2023/06/08

🟧新型コロナ「5類」移行から1カ月、感染状況は緩やかな上昇傾向続く

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」に移行してから8日で1カ月ですが、「定点把握」による全国の感染状況は、4月以降、緩やかな上昇傾向が続いています。

 厚生労働省は「今は比較的低い水準だが、夏に懸念される感染拡大に備え、今後の感染状況を注視するとともに、場面に応じて必要な感染対策をとってほしい」と呼び掛けています。

 新型コロナウイルスの「5類」移行後、厚労省は全国約5000の医療機関からの週1回の報告をもとにした「定点把握」で流行状況を把握しています。

 それによりますと、1つの医療機関当たりの平均の患者数は、5月14日までの1週間では2・63人、5月21日までの1週間では3・55人、5月28日までの1週間では3・63人と増加が続いています。

 「定点把握」で集計し直した昨年10月から6月7日までの感染状況と合わせて推移をみてみると、「第8波」のピーク時だった昨年12月が29・80人で、その後は減少傾向となりましたが、4月以降、8週連続で前の週を上回っています。

 また、流行状況についての新たな指標として発表している「新規入院患者数」では、昨年12月の「第8波」のピーク時は1週間に新たに入院した人が2万人を超えていましたが、5類移行後は2000人から3000人台で推移しています。

 厚労省は、「今は比較的低い水準だが、夏に懸念される感染拡大に備え今後の感染状況を注視するとともに、場面に応じて必要な感染対策をとってほしい」と呼び掛けています。

 舘田一博・東邦大教授(感染症学)は、「定点把握になり、正確な感染動向が見えにくくなったのは確かだ。把握できている感染者は氷山の一角にすぎない」と強調し、「医療現場ではクラスターの増加もみられ、注意すべき状況だ」との見解を示しています。

 2023年6月8日(木)

🟧沖縄県、コロナ感染者前週比約1・5倍 54定点医療機関で853人

 沖縄県は8日、新型コロナウイルス感染者数の定点把握状況を発表しました。5月29日〜6月4日の1週間に、県内54定点医療機関で計853人の感染者が確認されました。1定点当たり15・80人で、前週(10・35人)に比べて約1・5倍に増えました。感染者の総数(推計値)は4000人に上ります。

 県内で1定点当たりの感染報告が10人を超えるのは3週連続。インフルエンザは1定点当たり「10人」を超えると流行注意報が発令されるものの、新型コロナは現時点で注意報などを発令する基準が定まっていません。

 重点医療機関に入院している患者も増えており、5月29日は281人でしたが6月4日は353人でした。

 病床使用率は県全体で42・5%。圏域別では本島42・5%、宮古34・6%、八重山50・0%でした。

 感染者報告数の年齢別では40歳代が121人と最多で、続いて80歳以上108人、30歳代97人、50歳代88人などでした。

 全国の5月22日~28日の1定点当たり感染報告は3・63人で、都道府県別で沖縄県が3週連続の最多でした。

 2023年6月8日(木)

🟧北極海の氷、2030年代の夏の時期に消失も 国際研究チームが分析

 地球温暖化がこのまま進むと、北極海の氷が早くて2030年代の夏の時期に溶けてなくなる可能性があることが最新の研究でわかり、研究チームは「人間社会や生態系にも大きな影響を与える」として警鐘を鳴らしています。

 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最新予測では、北極海の夏の海氷は2050年までになくなる可能性が高いとされていましたが、今回の分析は早期に消失する恐れを指摘しました。

 この研究は、韓国・浦項工科大学などの国際研究チームが6日、科学雑誌の「ネイチャー・コミュニケーションズ」に発表しました。

 研究チームは、北極海の氷が人間の活動によってどのような影響を受けるのか調べようと、1979年から2019年までのおよそ40年間に観測されたデータを用いてシミュレーションを行いました。

 北極海の氷は季節によって変動し、例年、夏の時期に最も少なくなりますが、シミュレーションの結果、早ければ2030年代の9月には溶けてなくなる可能性があることがわかりました。

