2022/09/07

🟪新型コロナ水際対策緩和で入国、少しスムーズに 入国者数の上限を5万人に引き上げ 

 日本政府は7日、新型コロナウイルス対策で実施している入国制限を緩和し、1日当たり2万人としていた入国者数の上限を5万人に引き上げました。全世界を対象に添乗員を伴わないツアー客の入国も認めたほか、入国・帰国者の全員に義務付けられていた陰性証明書の提示も、ワクチン3回目の接種証明があれば不要としました。

 東京都の羽田空港では7日朝、国際線出発ロビーは海外に向かう旅行者らで混雑しました。

 観光でタイに向かうという川崎市の会社員(27)は、「帰国時の陰性証明書の提出が必要なくなったので、旅行先から帰国できなくなる不安がなくなった」と喜んでいました。

 日本航空によると、日本を出発する往復便の9月分の予約は、水際対策緩和が発表された前後で1・8倍に増加。10月分は発表前に比べ、6・6倍に急増しているといいます。

 同社の増村浩二・レベニューマネジメント推進部長は、「外国人の個人旅行解禁や、ビザの要件緩和も進めば、さらに外国からの旅行客も増えるだろう」と期待を寄せていました。

 2022年9月7日(水)

🟪「トロピカーナ」メロン果汁2%でも「100%」表記 消費者庁が再発防止措置命令

 ミックスジュースを販売する際、メロンの果汁が2%しか使われていないにもかかわらず、原料の大部分がメロン果汁であるかのような表示をしていたことは、景品表示法違反に相当するとして、消費者庁は、製造・販売元の「キリンビバレッジ」に対し、再発防止などを命じる措置命令を行いました。

 命令を受けたのは東京都千代田区の大手飲料メーカー「キリンビバレッジ」です。

 消費者庁によりますと、「キリンビバレッジ」は、一昨年の6月から今年4月まで、ミックスジュースの「トロピカーナ 100% まるごと果実感 メロンテイスト」(900ミリ・リットル)を販売する際、パッケージ全体にメロンのイラストを配置し、「100% メロンテイスト」などと表示していたということです。

 これについて、消費者庁が調査した結果、実際は原料の98%をブドウやリンゴ、バナナの果汁が占め、メロンの果汁は全体の2%ほどしか使われていなかったということで、香料を使うことで、メロンの味を再現していたといいます。

 消費者庁は、こうした行為が景品表示法違反の「優良誤認」に当たるとして「キリンビバレッジ」に対し、再発防止などを命じる措置命令を行いました。

 「キリンビバレッジ」は、命令を受けたことについて「誤解を与えるような表示を行ったことに対し、深くおわび申し上げます。表示に関するチェック体制を一層強化し、再発防止に努めてまいります」としています。今年4月15日出荷分からは、新たなパッケージで販売しているといいます。

 2022年9月7日(水)

🟪無症状者はマスク着用で短時間の外出可、解熱24時間後も同様 新型コロナ自宅療養中の制限緩和

 加藤勝信厚生労働相は7日、新型コロナウイルス感染による自宅療養期間中の外出制限を緩和すると発表しました。マスク着用などを条件に、短時間の食料品買い出しなどを認めます。岸田文雄首相が6日に発表した療養期間の短縮と合わせて、直ちに実施するとしました。

 7日に開いた厚労省助言機関「アドバイザリーボード」の会合での議論を踏まえ、決定しました。加藤厚労相は会合後の記者会見で、緩和の意義について「リスクを見ていかないといけないが、経済・社会活動を回していく必要もある」と強調。

 新型コロナの感染者は入院が不要でも感染症法に基づき、自宅や宿泊施設での療養が求められています。療養期間中は外出しないことや、自治体への健康状態の報告などが要請されています。

 今後は無症状者は療養期間の初日から、症状がある人は解熱して症状が改善する「軽快」から24時間経過後、外出が可能になります。ただし外出はマスク着用と公共交通機関を利用しないことが条件で、短時間、食料品や日用品などの生活必需品の買い物に限定されます。

 療養期間は、有症状者は従来の原則10日間を原則7日間に短縮し、8日目から解除。無症状者の療養期間は従来の7日間から、今後は5日目の検査で陰性が確認されれば6日目から解除できます。いずれも従来の療養期間である10、7日間は検温や、高齢者との接触自粛などの感染予防徹底を求めます。

 加藤厚労相は、専門家の意見に基づき、期間を短縮しても感染拡大のリスクは低いと判断したと説明し、「今後も専門家の意見を聞きながら、ウィズコロナの新たな段階への移行を着実に進めていきたい」と述べました。

 2022年9月7日(水)

2022/09/06

🟪全国で11万2198人新型コロナ感染、13日連続で前週下回る 全国最多は大阪府

 国内では6日午後6時30分の時点で、大阪府で1万2093人、愛知県で1万270人、東京都で9486人、兵庫県で5011人、神奈川県で4826人、千葉県で3986人、静岡県で3711人など全47都道府県と空港検疫で、新たに11万2198人の新型コロナウイルスへの感染が発表されました。

 前週の火曜日(8月30日)より4万310人少なく、13日連続で前週の同じ曜日を下回りました。

 また、大阪府で28人、東京都で27人、愛知県で25人、兵庫県で19人、千葉県で18人、埼玉県で18人、広島県で14人、福岡県で12人、長野県で12人、神奈川県で10人、鹿児島県で9人、北海道で8人、沖縄県で8人など計320人の死亡の発表がありました。

 国内で感染が確認された人は、空港検疫などを含め1965万8088人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて1965万8800人となっています。

