2023/02/13

🟪iPS細胞から作った心筋細胞を加工し移植手術を実施 慶大発ベンチャー「安全性確認」

 iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った心臓の筋肉の細胞を球状に加工し、重い心臓病の患者に移植する手術を実施したと、慶応大学の研究者らが作ったベンチャー企業が発表しました。治験として行ったということで、国の承認を目指すとしています。

 これは、慶応大学医学部の福田恵一教授らが立ち上げた医療ベンチャー企業「ハートシード」(東京都新宿区)と、手術を行った東京女子医科大学病院の医師が10日に会見を開いて発表しました。

 この企業では、iPS細胞から心臓の筋肉の細胞である心筋細胞を作り、球状に加工して、重い心不全の患者の心臓に注射で移植する、新たな治療法の開発を進めています。

 発表によりますと、第1例目となる患者の手術を、昨年12月、東京女子医科大学病院で、国の承認を得るための治験として行ったということです。

 患者は、心筋梗塞を起こして重い心不全の状態となっている60歳代の男性で、別の冠動脈バイパス手術を受けるのに合わせて、iPS細胞から作った球状の心筋細胞の塊およそ5万個を、心臓の15カ所に注射して移植したということです。

 福田教授によりますと、移植によって心臓の機能の回復が期待できるとしており、これまでのところ患者の状態に問題はなく、今後、半年から1年かけて安全性や効果を確認するということです。iPS細胞は、患者本人とは別の健常な提供者から血液を採取してつくったもので、患者は移植を受けた後、免疫抑制剤を飲む必要があります。

 福田教授は、「研究を最終的に臨床に反映することが、何より大事だと思ってきた。非常に大きな一歩だ」と話しており、今後、2人目の手術も行いたいとしています。

 2023年2月13日(月)

🟪新型コロナワクチン接種後に死亡、新たに10人に一時金支給 厚労省分科会

 新型コロナウイルスワクチンを接種した後に亡くなった男女10人について、厚生労働省の分科会は、接種が原因で死亡した可能性が否定できないとして死亡一時金を支給することを決めました。

 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡っては、接種した後に死亡した人について因果関係が否定できないと国が認定した場合には予防接種法に基づいて死亡一時金が支給され、これまでに20歳代から90歳代までの男女20人が認められています。

 厚労省の分科会は10日、ワクチン接種後にうっ血性心不全やくも膜下出血、突然死などで亡くなった59歳から89歳の男女10人について、新たに救済の対象とすることを決めました。

 このうち7人は高血圧症や糖尿病などの基礎疾患があったということで、厚労省は死亡診断書やカルテの記載などを踏まえて、因果関係が否定できないと判断したとしています。接種したワクチンの種類や接種回数などは、明らかにしていません。

 死亡例で国の救済制度適用が認められたのは、計30人となりました。

 厚労省はこれまでに、死亡例以外も含むワクチン接種後の健康被害について計6219件の請求を受理、うち1622件で医療費の支給を認めました。  

 2023年2月13日(月)

2023/02/12

🟪東京都のコロナ感染、新たに799人 8カ月ぶりに1000人下回る

 厚生労働省は12日、東京都内で新たに799人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

 1週間前の日曜日より1488人減りました。前の週の同じ曜日を下回るのは26日連続です。また、1日当たりの新規感染者が1000人を下回るのは昨年6月13日以来約8カ月ぶりとなります。

 直近1週間平均の新規感染者は1927人で、前週(3202人)の60・2%でした。

 新規感染者を年代別にみると、40歳代が162人と最も多く、20歳代が130人、30歳代が127人と続きました。65歳以上の高齢者は76人でした。

 入院患者は1717人で、病床使用率は31・2%。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者は、11日と同じ22人でした。

 一方、感染が確認された15人が死亡しました。

 東京都の累計は感染者429万7037人、死者7820人となりました。

 2023年2月12日(日)

🟪全国で新たに1万3740人が新型コロナ感染 137人死亡、291人重症

 厚生労働省は12日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で1万3740人確認されたと発表しました。前週の日曜日と比べて1万8671人減り、26日連続で前週の同じ曜日より減っています。

 また、国内で感染して亡くなった人は、愛知県で16人、東京都で15人、大阪府で13人、兵庫県で12人、静岡県で10人、千葉県で7人、神奈川県で6人、埼玉県で5人、岐阜県で5人、熊本県で5人、奈良県で4人、京都府で3人、宮城県で3人、岡山県で3人、茨城県で3人、高知県で3人、北海道で2人、宮崎県で2人、岩手県で2人、広島県で2人、栃木県で2人、福岡県で2人、青森県で2人、鹿児島県で2人、佐賀県で1人、山梨県で1人、徳島県で1人、愛媛県で1人、滋賀県で1人、群馬県で1人、長崎県で1人、香川県で1人の合わせて137人、累計で7万695人となっています。

 都道府県別の新規感染者数の最多は兵庫県の894人。次いで広島県の855人、静岡県の826人、大阪府の825人、東京都の799人、神奈川県の712人、茨城県の613人、愛知県の588人と続きました。北海道は326人、福岡県は491人でした。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、12日時点で291人となっています。重症者の数は、11日と比べて23人減りました。

