2022/09/08

🇬🇷出血性膀胱炎

出血を伴う膀胱炎で、多くは子供が罹患

出血性膀胱(ぼうこう)炎とは、肉眼で見えるほど尿に血が混じっており、白く濁る膿尿(のうにょう)の症状がない膀胱炎。急性出血性膀胱炎とも呼ばれます。

この出血性膀胱炎の原因は、ウイルスや細菌の感染、抗がん剤の投与、食物や薬のアレルギーなどですが、ウイルス性のものが多く、一般的に出血性膀胱炎といえばウイルスが原因とされます。

子供がかかりやすく、アデノウイルスによるものが一番多くみられます。アデノウイルスは夏風邪のウイルスの一種で、プール熱や流行性結膜炎などの原因としても知られています。このアデノウイルスによる出血性膀胱炎では、排尿時に痛みがあり、真っ赤な血尿が出ます。肉眼的血尿、排尿痛のほか、頻尿、残尿感や、微熱程度の発熱がある場合もあります。

また、白血病の治療に使われる抗がん剤のエンドキサンなどの投与によって、出血性膀胱炎を起こすことがあります。

子供が出血性膀胱炎にかかった場合、症状を口でいうことができないことがあります。トイレに行く様子がおかしかったり、おしっこをしてもじもじしているようなら、膀胱炎を疑ったほうがよいでしょう。基本的には自然治癒を待つことが多いのですが、出血性膀胱炎による血尿であることを判断し、別の大きな疾患であることを否定するためにも、小児科を受診することが勧められます。

医師による出血性膀胱炎の診断では、尿検査を行って、尿を赤くしているものが血液かどうかを調べたり、膀胱炎の時に出てくる細胞が現れているかどうかを確認します。また、尿のウイルスの種類を検査し、原因となるウイルスを検査することもあります。

アデノウイルスに効く薬は今のところないため、アデノウイルスによる出血性膀胱炎も安静と十分な水分摂取を心掛けて、自然治癒を待ちます。一般的に、肉眼的血尿の症状は数日で改善され、尿検査でも血尿は10日間ほどでなくなります。排尿痛、頻尿、残尿感も1週間以内になくなります。細菌性尿路感染症と区別が付くまで、抗生剤を内服することもあります。

抗がん剤など薬剤による出血性膀胱炎の場合、軽い血尿には止血剤を使用したり、原因の薬剤を中止することで改善されます。症状が重い場合、血尿中で血液が塊となり、尿閉を起こしたり、膀胱委縮が起こることもあります。薬を服用中は、水分を多めに取り、たくさん排尿し、膀胱炎を予防することが大切です。

🟪大阪大発の製薬ベンチャー、アンジェスが新型コロナワクチン開発中止

 大阪大学発の製薬ベンチャー「アンジェス」(大阪府茨木市)は7日、武漢型を標的にした新型コロナウイルスワクチンの開発を中止すると発表しました。今後は、オミクロン型を標的にした新型コロナワクチンをアメリカのスタンフォード大学と開発します。

 山田英社長は、「臨床試験(治験)中の中間解析結果を確認し、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの有効性を上回ることは厳しいと判断した」と話しています。

 アンジェスは2020年3月、コロナワクチンの開発を始めると表明。ウイルスの遺伝情報をDNAを使って体内に送り込む「DNAワクチン」を開発していました。2020年6月に第1段階の治験を始めたものの、期待通りの効果を得るのが難しいと判断しました。薬剤濃度を上げた追加治験を始め、第2段階の治験を進めていました。

 2020年4月に吉村洋文・大阪府知事が「(2020年)9月にも実用化したい」と発言したことで注目を集めました。開発中止で、大阪大学やタカラバイオなどとの共同研究も終えます。

 アンジェスは研究開発や生産体制整備のため、日本医療研究開発機構(AMED)や厚生労働省から計74億5000万円の補助金を受け取っていますが、返還の義務はないといいます。