 感染して亡くなった人は、国内で感染が確認された人が4万1640人、クルーズ船の乗船者が13人で、合わせて4万1653人です。

 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、前日より7人減って6日時点で512人となっています。

 大阪府は6日、新型コロナウイルスの新たな感染者を1万2093人確認したと発表しました。感染者数は前週同曜日(1万6362人)と比べ、4269人減りました。府内の感染者の累計は197万960人。

 新たに20~90歳代の男女28人の死亡が判明し、府内の死者数は累計6159人。

 6日時点の重症者は前日から10人減の53人で、重症病床(594床)の同日の実質使用率(重い持病などを抱える軽症・中等症患者らを含む)は16・8%になりました。軽症・中等症病床には2308人が入院しており、軽症・中等症病床(4155床)の使用率は55・5%となりました。

 新規感染者のうち、感染者と同居して症状があり、PCR検査を受けずに医師の診断で陽性と判断された濃厚接触者は367人でした。自宅療養者は8万7554人。公費によるPCR検査などを1万4706件実施しました。

 2022年9月6日(火)

🟪東京都で9486人が新型コロナ感染 3日連続で1万人を下回る

 東京都は6日、都内で新たに10歳未満から100歳以上の9486人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

 1週間前の火曜日より4733人減り、16日続けて前の週の同じ曜日を下回りました。感染者数は3日連続で1万人を下回っています。直近1週間の平均新規感染者は1万1610人で、前週から35%減りました。

 6日の新規感染者を年代別にみると、最多は40歳代の1645人で、30歳代の1630人、10歳未満の1430人と続きました。65歳以上は961人でした。

 ワクチンの接種状況別では、2回接種済みが6034人、未接種は1876人でした。

 病床使用率は42・9%。また、都が緊急事態宣言の要請を判断する指標を30~40%としている重症者用病床使用率は25・5%。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者数は、前日より1人減って32人でした。

 一方、都は、感染が確認された50歳代から100歳以上までの男女合わせて27人が死亡したことを発表しました。

 また、確認された感染者のうち、他県内の陽性者登録センターなどを通じて申請があったのは9人で、都外から持ち込まれた検体を都内の医療機関で検査したのは158人でした。

 東京都の累計の感染者数は299万1461人となり、累計の死者数は5497人になりました。

 2022年9月6日(火)

🟪韓国初のコロナワクチン、5日から接種開始

 韓国初の新型コロナウイルス感染症ワクチン「スカイコビワン」が5日から接種を開始しました。

 SKバイオサイエンスは2日、自主開発した新型コロナウイルス感染症ワクチン「スカイコビワン」の初回の出荷を完了したと明らかにした。出荷を終えた物量は約61万回接種分で、1日から韓国の疾病管理庁で予約を開始しています。5日からは韓国内の保健所や委託医療機関などで接種が行われました。同社は疾病管理庁の接種計画に従って、1000万ドーズ(1ドーズは1回の接種量)を順次韓国内で供給する計画です。

 同社は2日、「スカイコビワン」の初出荷を記念し、ワクチンを生産する韓国東部・慶尚北道(キョンサンプクト)安東(アンドン)市の工場で記念式を開催しました。

 記念式に出席した韓悳洙(ハン・ドクス)首相は、「世界で3番目にコロナの治療薬とワクチンを自主開発した国になった」とたたえ、「韓国政府はもちろん国内外研究機関が緊密な協力を通じて成し遂げた非常に貴重な成果だ。今後もワクチン開発が迅速に行われるよう支援を惜しまない」と激励しました。

 スカイコビワンはSKバイオサイエンスとアメリカのワシントン大学薬学大学抗原デザイン研究所が、共同開発した合成抗原方式の新型コロナウイルス感染症ワクチン。新型コロナウイルスから遺伝子を抽出した後、AとBという構成物をそれぞれ培養器で培養し、これを混合させたものが原液となります。これをイギリスの製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)が開発した免疫増強剤「AS03」と混ぜ、体の中に注入します。

 アメリカのマイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏のビル&メリンダ・ゲイツ財団と感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)財団から開発資金を支援されており、セ氏2~8度の冷蔵保管が可能で当初から広く発展途上国への供給を想定して開発されていました。

 2022年9月6日(火)

🟪生後6日でコロナ感染の赤ちゃんが退院 中国・海南省

 中国南部の海南省にある三亜中心医院(海南省第三人民病院)新生児科によりますと、2日午後、新型コロナウイルスに感染した生後わずか20日の赤ちゃんが完治し、退院したことがわかりました。

 8月19日、生後6日の赤ちゃんの新型コロナウイルス感染が確認されました。入院直後には重い黄疸(おうだん)症状が表れており、血清ビリルビン値は449・3umol/Lでした。血清ビリルビン値が高い場合、核黄疸という重篤な症状を引き起こし、赤ちゃんの知的発達に影響を与えます。

 新生児科の医療スタッフの入念なケアを受け、医療、看護、授乳、生活面などあらゆる面に万全を期し、赤ちゃんはよく吸い、よく眠り、バイタルサインも落ち着き、黄疸は完全に治まりました。

 8月31日、PCR検査の結果が陽性から陰性に変わり、48時間以内に2回行われたPCR検査の結果がいずれも陰性だった上に、体重も順調に増えつつあり、退院できるという判断が下されました。

 この病院が新型コロナウイルス感染者の受け入れを始めてから、新生児科では感染の疑いがある、あるいは感染が確認された新生児を20人以上受け入れており、これまでに半数以上が退院したということです。

 2022年9月6日(火)

🟥COP30、合意文書採択し閉幕 脱化石燃料の工程表は見送り

 ブラジル北部ベレンで開かれた国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)は22日、温室効果ガス排出削減の加速を促す新たな対策などを盛り込んだ合意文書を採択し、閉幕した。争点となっていた「化石燃料からの脱却」の実現に向けたロードマップ(工程表)策定に関する直接的な記述...