2022/11/25

🟧新型コロナ飲み薬「ゾコーバ」、28日から医療機関への本格供給開始 100万人分納入済みで前倒し

 22日に緊急承認された塩野義製薬(大阪市中央区)の新型コロナウイルス感染症の飲み薬「ゾコーバ」について、28日から医療機関への本格的な供給が始まることになりました。

 加藤勝信厚生労働相は25日の記者会見で、「購入契約を締結した100万人分、すべての薬剤がすでに納入され、流通システムの準備作業も円滑に進んだことから、昨日から発注の受け付けを開始し、週明け28日から本格的な供給を開始することとなりました」と明らかにしました。

 厚生労働省は当初、12月初旬から「ゾコーバ」の医療機関への供給を始める予定でしたが、前倒しして来週28日に本格的な供給を開始するということで、すでに24日から医療機関の発注受け付けを始めたということです。

 供給量が限られていることから、2週間程度はアメリカのファイザーの飲み薬「バキロビッド」の処方実績がある約2900の医療機関や約2000の薬局に供給先を限定します。その後は、都道府県が選定する医療機関に対象が広がります。

 また、すでに発注があった一部の医療機関には、早ければ25日にも発送されるということです。

 「ゾコーバ」は12歳以上の重症化リスクの低い軽症、中等症の患者が対象で、発症から72時間以内に服用することで症状改善までの時間が短くなるということです。

 2022年11月25日(金)

🟧中国のコロナ感染者3万1444人  7カ月ぶりに過去最多を更新

 中国の国家衛生健康委員会は24日、中国本土で23日に確認された新型コロナウイルスの新規感染者(入国者除く、無症状含む)が3万1444人となったと発表しました。1日の感染者数が3万人を超えるのは初めてで、中国が統計に無症状患者を含めるようになった2020年4月以降過去最多を更新しました。

 中国政府は厳格な行動制限などの防疫措置でコロナを封じ込める「ゼロコロナ」政策の堅持を掲げていますが、ここにきて感染者が急増しており、当局は対策を巡る難しい判断を迫られています。

 これまでの1日当たりの新規感染者数は、上海市が都市封鎖(ロックダウン)されていた今年4月13日の2万9317人が過去最多でしたが、それを約7カ月ぶりに上回りました。

 4月当時は上海市の感染者が大部分を占めていたものの、現在は広東省や重慶市、北京市、四川省などを中心に感染は中国全土に拡大しています。

 11月11日に中国政府が「ゼロコロナ」政策の一部緩和を発表したことで、これまでのところ都市全域での大規模な封鎖は実施されていないもようですが、各地で地区や居住区単位などで封鎖したりと厳しい行動制限が続いています。

 上海市では24日から、市外から訪れた人を対象に、5日間は商業施設や飲食店に立ち入ることを禁止する措置をとりました。首都北京市でも、入市者に対し3日連続のPCR検査を義務付けたほか、飲食店の店内飲食を停止し、市民には在宅勤務を求めるなど、日増しに対応が強化されています。

 2022年11月25日(金)

🟧東京都で新たに5639人が新型コロナ感染 20日ぶりに1週間前を下回る

 東京都は24日、新型コロナウイルス感染者を新たに5639人確認したと発表しました。前週の同じ曜日(17日)より4116人減り、20日ぶりに1週間前を下回りました。

 都は、前日が祝日だったため医療機関からの感染者の報告が少なかったとみています。60歳代から100歳以上の11人の死亡も発表されました。

 24日までの1週間は、1日当たりの感染者数が8770・3人で前週(8276・0人)の106・0%でした。

 24日の感染者を年代別でみると、40歳代の1089人が最も多く、次いで20歳代1049人、30歳代1025人、10歳代727人など。重症化しやすいとされる65歳以上は360人でした。

 病床使用率は37・3%。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者は、前日から5人増えて20人でした。

 2022年11月24日(木)

2022/11/24

🟧塩野義製薬、新型コロナワクチンの承認申請 国内開発で初

 大阪市に本社がある塩野義製薬は24日、開発を進めてきた新型コロナウイルス感染症ワクチンについて、厚生労働省に承認を求める申請を行いました。国内の製薬会社が開発を進めてきた新型コロナワクチンの承認申請は初めてです。

 塩野義製薬の発表によりますと、厚労省に承認申請したのは、遺伝子組み換えで作ったウイルスの一部を活用する「組み換えたんぱく質ワクチン」です。

 このワクチンには、当初広がった従来型の新型コロナウイルスに対応した成分が含まれていて、20歳以上を対象に、1回目と2回目の接種、それに3回目の接種用として承認を求めています。

 塩野義製薬によりますと、1回目と2回目の接種を想定した臨床試験で、ウイルスの働きを抑える中和抗体の値が、アストラゼネカのワクチンよりも高いと確認できたほか、3回目の接種を想定した臨床試験では、中和抗体の値がファイザーのワクチンを接種した場合と同じ程度だったとしています。

 また、これまでの臨床試験で、安全性に大きな問題は確認されなかったとしています。

 塩野義製薬は「今回のワクチンは、インフルエンザのワクチンで確立された技術を活用した。国産ワクチンの早期供給に向けて引き続き注力したい」とコメントしており、今後、4回目の接種を想定した臨床試験や、オミクロン型と従来型の両方に対応した「2価ワクチン」の開発を進めたいとしています。