 一方、厚生労働省は12日、大阪府内で新たに825人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。これで大阪府内の感染者の累計は279万6903人となりました。

 また、13人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて8239人となっています。重症者は、11日より4人少ない47人です。

 2023年2月12日(日)

🟪アメリカ、新規感染者の7割以上が新型コロナ「XBB・1・5」に感染 最新推計

 アメリカで感染が広がっている新型コロナウイルスのオミクロン型の変異ウイルスの1つ「XBB・1・5」について、アメリカ疾病対策センター(CDC)は、国内で新たに感染した人の7割以上が、このウイルスに感染しているとする最新の推計を発表しました。

 アメリカのCDCは2月11日までの1週間に、国内で新型コロナに新たに感染した人のうち、74・7%がオミクロン型の「XBB・1・5」に感染しているとする推計を10日、発表しました。

 前の週の65・9%と比べると約9ポイントの増加となり、昨年12月以降、アメリカでの感染拡大が続いています。東部のニューヨーク州などでは95%を超えていて、ほぼ置き換わった形となっています。

 一方、アメリカで新たに報告された感染者の数は、2月8日の時点で1日平均約4万人と1月中旬以降、減少傾向を示しています。

 また、新たに入院する患者の数は、2月7日の時点で1日平均3600人余り、死者の数は、2月8日の時点で1日平均約450人で、いずれも1月中旬以降は、おおむね減少する傾向にあります。

 「XBB・1・5」について、CDCはオミクロン型に対応した最新のワクチンを追加接種すれば、症状が出るのを抑える一定の効果があると分析し、接種を呼び掛けています。

 2023年2月12日(日)

2023/02/11

🟪国の承認得ず花粉症の薬を11年間製造販売 岐阜県八百津町の薬局を業務停止処分

 岐阜県八百津町の薬局が3つの薬を勝手に混ぜて花粉症の飲み薬として販売していたとして岐阜県は10日、この薬局に対し2週間の業務停止を命じるとともに、薬を買った人に服用しないよう呼び掛けています。

 行政処分を受けたのは、八百津町の中島薬局です。岐阜県薬務水道課によりますと、中島薬局は2012年1月から2022年12月までの11年間にわたって国の承認を受けずに、アレルギー性鼻炎薬として使われる一般用医薬品「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」と医療用医薬品「メキタジン錠」「ベタメタゾン・d―クロルフェニラミンマレイン酸塩配合錠」の3種類の薬を混合して分包した薬を花粉症の飲み薬として処方し、販売していたということです。

 使われた医療用医薬品にはステロイド薬が配合されているなど特定の持病や既往症がある患者への投与が禁じられていますが、薬局側は十分な確認をすることなく販売していたということです。

 県への情報提供で発覚したということで、昨年までの2年間で少なくとも延べ8600人に1日分330円で販売し、計約6200万円分を売り上げていたということですが、これまでのところ健康被害は確認されていないということです。

 県は国の承認を受けずに勝手に製造や販売を行ったのは医薬品医療機器法(薬機法)違反に相当するとして、中島薬局に対し11日から14日間の薬局業務停止を命じました。

 県の調べに対して薬局側は違法性を認識していたことを認めた上で、「最初は家族で使っていたが近所で販売してほしいという声がありやめられなくなった」と説明しているということです。

 岐阜県薬務水道課はこの薬を持っていても服用しないよう呼び掛けるとともに、体調に異変があれば岐阜県や保健所に相談してほしいとしています。

 2023年2月11日(土)

🟪東京都、1752人が新型コロナ感染 前週比1240人減

 東京都は11日、新型コロナウイルスの新たな感染者1752人と死者14人を確認したと発表しました。新たな感染者は1週間前の土曜日より1240人減りました。前の週の同じ曜日を下回るのは25日連続です。

 1週間平均の新規感染者数は11日時点で2140・3人で、前の週に比べて63・6%。

 新たな感染者を年代別でみると、0歳13人、1~4歳59人、5~9歳88人、10歳代183人、20歳代283人、30歳代257人、40歳代273人、50歳代256人、60~64歳79人、65~69歳57人、70歳代98人、80歳代79人、90歳以上27人。重症化しやすいとされる65歳以上の高齢者は261人でした。

 人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使っている重症者は、10日より8人減って22人でした。

 重症者用の病床使用率は10日より0・3ポイント下がって18・3%、全体の病床使用率は10日より0・8ポイント下がって31・9%になっています。

 東京都の累計は感染者429万6238人、死者7812人となりました。

 2023年2月11日(土)

🟪新型コロナ、沖縄県が独自で注意喚起へ 流行時に「拡大準備情報」を発出 

 沖縄県は19日、新型コロナウイルス感染症の流行が疑われる場合、県独自で「新型コロナ感染拡大準備情報」を発出すると発表しました。新型コロナについては、過去の感染データの蓄積が乏しいことなどから、国がインフルエンザのような注意報や警報の発令基準を設けていない一方、重症化する高齢者...