岐阜県内で成人男性が日本脳炎ウイルスに感染していたことが、わかりました。1999年の統計開始以来、県内で感染した患者は初めてだということです。
岐阜県によりますと、10月3日、県外の医療機関から保健所に、日本脳炎の患者が発生したとの届け出がありました。
感染が判明したのは成人男性で、9月上旬から中旬に岐阜県内で感染したものとみられています。
男性は発熱や頭痛、意識障害などの症状が出て病院に入院しましたが、現在は快方に向かっているということです。男性は海外渡航歴はなく、ワクチン接種歴もないということです。
日本脳炎は2019年以降、全国の患者数は年3~9人で推移しており、今年は9月22日までに全国で4人の患者が確認されていますが、岐阜県内で感染した患者は、1999年の統計開始以来初めてだということです。
日本脳炎は急激な発熱が数日続き、頭痛などの症状が出るとされ、死亡率は20〜40%で、生存者の45〜75%に後遺症が残るとされています。一方、ウイルスに感染しても無症状で終わるケースもあるということです。
人から人に感染することはなく、ウイルスに感染した家畜のブタを刺した蚊が、人を刺すなどして人に感染するとされています。
県は、蚊に刺されないように注意するとともに、発症を抑えられるとされる予防接種を受けるよう呼び掛けています。
2024年10月9日(水)