2023/06/18

🟧アメリカFDA、「XBB」に対応する「1価ワクチン」の開発勧告 新型コロナ秋接種に備え

 アメリカ国内で今年の秋以降、使用する新型コロナウイルスのワクチンについて、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、現在、流行の主流となっているオミクロン型派生型「XBB・1・5」に対応する「1価ワクチン」の開発を製薬各社に推奨しました。

 アメリカでは、新型コロナの感染状況の変化に伴い、ワクチンの成分をどのようにするか、FDAの専門家会議などで議論が重ねられてきました。

 FDAは16日、アメリカ国内でこの秋以降、使用する新型コロナのワクチンとして、オミクロン型派生型「XBB・1・5」に対応する「1価ワクチン」の開発を製薬各社に推奨したことを発表しました。

 「XBB・1・5」は複数のオミクロン型が組み合わさり、免疫から逃れやすい性質が指摘されており、6月10日現在、アメリカ国内の新規感染者の中で最も多く、約4割を占めると推定されていますが、検出割合は減少傾向。同じ系統の「XBB・1・16」など別タイプが増えつつあり、秋までに取って代わる可能性もあります。ただウイルスの形の違いはわずかで、接種の効果はほぼ同じと見込んでいます。9月中に出荷をほぼ終える必要があり、製造スケジュールも考慮して推奨を急ぎました。

 複数の製薬会社はすでにオミクロン型派生型「XBB」系統に対応する成分のワクチンの開発を進めており、今回のFDAの推奨は、開発中のワクチンの有効性に関するデータや、製薬各社が供給できる時期の情報などをもとに行ったとしています。

 FDAの推奨を受け、製薬各社は今後、ワクチンの開発をさらに加速させるものとみられます。

 日本の厚生労働省も、国内で主流となっている同じ「XBB」系統に対応した製品を導入する方針で、接種対象者は追って決めます。ヨーロッパ医薬品庁(EMA)は、高齢や持病などの重症化要因がある人や妊婦を優先するほか、医療関係者への接種も考慮すべきだとの考え方を示しています。

 2023年6月18日(日)

2023/06/16

🟧肝機能を調べるALT値が30超えたら受診を 日本肝臓学会が新指標、コロナ禍で増加

 日本肝臓学会は15日、血液検査の項目のうち肝機能を調べるALT(GPT)値が30を超えた場合を、かかりつけ医へ受診を促す新たな指標に定めたと発表しました。新型コロナウイルス禍で脂肪肝やアルコール性肝障害になる人が増えており、早期発見や治療につなげたい考え。これまで日本人間ドック学会などが、どこまでが正常かを示す基準値を示していたものの、明確に受診を促す指標は初といいます。

 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、自覚症状のないまま悪化するリスクがあります。肝臓学会理事長の竹原徹郎大阪大教授は、「肝臓病を見付ける糸口になってほしい。健康診断で決して軽視しないで」と呼び掛けました。

 ALTは肝臓などの細胞に多く含まれる酵素。障害が起こって細胞が壊れると数値が上がり、肝機能障害が起きている可能性を示します。

 同学会によると、最近は治療法の進歩によりウイルス性肝炎による死亡が減る一方、アルコール性の肝障害の死亡率は増加。コロナ禍の外出自粛などで非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)も増加傾向にあります。

 2023年6月16日(金)

🟧新型コロナ、夏に一定の感染拡大の可能性 5類移行後初の専門家会合 

 新型コロナウイルス対策について助言する厚生労働省の専門家会合が感染症法上の位置付けの5類への移行後初めて開かれ、新規患者数は緩やかな増加傾向が続いていて、夏の間に一定の感染拡大が起きる可能性があると分析しました。手洗いや換気、マスクの効果的な場面での着用などの基本的な対策が重要だとしています。

 専門家会合は、5類への移行後初めて開かれ、感染状況や医療提供体制の状況について分析し、今後求められる対応について検討しました。

 専門家会合によりますと、新規患者数は4月上旬以降緩やかな増加傾向で、5類移行後も4週連続で増加が続いていて、地域別では36の都道府県で前の週より増え、沖縄県では感染拡大の傾向がみられるとしています。

 新規入院者数や重症者数も増加傾向で、医療提供体制は全国的にひっ迫はみられていないものの、沖縄県の状況には注意が必要だとしています。

 また、検出される新型コロナウイルスの種類はオミクロン型のうちの「XBB系統」が大部分を占めていて、民間の検査会社で検出された結果をもとにした分析では、6月下旬時点にはインドなどで拡大し免疫を逃れやすい可能性が指摘されている「XBB・1・16」が49%になると推定されています。

 さらに今後の感染の見通しについて、過去の状況などを踏まえると夏の間に一定の感染拡大が起きる可能性があり、医療提供体制への負荷が増大する場合も考えられるとしていて、感染やワクチンによって得られた免疫が弱まる状況や、より免疫を逃れやすい可能性がある変異ウイルスの増加、接触する機会の増加によって感染状況に与える影響にも注意が必要だとしています。

 こうしたことを踏まえ、専門家会合は、感染の動向をさまざまな指標で把握し、医療提供体制を注視すること、高齢者や基礎疾患のある人へのワクチン接種、感染拡大が起きても必要な医療が提供されるよう体制の移行を進めることが求められるとした上で、手洗いや換気、マスクの効果的な場面での着用など、基本的な感染対策を呼び掛けました。