 スタンフォード大学と開発するオミクロン型を標的にしたワクチンは、鼻から投与するDNAワクチン。「室温で保存できる可能性があるほか、鼻粘膜を通して抗体を作り、鼻腔からの感染や感染拡大を防ぐことが期待できる」といいます。2年後の治験入りを目指します。

 2022年9月8日(木)

🟪全国で12万9793人が新型コロナ感染 247人死亡、474人重症

 国内では7日午後6時25分の時点で、東京都で1万3568人、大阪府で9601人、愛知県8717人、埼玉県で6802人、兵庫県で6244人、神奈川県で5400人、北海道で5180人など全47都道府県と空港検疫で、新たに12万9793人の新型コロナウイルスへの感染が発表されました。

 前週の水曜日(8月31日)より3万9962人少なく、14日連続で前週の同じ曜日を下回りました。

 また、東京都で29人、大阪府で26人、埼玉県で18人、兵庫県で17人、神奈川県で17人、北海道で15人、愛知県で15人、千葉県で13人、福岡県で10人、熊本県で7人、宮城県で6人、群馬県で6人、奈良県で5人など、計247人の死亡の発表がありました。

 国内で感染が確認された人は、空港検疫などを含め1978万7847人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて1978万8559人となっています。

 感染して亡くなった人は、国内で感染が確認された人が4万1887人、クルーズ船の乗船者が13人で、合わせて4万1900人となっています。

 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、前日より38人減って7日時点で474人となっています。

 一方、大阪府は7日、新型コロナウイルスの新たな感染者を9601人確認したと発表しました。感染者数は前週同曜日(1万3675人)と比べ4074人減りました。府内の感染者の累計は198万559人。

 新たに70~90歳代の男女26人の死亡が判明し、府内の死者数は累計6185人。

 7日時点の重症者は前日から3人増の56人で、重症病床(593床)の同日の実質使用率(重い持病などを抱える軽症・中等症患者らを含む)は16・7%になりました。軽症・中等症病床には2214人が入院しており、軽症・中等症病床(4154床)の使用率は53・3%となりました。

 新規感染者のうち、感染者と同居して症状があり、PCR検査を受けずに医師の診断で陽性と判断された濃厚接触者は279人でした。自宅療養者は8万2316人。公費によるPCR検査などを2万9168件実施しました。

 2022年9月8日(木)

🟪東京都、新型コロナ1万3568人感染 累計感染者数300万人超に

 東京都は7日、都内で新たに10歳未満から100歳以上の1万3568人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

 1週間前の水曜日より1860人減り、17日続けて前の週の同じ曜日を下回りましたが、新規感染者は4日ぶりに1万人を上回りました。7日までの7日間平均は1万1344・3人で、前の週の69・6%となりました。

 新規感染者を年代別に見ると、30歳代が2390人と最も多く、40歳代が2261人、10歳未満が2155人と続きました。65歳以上の高齢者は1340人でした。

 ワクチンの接種状況別では、2回接種済みが8216人、未接種は2792人でした。

 また、人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使っている重症の患者は、6日より3人減って29人でした。

 一方、都は、感染が確認された30歳代と、50歳代から100歳以上までの男女合わせて29人が死亡したことを発表しました。

 確認された感染者のうち、他県内の陽性者登録センターなどを通じて申請があったのは1人で、都外から持ち込まれた検体を都内の医療機関で検査したのは240人でした。

 東京都の累計の感染者数は300万人を超えて300万5029人となり、累計の死者数は5526人になりました。

 2022年9月7日(水)

2022/09/07

🟪アメリカ当局、新型コロナワクチン接種「年1回の見通し」 予想外の変異型が出なければ

 アメリカ当局は6日、新型コロナウイルスのワクチン接種について、インフルエンザの予防接種のように1年に1回になる可能性があるとの考えを示しました。これまでは初期接種後、数カ月ごとのブースター接種(追加接種)を推奨していました。

 ホワイトハウスの新型コロナ対策チームのアシシュ・ジャー調整官が、同日の記者会見で明らかにしました。同氏は「予想外の変異型が出た場合を除いて、新型コロナのワクチンを毎年接種すれば、1年を通して重症化を防げる方向に進んでいる」と話しました。高齢者など重症化のリスクが高い人は1年に1回以上の頻度で接種が必要となる可能性があるとも指摘しました。

