・寝転がってテレビを見る

・新聞を床に置いて座ったままで読む

・足を組み、前かがみでデスクワークをする

・枕が高すぎたり、軟らかすぎたりする

冷え症である

 寒い所にいると、私たちは自然に、前かがみの姿勢で肩をすくめ、体を硬くしてしまう。

 また、このような姿勢をとらないまでも、体が冷えると血管が収縮して血行が悪くなってしまう。

・冷え症である

・夏場、クーラーの効きすぎる場所で仕事をしている

・冬場でも、営業の外回りなどで長時間、外にいる機会が多い

精神的なストレスに弱い

 精神的に緊張したり、悩んだり、怒りなどを感じる時、筋肉内の血管も知らず知らずのうちに収縮している。

 このため、特に筋肉を使わなくても血行が悪くなり、筋肉に老廃物がたまってしまう。

・仕事や日常生活で、不安や悩み、怒りを感じることが多い

・責任感が強く、真面目(まじめ)で几帳面(きちょうめん)

・ちょっとしたことでも真剣に悩んだりしてしまう

・データを取り扱う仕事など、間違えないよう神経を使うことが多い

・ノルマや納期などに追われ、気が重くなることが多い

目が疲れている

 眼鏡やコンタクトレンズが合わないために、しっかり見ようとして無理な姿勢をとることで肩凝りにつながるケース、また、目の疲れや頭痛と連動して肩凝りが起こるケースも多い。

・眼鏡やコンタクトレンズがピッタリ適合せず、見えにくい

・パソコンに向かって長時間、仕事をすることが多い

肩や首の骨や関節、筋肉の異常

 年齢を加えるとともに、首、肩などの骨や関節、筋肉に何らかの異常が起きて神経を圧迫し、痛みやしびれを起こすことがある。

 具体例のような症状のある人は、整形外科などに相談してみることがお勧め。

・肩凝りだけでなく、痛みやしびれを感じることが多い

・腕を上げると肩が痛む

内臓系の病気を患っている

 内臓系の病気の自覚症状の一つとして、肩凝りが起こることも多い。例えば、狭心症、心筋梗塞、肺がん、糖尿病、高血圧、低血圧、胆石(胆のう炎)、更年期障害、貧血、胃炎、胃潰瘍など。

 肩凝りのほかに、右の具体例のような症状がいくつかあるようなら、内科医に相談してみよう。

 また、がんでできた腫瘍のせいで、肩凝りと同じような感覚があることもあるし、顎関節症、噛み合わせの悪さ、歯周病など歯の病気が原因になることもある。

・頭痛、頭が重い、めまい、耳鳴り、動悸、手足の冷え、体全体がだるい、急に胸が締め付けられるような痛みに襲われる、背中や右肩などの痛み、立ちくらみ

・歯や顎の異常

 

●温めるべきか、冷やすべきか

 冷やすと「すーっ」として気持ちがいいため、冷やすものと思われがちだが、基本的には温めること。外傷性の打ち身や捻挫などで、熱を持っている場合には、早期なら冷やすこともあるが、「じん」とくるような肩凝りの場合には、とにかく温めて血液の循環をよくしたほうがいいでしょう。

🟩新型コロナ抗体薬を薬事承認へ 厚労省、発症予防薬では初

 厚生労働省の専門部会は29日、イギリスの製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナウイルス抗体薬「エバシェルド」の薬事承認を了承しました。発症後の治療のほか、感染前の投与で発症抑制効果も期待できる国内初の予防薬となります。厚労省は、早ければ30日にも緊急時に審査を簡略化できる「特例承認」で対応します。

 「エバシェルド」は、アストラゼネカが6月に製造販売承認を求めて申請していました。ウルスが体内で増えるのを防ぐ抗体薬を2種類、それぞれ筋肉に注射します。発症後に投与する場合は、重症化リスクを持つ軽症から中等症患者が対象。予防薬としては、体質によりワクチンが打てない人や、接種しても持病で十分な免疫が得られない人などが使用できます。感染者と接触後の発症抑制効果は示されておらず、濃厚接触者は対象外となります。

 アストラゼネカは臨床試験(治験)で、軽症から中等症の外来患者に対して発症から3日以内に投与し、重症化や死亡のリスクを88%減らしています。予防薬としては、投与から6カ月時点の感染が83%減ることを確認しており、これまでにアメリカやヨーロッパ連合(EU)、イギリスなどで使用が認められています。

 オミクロン型の派生型「BA・2」への有効性は確認されている一方、現在主流の「BA・5」では効果が下がる恐れがあるとして「ほかの治療薬が使用できない場合に検討する」としました。

 2022年8月29日(月)

2022/08/29

🟩全国の新型コロナ感染者9万5916人 41日ぶり10万人下回る

 国内では29日午後6時15分の時点で、東京都で9880人、神奈川県で7203人、福岡県で5729人、埼玉県で5419人、大阪府で5290人など全47都道府県と空港検疫で、新たに9万5916人の新型コロナウイルスへの感染が発表されました。1日当たりの新規感染者は前週の月曜日から約4万5000人減り、7月19日以来、41日ぶりに10万人を下回りました。