 厚労省は同日、新型コロナの感染で得られた抗体の有無を5月17~31日に調査した結果、抗体保有率は42・8%(速報値)だったと明らかにしました。前回2月の調査(42・0%)から横ばいで、年代が上がるほど保有率が低くなる傾向がみられました。

 専門家会合の座長の脇田隆字・国立感染症研究所所長は「2月以降、それほど感染が拡大しなかったことを示している。時間とともに免疫の状態は低下している可能性がある」と述べました。

 調査は日本赤十字社の献血ルームなどを訪れた全国の16~69歳の1万8048人分の血液を対象にしました。

 2023年6月16日(金)

🟧新型コロナ感染者、前週比1・12倍 36都府県で増加

 厚生労働省は16日、全国に約5000ある定点医療機関に6月5~11日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数は計2万5163人で、1定点当たり5・11人(速報値)だったと発表しました。前週(4・55人)の約1・12倍となり、36都府県で前週より増えました。4月上旬からの緩やかな増加傾向が続いています。

 最多は沖縄県の18・41人で、前週比約1・17倍。鹿児島県7・37人、石川県6・58人、埼玉県6・51人、北海道6・47人と続きます。少なかったのは秋田県2・62人、島根県2・76人、岡山県3・01人など。

 東京都5・99人、愛知県6・28人、大阪府4・33人、福岡県5・76人でした。

 5~11日の全国の新規入院患者数は4330人で、前週(4122人)の約1・05倍。集中治療室に入院している全国の重症患者数は7日間平均で79人で、前週(63人)から16人増えた。

 2023年6月16日(金)

🟧新型コロナ感染者、1医療機関当たり5・99人 東京都、5週続け増加傾向

 新型コロナの感染者数について、東京都は、6月11日までの1週間では、1医療機関当たり5・99人と発表しました。前の週の約1・13倍と5週続けて増加傾向にあり、専門家は「今後の動向に十分な注意が必要だ」としています。

 都は6月15日、新型コロナの感染状況のモニタリング項目について発表しました。

 それによりますと、定点把握の対象になっている都内419の医療機関のうち、415カ所から報告があり、感染者数の合計は、6月11日までの1週間で2486人で、1医療機関当たりでは5・99人となりました。

 これは、前の週の5・29人の約1・13倍で、5週続けて増加傾向にあり、専門家は「感染拡大が続いている。今後の動向に十分な注意が必要だ」と指摘しています。

 また、6月12日時点の入院患者数は、前の週より49人増えて1032人となりました。

 2023年6月16日(金)

🟧エムポックスワクチン接種の臨床研究開始 男性同士の性的接触者やHIV感染者に

 厚生労働省などは15日、「エムポックス(サル痘)」のワクチンを、男性同士の性的接触がある人やエイズウイルス(HIV)感染者らに接種する臨床研究を、国立国際医療研究センター(東京都新宿区)で始めたと発表しました。

 当面は同センターを受診している人などが参加できます。天然痘のために開発されたワクチンを使い、3100円の費用がかかります。エムポックス感染者に接触した人を対象にした別の臨床研究も進められています。

 今年に入り感染報告が増えており、厚労省によると、昨年からの感染者は6月4日時点で計175人。男女とも感染する恐れはあるものの、男性同士の性的接触者らの間で感染が広がっていると指摘されています。

 エムポックスはサル痘と呼ばれていましたが、世界保健機関(WHO)の決定を踏まえ、5月に名称が変わりました。エムポックスウイルスが原因で、発熱や発疹など天然痘に似た症状が出ます。

 2023年6月16日(金)

2023/06/15

🟧認知症へコロナ悪影響、医療・介護施設の7割が認識 広島大が全国調査

 新型コロナ禍による生活の変化で医療・介護施設の70%が認知症の人の状態に「影響が生じた」と認識していることが15日までに、広島大と日本老年医学会の全国調査でわかりました。施設の感染対策による面会制限や外出自粛などが、認知機能の低下といった悪影響を与えたとみられます。

 広島大の石井伸弥寄付講座教授は「状況を改善するには、中断していたリハビリを進めることや、面会制限などを徐々に緩和することが必要だ」と指摘。ただクラスターを防ぐために一定の対策も必要といい、「病院や施設ではどの程度の対策を行うか、難しいかじ取りが迫られる」としています。

 調査は流行「第8波」の最中だった1~2月に実施し、995施設から回答を得ました。今回が3回目の調査。

 生活の変化で生じた具体的な悪影響は、「認知機能の低下」が最多で、重度認知症の人の78%でした。「身体活動量の低下」、「基本的日常生活動作の低下」も目立ちました。

 影響が生じたと回答した施設は2020年の1回目は39%、2021年の2回目は53%、今回は70%と回を重ねるごとに増加しました。

 2023年6月15日(木)

🟥インフルエンザ、昨年より約1カ月早く流行 特に子供で広がる

 インフルエンザの流行が昨年よりもおよそ1カ月早いペースで進んでいる。特に今シーズンは子供の患者が多く、専門家は学校での換気や人混みでのマスクの着用など対策を呼び掛けている。  国立健康危機管理研究機構などによると、11月23日までの1週間に全国約3000カ所の定点医療機関から...