 アメリカでは、12歳以上を対象に新型コロナウイルスの従来型と、「BA・5」などオミクロン型の派生型の双方に対応する2価ワクチンの接種が、本格的に始まりました。ドラッグストア大手のCVSヘルスとウォルグリーン・ブーツ・アライアンスなどは、同ワクチンの接種受け付けを開始しています。ホワイトハウスは9月中に数百万人の接種を目指し、ワクチンの無償提供を継続する方針も明らかにしました。

 一方、ジャー調整官は12歳未満の接種について、「今後ブースター接種についてアップデートできることを予想するが、現時点で共有できる具体的なタイムラインはない」と述べました。

 2022年9月7日(水)

🟪新型コロナ水際対策緩和で入国、少しスムーズに 入国者数の上限を5万人に引き上げ 

 日本政府は7日、新型コロナウイルス対策で実施している入国制限を緩和し、1日当たり2万人としていた入国者数の上限を5万人に引き上げました。全世界を対象に添乗員を伴わないツアー客の入国も認めたほか、入国・帰国者の全員に義務付けられていた陰性証明書の提示も、ワクチン3回目の接種証明があれば不要としました。

 東京都の羽田空港では7日朝、国際線出発ロビーは海外に向かう旅行者らで混雑しました。

 観光でタイに向かうという川崎市の会社員(27)は、「帰国時の陰性証明書の提出が必要なくなったので、旅行先から帰国できなくなる不安がなくなった」と喜んでいました。

 日本航空によると、日本を出発する往復便の9月分の予約は、水際対策緩和が発表された前後で1・8倍に増加。10月分は発表前に比べ、6・6倍に急増しているといいます。

 同社の増村浩二・レベニューマネジメント推進部長は、「外国人の個人旅行解禁や、ビザの要件緩和も進めば、さらに外国からの旅行客も増えるだろう」と期待を寄せていました。

 2022年9月7日(水)

🟪「トロピカーナ」メロン果汁2%でも「100%」表記 消費者庁が再発防止措置命令

 ミックスジュースを販売する際、メロンの果汁が2%しか使われていないにもかかわらず、原料の大部分がメロン果汁であるかのような表示をしていたことは、景品表示法違反に相当するとして、消費者庁は、製造・販売元の「キリンビバレッジ」に対し、再発防止などを命じる措置命令を行いました。

 命令を受けたのは東京都千代田区の大手飲料メーカー「キリンビバレッジ」です。

 消費者庁によりますと、「キリンビバレッジ」は、一昨年の6月から今年4月まで、ミックスジュースの「トロピカーナ 100% まるごと果実感 メロンテイスト」(900ミリ・リットル)を販売する際、パッケージ全体にメロンのイラストを配置し、「100% メロンテイスト」などと表示していたということです。

 これについて、消費者庁が調査した結果、実際は原料の98%をブドウやリンゴ、バナナの果汁が占め、メロンの果汁は全体の2%ほどしか使われていなかったということで、香料を使うことで、メロンの味を再現していたといいます。

 消費者庁は、こうした行為が景品表示法違反の「優良誤認」に当たるとして「キリンビバレッジ」に対し、再発防止などを命じる措置命令を行いました。

 「キリンビバレッジ」は、命令を受けたことについて「誤解を与えるような表示を行ったことに対し、深くおわび申し上げます。表示に関するチェック体制を一層強化し、再発防止に努めてまいります」としています。今年4月15日出荷分からは、新たなパッケージで販売しているといいます。

 2022年9月7日(水)

🟪新型コロナ、沖縄県が独自で注意喚起へ 流行時に「拡大準備情報」を発出 

 沖縄県は19日、新型コロナウイルス感染症の流行が疑われる場合、県独自で「新型コロナ感染拡大準備情報」を発出すると発表しました。新型コロナについては、過去の感染データの蓄積が乏しいことなどから、国がインフルエンザのような注意報や警報の発令基準を設けていない一方、重症化する高齢者...