 また、東京都で30人、埼玉県で19人、愛知県で16人、福岡県で13人、長野県で13人、千葉県で10人、熊本県で10人、北海道で9人、神奈川県で9人、大阪府で8人、宮崎県で8人、兵庫県で7人、京都府で6人など計233人の死亡の発表がありました。

 国内で感染が確認された人は、空港検疫などを含め1864万5018人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて1864万5730人となっています。

 感染して亡くなった人は、国内で感染が確認された人が3万9285人、クルーズ船の乗船者が13人で、合わせて3万9298人となりました。

 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、前日より1人増えて29日時点で628人となっています。

 大阪府は29日、新型コロナウイルスの新たな感染者を5290人確認したと発表しました。感染者数は前週同曜日(7892人)と比べ2602人減りました。府内の累計感染者数は188万7681人。

 新たに50~90歳代の男女8人の死亡が判明し、府内の累計死者数は5959人。

 29日時点の重症者は前日から6人減の81人で、重症病床(597床)の同日の実質使用率(重い持病などを抱える軽症・中等症患者らを含む)は26・0%になりました。軽症・中等症病床には2904人が入院しており、軽症・中等症病床(4194床)の使用率は69・2%となりました。

 新規感染者のうち、感染者と同居して症状があり、PCR検査を受けずに医師の診断で陽性と判断された濃厚接触者は70人でした。自宅療養者は13万3157人。公費によるPCR検査などを2万2794件実施しました。

 2022年8月29日(月)

🟩「けん怠感」や「せき」訴える人が増加 オミクロン型流行後のコロナ後遺症

 新型コロナウイルスのオミクロン型の流行が広がった今年、後遺症を訴えて医療機関を受診した人を東京都が分析したところ、デルタ型が流行していた以前に比べ、けん怠感やせきの症状を訴える人の割合が増えたことがわかりました。

 東京都は、オミクロン型の流行が広がった今年1月から7月までに新型コロナに感染した後、後遺症を訴えて都立病院を受診した119人の症状を調査・分析しました。

 それによりますと、デルタ型が流行していた時期に行われた分析と比べ、けん怠感を訴える人が40%から46%に、せきの症状を訴える人が14%から22%に、それぞれ増えたことがわかりました。

 一方、息切れの症状は19%から10%に、嗅覚障害は16%から10%に、味覚障害は12%から8%に、それぞれ減っていました。

 また、後遺症の症状が出る時期は、発症から1カ月未満が82%、発症から1カ月以上が18%となっています。

 東京都の担当者は、「年齢やコロナ発症時の重症度にかかわらず、後遺症が出る可能性がある。後遺症が疑われる場合は無理をせず専門の窓口などに相談してほしい」と話しています。     

 2022年8月29日(月)

🟩東京都の新型コロナ感染者9880人 7週間ぶり1万人下回る

 東京都は29日、都内で新たに10歳未満から100歳以上の9880人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

 1日に発表される感染者の数が1万人を切るのは、6000人台だった7月11日以来、7週間ぶり。前週の月曜日(22日)より5205人少なく、8日連続で前週と同じ曜日を下回りました。29日までの1週間の感染状況をみると、1日当たりの感染者数は1万8800・9人で、前週(2万4742・6人)の76・0%でした。

 29日の新規感染者を年代別にみると、最多は40歳代の1784人。以下、30歳代が1773人、20歳代が1701人と続きました。10歳未満は1162人、65歳以上は840人でした。

 ワクチンの接種状況別では、2回接種済みが6495人、未接種は1833人でした。

 病床使用率は52・5%。また、都が緊急事態宣言の要請を判断する指標を30~40%としている重症者用病床使用率は30・5%。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者数は、前日より1人多い41人でした。

 一方、都は、感染が確認された50歳代と70歳代から90歳代までの男女合わせて30人が死亡したことを発表しました。

 また、確認された感染者のうち、他県内の陽性者登録センターなどを通じて申請があったのは1883人で、都外から持ち込まれた検体を都内の医療機関で検査したのは663人でした。

 東京都の累計の感染者数は289万6204人となり、累計の死者数は5267人になりました。

 東京都の1日の新型コロナの感染確認が7週間ぶりに1万人を下回ったことについて、小池百合子知事は千葉県成田市で記者団に対し「減少傾向にあることは誰にとっても負荷が減るという点で少しは安心するところはある。しかし学校が再開しているところもあり、これからも用心と注意をしっかりと行いながら、ワクチン接種など原点に戻って感染防止対策を進めていくことで協力をお願いしたい」と述べました。

 2022年8月29日(月)

🟩赤穂市民病院の医療過誤訴訟、市と執刀医への8900万円賠償命令が確定 

 赤穂市民病院(兵庫県赤穂市中広)で受けた手術中のミスで両足に重度のまひが残ったとして、患者の女性(80)と家族が当時の執刀医と赤穂市に損害賠償を求めた訴訟で、被告側に計約8900万円の支払いを命じた神戸地裁姫路支部判決が確定しました。確定は5月31日付で、原告、被告側のいずれ...