 氷はいったんなくなっても、冬の時期になれば、またできるということですが、一時的にでも氷がなくなる事態が起きれば、温暖化がさらに加速することも指摘されています。

 さらにシミュレーションでは、氷の量が人間の活動で排出される温室効果ガスによって大きな影響を受けていることも確認されたということです。

 北極海の氷は2000年以降、特に大きく減少していて、研究チームは「北極海の氷がなくなれば、人間社会や生態系にも大きな影響を与える」として警鐘を鳴らしています。

 2023年6月8日(木)

2023/06/07

🟧感染対策、発熱などの症状がある宿泊客に要請可能に 改正旅館業法が成立

 旅館やホテルが発熱などの症状がある客に感染対策を求められるようにする改正旅館業法が7日の参院本会議で賛成多数で可決、成立しました。エボラ出血熱を始め、感染症法上の位置付けが1類や2類などの感染症が国内で発生している間、宿泊施設での感染拡大を防ぐため、検温やマスクの着用、部屋での待機といった対応を要請します。客に医療機関の受診や診察結果の報告を求めることも可能になります。年内に施行します。

 従来、客の感染防止策は任意でした。新型コロナウイルス禍では発熱のある宿泊客が旅館の求める対策に応じず、従業員や他の客の安全確保に支障を来すケースがありました。

 対策に法的な根拠を定めることで、従業員の負担の軽減や客の感染不安の払拭につなげます。症状のある客が医療機関を受診し、感染が発覚した場合には宿泊を拒めるようにもします。

 当初の改正案では、症状のある客が正当な理由なく検温や感染対策に応じない場合に宿泊拒否できるとしていました。ハンセン病の元患者団体が「差別を助長する」と反対、障害者団体も「一方的な判断で宿泊拒否されるのではないか」と懸念の声を上げたため、衆院の厚生労働委員会で宿泊拒否に関する項目は削除されました。厚労省が宿泊拒否や感染対策の目安を示す指針を作成することも盛り込まれました。

 感染症の流行にかかわらず、「迷惑客」の宿泊を拒めるようにもします。従業員の業務を妨害する行為を繰り返した場合を想定し、具体的な要件は今後詰めます。

 2023年6月7日(水)

🟧98%の日本人が「ビタミンD不足」に該当 植物由来はほぼ検出されず、東京慈恵医大が調査

 東京都内で健康診断を受けた人の血液を調べたところ、98%がビタミンD不足に該当していたとの調査結果を東京慈恵会医科大学などの研究チームが5日、発表しました。特にシイタケなどのキノコ類から取れる植物由来のビタミンDはほとんど検出されませんでした。若い人ほど不足している傾向があり、食生活の変化が原因の可能性があるとみています。

 調査は2019年4月~2020年3月までの期間に、東京都内で健康診断を受けた成人男女5518人を対象に実施。島津製作所と新開発の液体クロマトグラフィー・質量分析法システムを使用して、血中ビタミンD濃度を算出した結果、全体の98%が必要とされる値を下回りました。検出されたビタミンDの種類を調べると、動物あるいは日光由来のビタミンD5であり、シイタケなどの植物由来のビタミンD2はほぼ検出されなかったといいます。また、年齢が低いほどビタミンD不足の割合が高くなりました。

 今回の研究結果から、日本人の食生活の変化によって、現代社会では特に植物由来のビタミンDが摂取されなくなったことが推察されます。

 ビタミンDはカルシウムの吸収を促す働きがあり、不足すると骨粗しょう症や骨折するリスクが高まる恐れがあります。

 越智小枝・東京慈恵会医科大学教授は、「都市部の生活では日光を十分に浴びるのは難しい。食生活も欧米化しており、不足している場合はサプリメントで取り入れてほしい」と話しました。

 2023年6月7日(水)

🟧受精卵の選択ミスで流産 不妊治療受けた夫婦が大阪市のクリニックを提訴

 体外受精した受精卵の染色体に異常がないかを調べる「着床前検査」のミスにより流産したとして、横浜市に住む40歳代の夫婦が7日、不妊治療専門のクリニックを大阪市北区で運営する医療法人などに約1000万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こしました。

