先月熱中症で医療機関に救急搬送された人は全国で4万3195人と、7月としては2008年に統計を取り始めてから過去2番目の多さとなったことが、総務省消防庁のまとめでわかりました。
この後も暑い日が続くとして、熱中症対策を徹底するよう呼び掛けています。
先月は、最高気温40度以上を1日に6つの地点で観測するなど危険な暑さが続き、先月の全国の平均気温は、気象庁が統計を取り始めてから最も高くなりました。
総務省消防庁のまとめによりますと、先月熱中症で医療機関に搬送された人は全国で4万3195人に上りました。
7月としては統計を取り始めた2008年以降、2018年の5万4220人に次いで過去2番目の多さとなりました。
このうち、死亡したのは62人で、3週間以上の入院が必要な「重症」が1110人、短期の入院が必要な「中等症」が1万4216人、「軽症」が2万7666人でした。
年齢別では、65歳以上の高齢者が2万5469人と6割弱を占め、次いで18歳以上65歳未満が1万3932人、7歳以上18歳未満が3544人、7歳未満の乳幼児が250人となっています。
また、場所別でみると、住宅が1万7638人と最も多く、次いで道路が8234人、屋外の競技場や駐車場が5111人などとなっています。
都道府県別では、東京都が4227人と最も多く、次いで大阪府が3342人、愛知県が2950人、埼玉県が2607人などとなっています。
気象庁の長期予報では来月・9月と10月の平均気温は全国的に平年より高いと予想され、残暑が厳しく、秋の訪れが遅くなる見込みです。
総務省消防庁は「年間の搬送人数も最多を更新する恐れがある。暑さはこの先も続くと予想されているので引き続き、エアコンを使ったり、こまめに水分をとったりするなど熱中症への対策を続けてほしい」と呼び掛けています。
2024年8月21日(水)