 塩野義製薬は国産初の新型コロナ向け飲み薬「ゾコーバ」も開発し、厚労省が22日に緊急承認しました。

 2022年11月24日(木)

🟧新型コロナ、全国で6万108人感染確認 20日ぶりに前週を下回る

 厚生労働省は24日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに6万108人確認されたと発表しました。前週の同じ曜日(17日)よりも3万3005人少なく、新規の感染者数が前週同曜日を下回るのは20日ぶりとなります。前日の23日が検査数の少ない祝日だったことが影響した可能性があります。新たに発表された死者数は99人でした。

 また、国内で感染して亡くなった人は、北海道で17人、神奈川県で14人、大阪府で8人、愛知県で8人、埼玉県で7人、東京都で7人、宮城県で6人、広島県で6人、栃木県で6人、長野県で5人、千葉県で4人、岩手県で4人、秋田県で4人、山形県で3人、岡山県で3人、群馬県で3人、茨城県で3人、青森県で3人、和歌山県で2人、山口県で2人、熊本県で2人、福井県で2人、福岡県で2人、京都府で1人、佐賀県で1人、兵庫県で1人、大分県で1人、奈良県で1人、宮崎県で1人、岐阜県で1人、徳島県で1人、愛媛県で1人の、合わせて130人、累計で4万8772人となっています。

 主な都道府県別の新規感染者数は、東京都5639人、北海道4895人、神奈川県4708人、広島県3664人、大阪府2644人、愛知県2592人、長野県2555人など。

 新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、24日時点で281人となっています。重症者の数は、23日と比べて15人増えました。

 一方、厚生労働省は24日、大阪府内で新たに2644人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

 これで大阪府内の感染者の累計は225万7184人となりました。

 また、8人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて6712人となっています。

 重症者は、23日より5人減って21人です。

 2022年11月24日(木)

🟧WHO、はしかの流行を懸念 コロナ禍で4000万人の子供が予防接種せず

 世界保健機関(WHO)とアメリカ疾病対策センター(CDC)は23日、世界各地ではしか(麻疹)が流行する差し迫ったリスクが存在すると警鐘を鳴らしました。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を背景にはしかの予防接種率が低下しており、2021年にはしかの予防接種を受けなかった子供は約4000万人で、過去最多といいます。

 WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は、新型コロナワクチンが記録的な速さで開発・配布された一方、皮肉にも定期予防接種が著しい影響を受け、数千万人が危険にさらされていると指摘しました。

 はしか(麻疹)は予防接種でほぼ確実に予防できるものの、感染力が極めて強いため、国内に土着するはしかウイルスによる感染が3年間確認されない「排除状態」を達成するには、人口の約95%が2回以上の予防接種を受け、集団免疫を獲得しなければなりません。

 しかし、WHOの報告によると、2021年の2回接種完了率は71%で、コロナ禍前の2019年と同じながら、1回目の接種率は81%で、2019年の86%から下落し、2008年以降で最低でした。1回も接種を受けていない子供は、ナイジェリアやインドに多くいました。

 はしかは2021年、世界で約948万人がかかり、12万8000人が死亡しました。22カ国で大規模発生が報告されました。

 2022年11月24日(木)

🟧中国・鄭州市で一部ロックダウン iPhone生産工場で抗議デモも

 中国内陸部・河南省鄭州(ていしゅう)市は23日、市内の複数の地区にロックダウン(都市封鎖)を命じました。市当局は新型コロナウイルスの封じ込めに苦労しており、中心部の地区の住民は検査で陰性となるか当局から許可を得ない限り、区外に出ることはできません。「必要」がない限り、自宅にとどまるよう勧告されています。

 期間は25日から5日間。鄭州市の人口の半数に当たる600万人以上が影響を受けます。

 アメリカのブルームバーグ通信によると、22日夜から23日にかけて、鄭州市にある台湾電子製品大手・ 鴻海(ホンハイ)科技集団(富士康科技集団)の巨大工場で、従業員数百人が警備員らと衝突しました。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、同工場は1カ月前後も外部と遮断した形で操業されており、従業員の不満が高まったとみられます。

 同通信は、目撃者の証言として賃金の未払いとコロナ感染への不安が原因との見方を示しました。一部の従業員が負傷し、警察も出動したものの、数人がパトカーを取り囲んで車両を揺らしたと伝えました。

 鄭州市内にある鴻海科技集団の3カ所の工場には計20万~30万人の従業員がいて、アメリカ・アップルのiPhone(アイフォーン)の世界生産の多くを担っています。10月中旬頃から市内で感染者数が増え始め、従業員が集団で出身地に戻る騒動も起きています。

 2022年11月24日(木)

🟪「健康寿命」ほぼ横ばいで推移、厚労省発表 男性72・57歳、女性75・45歳

 厚生労働省は24日、介護を受けたり寝たきりになったりせずに日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」が、2022年は男性72・57歳、女性75・45歳だったと公表しました。前回調査の2019年(男性72・68歳、女性75・38歳)から、ほぼ横ばいで推移しました。  健康寿命は3年...