 訴状によると、体外受精を希望していた夫婦は2019年2月からクリニックへの通院を始め、着床前検査を受けました。医師が勧めた受精卵を子宮に戻して同年10月に妊娠したものの、翌月に流産しました。

 2020年6月、再び受けた着床前検査の結果について詳しい説明を求めたところ、担当医が前回検査で流産の可能性が高い受精卵を選んでいたことが判明しました。

 クリニック側はミスを認めて謝罪しましたが、夫婦が担当医らの対応について改善を求めると、その後の診療を拒否されたといいます。

 夫婦側は、担当医らが検査結果を十分に確認して適切な説明をしていれば、夫婦は再度の採卵を望んだ可能性が高く、流産を回避できたと訴えています。

 夫婦は別の医療機関を受診して、2021年7月に第1子が生まれました。妻は代理人弁護士を通じ「流産の悲しみ、つらさ、絶望感を忘れることはありません。患者は人生と命を賭けて不妊治療に臨んでいる。このようなずさんなことがあっていいのか」とコメントしました。

 クリニック側は、「訴状を見ていないのでコメントできない」としています。

 2023年6月7日(水)

2023/06/06

🟧胃潰瘍で死亡し労災認定された男性の遺族が会社を提訴 富山市

 2021年に富山市の電気設備工事会社に勤める当時62歳の男性が出血性胃潰瘍で死亡したのは長時間労働などが原因だとして労災と認定され、遺族は6日、「会社が業務の管理を怠り過重な業務に従事させた」などとして、損害賠償を求める訴えを裁判所に起こしました。

 訴えを起こしたのは、東証プライム上場の北陸電気工事の社員で、2021年12月に死亡した当時62歳の男性の遺族です。

 訴状などによりますと、男性は4年前の8月に定年を迎えた後、再雇用され、放送局の新局舎建設事業で現場責任者を務めていましたが、2021年10月以降、工事日程が過密になって長時間労働が目立つようになり、12月に自宅で倒れ、搬送先の病院で出血性胃潰瘍により死亡したということです。

 男性の時間外労働は、死亡前の直近1カ月が約176時間、その前の1カ月が約145時間に上っていたとしています。

 男性の死亡について富山労働基準監督署は5月、現場責任者としての長時間労働やストレスが原因だとして労災と認定しました。

 遺族は6日、「業務の管理を怠り再雇用した後も強い心身の負荷が生じることが明らかな過重な業務に従事させ死亡させた」などとして、会社に約7300万円の損害賠償を求める訴えを富山地方裁判所に起こしました。

 厚生労働省によりますと、消化器系の病気が労災と認められるケースは極めて少ないということで、記者会見した原告の代理人で過労死弁護団全国連絡会議代表幹事の松丸正弁護士は「国が定める過労死の基準には消化器系の病気は定められていない。今回の労災認定や訴訟を切っ掛けに消化器系の病気についても過労死の認定基準を大きく広げてほしい」と話しました。

 提訴について、北陸電気工事は「訴状が届いてから内容を確認して判断します」と話しています。

 また、男性が労災認定を受けたことについてはコメントで、「事実を大変重く受け止めております。亡くなられた従業員のご冥福を深くお祈り申し上げます。再び同様のことを起こさないよう、今後も健康経営の推進に努めてまいります」としています。

 2023年6月6日(火)

🟥みちのく記念病院の「みとり医」、自分の氏名わからず署名できず 青森県警、「しかるべき処分」の意見つけ書類送付

 2023年3月、青森県八戸市のみちのく記念病院で患者同士の殺人が起き、それを病院が 隠蔽(いんぺい)していた衝撃的な事件。県警は医師法違反(無診察治療)の疑いで同病院に勤務していた男性医師(86)の捜査書類を青森地検に送付し、起訴を求めない「しかるべき処分」の意見をつけた。一...