新型コロナウイルスの全国の感染状況は、7月16日までの1週間では1つの医療機関当たりの平均の患者数が11・04人となり、前の週の1・21倍となっています。43の都道府県で前の週より増加しています。
厚生労働省によりますと、7月16日までの1週間に全国約5000の定点医療機関から報告された新型コロナの患者数は、前の週から9042人増えて5万4150人となりました。
また、1つの医療機関当たりの平均の患者数が11・04人となり、前の週の1・21倍となっています。前の週から増加が続くのは、15週連続となります。5類に移行してからは9週連続の増加で、移行直後と比べると4・20倍となりました。定点医療機関当たりの報告者が10人を超えたのは、移行後初めて。
都道府県別では、多い順に沖縄県が31・83人、佐賀県が23・05人、宮崎県が20・79人、鹿児島県が19・08人、長崎県が16・66人、大分県は16・47人、熊本県は15・93人、愛媛県は15・7人、三重県は15・53人などとなっており、43の都道府県で前の週より増加しました。少ないのは青森県4・05人、秋田県4・35人、山形県5・37人。
このほか、7月16日までの1週間に新たに入院した人は全国で6952人で、前の週と比べて632人の増加となりました。
厚労省は全国の流行状況について、「感染者数の伸び幅は横ばいで、全国的には緩やかな増加傾向が続いているが、特に九州や中国、四国では前の週より増加幅が大きい県が多い。一方で、沖縄県では2週連続で減少となった。各都道府県には夏の感染拡大に備えて医療機関の間の連携などの準備を進めるよう呼び掛けていて、引き続き感染状況を注視したい」としています。
2023年7月21日(金)